5キャンパスで学びと進路の重点が異なる

北海道教育大学は、札幌校・旭川校・釧路校に教員養成課程、函館校に国際地域学科、岩見沢校に芸術・スポーツ文化学科を設置しています。学部名が同じでも、全員が同じ教員養成の課程で学んでいるわけではありません。[1]‌‌​‌​​‌​‌​‌​‌​‌​‌​​‌​‌‌​‌‌‌​‌​​‌‌​‌‌‌‌​​‌‌‌​​‌​‌​‌‌‌‌​​‌‌‌​​​​​​

教員養成課程では、札幌校が現代の教育課題への対応、旭川校が教科教育、釧路校が地域と結び付いた小学校教育など、それぞれ特色を持ちます。函館校は国際的な視点から地域課題を考え、岩見沢校は芸術・スポーツの文化的価値を地域へ生かす学びを展開しています。[2] [3] [4]

就活では「教育学部だから教員しか選べない」とまとめず、自分の所属と実際に学んだ内容を出発点にします。教員を希望する人も、それ以外の仕事を考える人も、仕事内容と必要な条件を確かめながら選びましょう。

2026年3月卒の就職率は、志望者を分母に読む

公式データページは、2026年3月卒業の資料に2025年9月卒業者を含むとしています。2026年5月1日現在の学部全体は、卒業者1,184人、就職志望者1,077人、就職者1,044人、未就職者33人、進学者67人、その他40人です。就職率96.94%は1,044人を1,077人で割った値です。[5] [6]

キャンパス別の就職状況(2026年5月1日現在)
キャンパス就職志望者就職者就職率
札幌校264人251人95.08%
旭川校253人248人98.02%
釧路校156人154人98.72%
函館校238人235人98.74%
岩見沢校166人156人93.98%
学部計1,077人1,044人96.94%
[6]

就職者1,044人のうち、臨時採用・非常勤職員等として括弧内に示された人数は216人です。この216人は1,044人に含まれる内数で、加算しません。表の率は正規雇用だけの率でも、教員採用試験の合格率でもありません。[6]

キャンパスごとに目指す進路が異なるため、率の高低だけで学生の能力や就職支援を順位付けするのは適切ではありません。自分に近い進路の人数と、希望する選考の準備を確認する材料として使いましょう。

教員養成課程の教員就職は495人、臨時等を含む

教員養成課程の卒業者726人のうち、教員への就職者は495人で、卒業者に対する割合は68.2%と掲載されています。一方、就職状況表では教員志望者505人に対して495人が就職し、98.02%と示されています。分母が違うため、この2つは同じ率ではありません。[6] [7]

教員就職者495人には臨時採用・非常勤等168人が含まれます。「98.02%が正規教員に採用された」と読まないようにしてください。また、この表は就職の集計であり、特定の教育委員会の採用試験合格率ではありません。[6]

教員採用へ向けては、希望する自治体、校種、教科や採用区分、受験条件、選考内容を確認します。教育実習で経験したことと、これから身につけたい指導力を整理し、大学の教員採用試験説明会や相談で準備を具体化しましょう。[9]

教員養成課程の案内は、2025年度以降の入学者に向けた実践・省察科目を示しています。実習や体験を振り返る学びは、実際の所属・入学年度の履修内容に沿って説明し、上級生が履修していない新しい科目を経験したことにしないようにします。[2]

教員養成課程にも企業への就職実績がある

教員養成課程の2026年3月卒業者では、民間・自営業への就職者92人、公務員66人が掲載されています。公務員は表では教員と別の区分です。教員以外の進路を考える場合も、まず希望する役割と募集条件を調べましょう。[6]

教員養成課程の主な民間企業就職先には、北海道電力、日本航空、ディー・エヌ・エー、北洋銀行、日本銀行札幌支店、オリエンタルランド、LITALICOなどが掲載されています。ここで挙げたのは教員養成課程の資料で、函館・岩見沢の実績を混ぜていません。[8]

企業名だけでは採用職種や部署、正規・非正規の区分、個別人数までは分かりません。大手の実績があることは、大学名だけで応募を諦めないための材料になりますが、自分の内定や特定職種への配属を保証するものではありません。

企業志望なら、授業づくりで相手に合わせて説明を調整した経験、グループで役割を分担した経験などを整理できます。ただし「教育学部なので対人能力が高い」と一般化せず、自分が取った具体的な行動を示してください。

