就職率と、卒業者に占める進学者の割合を分ける

大学の2026年3月卒業者の進路レポートは、卒業者213人のうち就職131人、進学72人、進学準備4人、就職準備1人、その他5人と掲載しています。進学者が卒業者に占める割合は33.8%です。[1]​‌‌​​​‌‌​‌‌​‌​‌‌‌‌‌‌‌‌​‌​​​‌​​‌​‌​​‌‌​​‌​​​‌​‌​‌​‌​‌‌‌‌‌‌​​‌​‌​​

就職率99.2%は、就職希望者132人に対する就職決定者131人の割合です。卒業者213人を分母にした就職者の割合61.5%とは意味が違います。就職しない卒業者をすべて未内定者とみなさず、進学と就職を区別して読みましょう。[1] [2]

2026年3月卒業者の学科別人数(公表表の男女計を合算)
学科卒業者就職者進学者
情報アーキテクチャ119人76人38人
複雑系知能94人55人34人
[1]

進学72人の内訳は、本学大学院67人、外部大学院4人、外部のその他1人です。72人全員を大学院進学者と書き換えないようにします。また、コース別の就職人数まではこの資料に掲載されていません。[1]

業種と職種の両方から就職先を考える

2026年3月卒業者の就職131人のうち、業種では情報通信業89人・67.9%、製造業9人・6.9%などが掲載されています。一方、職種では情報処理・通信技術者96人・73.3%、デザイナー8人・6.1%です。業種と職種は別の分類なので、同じ人数になるとは限りません。[1]

学部の過去3年の主な就職先には、道内のNTTデータ北海道、SCSK北海道、日鉄ソリューションズ北海道など、道外のアマゾンウェブサービスジャパン、サイボウズ、セガ、NTTデータなどが掲載されています。情報通信業以外の欄には、スズキ、東京エレクトロン、博報堂、日立製作所、富士通などの例があります。[2]

企業一覧は過去3年の実績ですが、対象となる3年間の起点・終点は明記されていません。2026年3月卒だけの内訳ではなく、個社の人数や採用職種も不明です。学部全体の職種別人数と企業名を結び付け、特定企業で開発職やデザイナーになったと推測しないようにしましょう。

勤務地を選びたい場合も注意が必要です。進路レポートの地域表は本社所在地の集計で、首都圏80人・61.1%は実際の勤務先が首都圏と確定した人数ではありません。求人や説明会で勤務地と配属の決まり方を確認します。[1]

2学科・5コースの学びを、自分の経験に合わせる

システム情報科学部は情報アーキテクチャ学科と複雑系知能学科からなります。大学は、入学後に幅広く学び、2年次のコース選択から専門へ進む流れを案内しています。ただし高度ICTコースは、情報システムコースの3年次に選ぶ、大学院進学を前提とした6年一貫のコースです。[3] [4]

コースの学びと説明の材料
コース公式案内の主な学び就活で振り返ること(編集部の提案)
情報システムソフトウェア、情報通信、メディア情報処理利用者や目的に合う構成を選んだ理由
高度ICT学部・大学院を通じた設計、開発、マネジメントチームでの役割、要求の整理、品質の確認
情報デザイン人間中心の分析、提案、評価調査と試作をどう修正へ結び付けたか
複雑系コンピュータと数理によるモデル化・分析モデルの前提、比較、説明できる限界
知能システム人工知能、認知科学、ロボティクスなどデータや実験の条件、評価方法と結果
[4] [5] [6] [7] [8]

表はコース別の採用職種を示すものではありません。履修した科目や実際の研究によって経験は異なるため、コース名だけで専門性を説明せず、自分の作業と成果を具体的に話します。

3年次のプロジェクト学習を、担当と改善で説明する

プロジェクト学習は、正式名称をシステム情報科学実習とする3年次の必修科目です。学科・コースを越えてチームを組み、場合によって地域や行政、企業とも協力し、1年間で課題に取り組みます。テーマ選択後に調整が行われることもあり、全員が希望する企業案件へ参加できるという制度ではありません。[9]

大学は、テーマ発表から中間発表、成果発表、最終レポートへ進む流れを紹介しています。2025年度の例には、地域のデータと現地調査を合わせた政策提案や、日常の不便を解消する道具づくりなどがあり、単にプログラムを完成させるだけではない学びが見られます。[9]

