卒業294人・就職265人を、まず人数として確認する

大学が公表する2025年度の進路表では、キャリアデザイン学部の卒業者数は294人、就職者数は265人です。対象は2026年3月卒業者で、2026年5月1日現在の集計です。大学全体の実績を、キャリアデザイン学部だけの実績として読み替えないようにします。[1]‌​‌​‌​‌‌​‌‌​‌‌‌​​​‌‌‌​​​​​​​​‌‌‌​‌‌‌​​‌‌‌​​‌‌‌​‌​​​‌​‌​‌‌​‌‌‌​​‌

2025年度・キャリアデザイン学部の公表人数
項目人数
卒業者数294人
就職者数265人
[1]

この2つの人数から、希望した会社に入れた人の割合や、大手企業への内定率までは分かりません。就職先を決めるときは、過去の進路を候補探しの入口にし、今の募集職種、選考方法、入社後に担当する仕事を個別に確認する必要があります。

卒業者数と就職者数の差を、そのまま「就活に失敗した人数」と捉えるのも適切ではありません。進学など就職以外の選択や個別の事情を含むためです。周囲との比較で焦ったときほど、自分が希望する進路と、そのために残っている準備を分けて書き出してみてください。

掲載企業は、人事職だけに絞らず仕事を調べる入口にする

キャリアセンターの学部別ページは、主な進路先の上位5業種として情報・通信、サービス、卸・小売、金融・保険、製造を掲載しています。企業例には日本電気、ロッテ、ニトリ、三井住友銀行、日本航空、富士通、アクセンチュアなどがあります。ただし、このページには対象年度、各社への人数、配属職種の記載がなく、2025年度だけの内訳とは断定できません。[2]

人材育成を学んだ経験があっても、掲載企業の人事部に採用されたという意味ではありません。人の成長への関心を、教育サービス、顧客への導入支援、店舗での育成など、どんな仕事の場面で生かしたいかまで考えると、調べる求人の幅を持てます。これらは応募先を考える例であり、学部の配属実績ではありません。

求人を比較するための確認項目(編集部提案)
関心採用情報で確かめること
人材育成や組織職種別採用か、配属はどのように決まるか
商品・サービスと人の行動顧客の課題を聞く場面と、提案後の関わり方
地域や生活を支える仕事対象となる住民・利用者と、現場で担う役割

企業名がよく知られているかに加え、仕事内容を自分の言葉で説明できるかも確認しましょう。同じ会社でも募集区分が違えば、必要な準備は変わります。気になる会社を三つ選び、各社の「誰に、何を、どのように提供する仕事か」を一行ずつ書くところから始められます。

3領域から、自分が深めた問いを選ぶ

学部は、発達・教育キャリア、ビジネスキャリア、ライフキャリアの3領域を設けています。教育や生涯学習、人材育成や組織、家族や地域といった異なる場からキャリア形成を考える構成です。履修科目や要件は、入学年度に対応する履修資料で確認してください。[3] [4]

学びを選考で説明するための整理(編集部提案)
領域振り返る経験仕事につながる問い
発達・教育学習者の困りごとを調べ、支援方法を考えた経験相手の理解度をどう確かめ、伝え方を変えたか
ビジネス働く人や組織について資料・調査を比較した経験個人と組織で異なる事情をどう整理したか
ライフ家族・地域・文化活動を考察した経験当事者の立場の違いをどう捉えたか

「キャリアを幅広く学びました」だけでは、あなたが何をできるかが伝わりにくくなります。授業名を並べる前に、一つの疑問、調べた方法、分かったこと、まだ分からないことを順に整理しましょう。知識の量を誇張する必要はなく、考え方が変わった点も説明材料になります。

例えば組織について学んだなら、個人の意欲だけでは解決しない問題を見つけた場面を探します。逆に地域を扱ったなら、集めた意見が特定の立場に偏っていなかったかを振り返ります。専門の名前より、根拠を確かめて結論を考え直した過程を具体的に話すことが大切です。