函館・岩見沢は、学科の学びから志望先を考える

函館校の国際地域学科は、2026年3月卒業者269人のうち教員61人、公務員44人、民間・自営業130人、進学者13人です。岩見沢校の芸術・スポーツ文化学科は卒業者189人のうち教員27人、公務員15人、民間・自営業114人、進学者7人と掲載されています。これらは卒業者の進路人数で、就職志望者を分母にした率とは別です。[7]

函館校では地域協働専攻の国際協働・地域政策・地域環境科学の各グループと地域教育専攻が案内されています。岩見沢校は芸術・スポーツビジネス、音楽文化、美術文化、スポーツ文化の専攻を設けています。所属する分野に合わせて、地域調査、制作、演奏、競技・指導など実際の学びを整理しましょう。[3] [4]

函館・岩見沢を合わせた「学科」の企業一覧も公開されていますが、一覧内の企業を片方のキャンパスだけの実績と確定することはできません。自分の専攻に近い先輩の進路は、キャリアセンターで追加確認すると具体化できます。[5] [10]

経験は、相手の反応と自分の見直しを伝える

学びを選考で説明するための問い(編集部の提案)
経験具体化する内容
授業・教育実習何を伝えるために、どの説明や教材を見直したか
地域調査誰のどの意見を確かめ、課題をどう整理したか
制作・演奏表現の目的と、改善のために行った工夫
スポーツ・活動運営自分の役割、関係者との調整、次に残った課題

編集部の架空の例です。「模擬授業で説明が伝わりにくい箇所を指摘されました。私は説明の順序と資料の見せ方を見直し、再度メンバーに確認しました。内容を増やすだけでなく、相手が理解する過程を考えて準備する必要を学びました。」

これは実在する学生の体験談ではありません。自分の担当と実際の反応に置き換え、測っていない学力向上などを成果として加えないでください。実習先の児童・生徒や活動参加者の個人情報も載せず、自分の行動を中心に説明しましょう。

5キャンパスの相談窓口で、進路別に準備する

各キャンパスには就職・進路指導の相談員がおり、願書やエントリーシートの添削、模擬面接の指導を行っています。学年を問わず相談でき、キャリア支援システムでは相談予約、求人やインターンシップ情報、先輩の活動体験談などを確認できます。[9] [11]

教員志望者向けの説明会と、民間・公務員志望者向けの支援講座は目的が異なります。講座の日程や対象は各年度の案内を確認し、自分に必要な準備を選んで利用してください。インターンシップも事前の手続きを大学に確認して参加しましょう。[9] [12]

  • 自分のキャンパスと希望進路に合う実績を確認する。
  • 募集職種や採用区分、必要な条件と日程を調べる。
  • 実習・研究・地域活動から一つの経験を整理する。
  • キャリア相談で、応募書類と未確認の条件を確かめる。

教育学部の就活では、進路の広がりと自分の学びを両方見ながら準備できます。教員就職、企業就職、進学の数字を区別し、希望する仕事に合わせて具体的な行動を積み重ねましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 北海道教育大学 学部の紹介確認日:2026-09-10 / 5キャンパス課程2学科
  2. 北海道教育大学 教員養成課程確認日:2026-09-10 / 札旭釧特色、2025以降実践省察
  3. 北海道教育大学 函館校専攻紹介確認日:2026-09-10 / 地域協働3グループ+地域教育
  4. 北海道教育大学 岩見沢校専攻紹介確認日:2026-09-10 / 4専攻
  5. 北海道教育大学 就職に関するデータ確認日:2026-09-10 / 2026/3卒に2025/9含む、学部/院別
  6. 北海道教育大学 2026年3月卒就職状況確認日:2026-09-10 / 2026/5/1。全文画像確認。1077/1044/96.94、216臨時等内数。課程505/495/98.02教員168内数。表その他40と未就33別
  7. 北海道教育大学 2026年3月卒進路状況確認日:2026-09-10 / 1184卒、教583公125民336進67他73。その他73は未就33含む。画像確認
  8. 北海道教育大学 教員養成課程の主な民間企業就職先確認日:2026-09-10 / 3p全文確認、5/1時点R8卒の資料。企業職種人数なし
  9. 北海道教育大学 在学生への支援確認日:2026-09-10 / 相談添削面接学内システム教員/企業公務員別・インターン手続
  10. 北海道教育大学 学科の主な民間企業就職先確認日:2026-09-10 / 函館岩見沢合計一覧。個社の校別帰属不明
  11. 北海道教育大学 キャリアセンターについて確認日:2026-09-10 / 5校の相談窓口
  12. 北海道教育大学 各種支援講座確認日:2026-09-10 / 2026講座一覧。一般案内の札幌50社対面を2026実施とせず

次の選考準備に役立つ記事