支援する側の経験は、相手の反応と自分の変更を伝える

学部のキャリアアドバイザーは、相談対応に加えて実践系科目の支援も担っています。「キャリアサポート実習」では、子どもたちのキャリア教育に関わる活動や、そのための事前指導が紹介されています。受講した人は、実際に自分が担当した範囲を区切って振り返ってみましょう。[5]

編集部の架空の例:「高校生向けの活動で説明役を担当しました。最初は質問が出なかったため、全体への問いかけを、まず二人で話してから共有する形式に変更しました。発言の増減を記録し、次回の進め方を班で見直しました」。これは文章構成の例です。自分にない活動や成果を追加せず、実際の記録に置き換えてください。

この話を仕事に結ぶときは、「誰とでもうまく話せる」と広げすぎず、相手が参加しやすい条件を考え、試し、振り返ったと説明します。応募先で似た場面があるかを調べ、その仕事でも確認しながら進めたいという形で結びます。

班の成果は班の成果として扱い、自分の役割を一つ選ぶと面接で答えやすくなります。企画、事前調査、当日の進行、記録の整理のうち、何を担当し、どこで他の人の助けを借りたかまで言える状態にしておきましょう。

学部専属アドバイザーと、社会人に聞く機会を使う

キャリアデザイン学部には学部専属のキャリアアドバイザーがいて、在学生の履修、資格、就職活動、学生生活などの相談に対応しています。相談は原則予約制で、学部の在学生向け案内から方法を確認できます。希望業界が未定でも、関心を整理する相談先として利用を検討できます。[5]

学部独自の支援には、1・2年生を対象に社会人と1対1で仕事観などを話す「さし飯体験プログラム」、個別相談会、先輩からの助言、自己分析や面接のセミナーなどが紹介されています。実施時期や参加方法は、その年度の案内を確認します。[6]

社会人と話す機会には、「やりがいは何ですか」に加え、「入社前の想像と違った仕事は何か」「仕事で迷ったとき、誰に何を確認するか」を聞いてみましょう。聞いた答えと自分の希望が違った点を残すと、企業説明会で次に確かめることが見つかります。

今日の準備は、経験一つと求人三つを持ち寄る

まず、3領域の中から関心のあるテーマを一つ選び、授業や活動で実際に取り組んだ経験を300字程度にまとめます。成果を大きく見せるより、困ったことと、その際の判断を一つずつ入れてください。

次に、気になる求人を三つ集め、仕事内容、配属の決め方、勤務地、応募時に必要な書類を並べます。その表と経験メモをアドバイザーとの相談に持参し、「この経験はどの仕事の場面で説明できるか」「比較するために何が不足しているか」を確認します。

キャリアを学んでいることは、迷わず進路を決めなければならない理由にはなりません。調べた根拠を基に候補を見直すことも、準備の一部です。一度の相談で結論を出そうとせず、次に一つ確かめることを決めて進めましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 法政大学 卒業者の進路状況(過去3年)確認日:2026-09-10 / 2025年度p1、2026年3月卒、2026年5月1日現在。キャリア卒294・就職265。
  2. 法政大学 学部別就職状況 キャリアデザイン学部確認日:2026-09-10 / 対象年度未記載の上位業種・企業例。職種人数不明。
  3. 法政大学 専門Ⅰ・専門Ⅱ(3つの領域)確認日:2026-09-11 / 3領域の学び。個別の現行必修科目とは断定しない。
  4. 法政大学 カリキュラム確認日:2026-09-11 / 2025年度以降のマップ・ツリーへの案内。
  5. 法政大学 キャリアアドバイザー制度確認日:2026-09-11 / 学部在学生対象、原則予約制、相談・実習支援。
  6. 法政大学 キャリアデザイン学部独自の就職支援確認日:2026-09-11 / さし飯体験の対象1・2年、段階別支援。

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