選考では、課題を誰からどう確かめたか、自分が何を担当したか、試作や評価で何が分かったかを整理します。チーム全体の成果をすべて自分の実績にせず、使った技術の一覧だけで終わらないようにしましょう。

作品やコードを提出する場合は、応募先が求める形式を確認し、公開できる範囲で目的、構成、自分の担当、評価方法、残る課題をまとめます。授業や共同開発で扱ったデータ、他の人が作った部分、公開に制限がある情報は区別してください。

開発経験の説明例

編集部の架空の例です。「チームで作った情報表示アプリで、私は表示画面と利用テストの記録を担当しました。最初は情報を多く載せましたが、試用時に必要な項目を見つけにくいと分かり、表示の順序を変更しました。変更前後の操作を比べ、改善できた点と、まだ確認できていない利用場面を整理しました。」

これは公立はこだて未来大学の学生の体験談ではありません。自分の経験へ置き換え、テストした人数や成果を作らずに説明します。面接では、なぜその方法を選んだか、別案と何を比較したかも話せるようにしましょう。

大学院進学を考えるなら、研究と選考予定をそろえる

高度ICTコースの案内は大学院進学を前提にしており、学部だけで完結する通常の就職準備とは計画が異なります。修了要件や選択手続きは自分の年度の案内で確認し、関心のある研究、出願条件、費用や期間を整理します。[4]

大学院の就職先一覧は学部とは別ページで公表されています。大学全体の卒業生インタビューにも学部卒と大学院修了の人が混在するため、印象的な企業名だけを学部の実績として拾わないようにしましょう。[10]

全学年向けの支援を、具体的な資料とともに使う

キャリアガイダンスは全学年が聴講でき、自己分析、履歴書、業界・職種研究、筆記試験、面接などの講座が案内されています。就職支援室は進路相談や求人情報の提供に加え、オンラインの選考面接用ブースの貸与も行っています。[11]

学内合同セミナー「FUNキャリ」も全学生が参加できると案内されています。企業実習では一定の要件を満たすインターンシップが単位認定の対象となるため、参加前に条件を確認します。企業名を集めるだけでなく、自分が関心を持つ仕事と必要な準備を質問しましょう。[11]

  • 学部就職か進学かを、研究内容と応募・出願条件で比較する。
  • 希望する職種を選び、募集要項と提出物を確認する。
  • 研究か開発一つを、目的・担当・評価・改善で整理する。
  • 学内相談や企業セミナーで説明を確かめ、書類や作品紹介を直す。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 公立はこだて未来大学 2026年3月 学部進路レポート確認日:2026-09-10 / 1頁全文抽出+描画確認。213卒131就72進、132希望99.2。学科合算明示。進67内部院4外部院1他。業89職96、本社地域≠勤務地
  2. 公立はこだて未来大学 学部就職・進学データ確認日:2026-09-10 / 2026/3学部99.2、企業過去3年起終年なし。学部と院別
  3. 公立はこだて未来大学 カリキュラム概要確認日:2026-09-10 / 1学部2学科5コース。3年高度ICT例外は専用頁で補完。本文誤字を転載せず
  4. 公立はこだて未来大学 高度ICTコース確認日:2026-09-10 / 3年選択、院前提6年、チーム設計実装。企業支援一覧≠就職先
  5. 公立はこだて未来大学 情報システムコース確認日:2026-09-10 / ソフト通信メディア、利用者視点
  6. 公立はこだて未来大学 情報デザインコース確認日:2026-09-10 / 人間中心分析提案評価。プロジェクト科目名誤差は専用頁採用
  7. 公立はこだて未来大学 複雑系コース確認日:2026-09-10 / 数理モデル計算
  8. 公立はこだて未来大学 知能システムコース確認日:2026-09-10 / AI認知ロボット
  9. 公立はこだて未来大学 プロジェクト学習確認日:2026-09-10 / 3年必修1年、希望後調整、中間成果レポート、2025例
  10. 公立はこだて未来大学 大学院就職データ確認日:2026-09-10 / 修士企業一覧を学部へ転用なし
  11. 公立はこだて未来大学 就職支援確認日:2026-09-10 / 全学年講座FUNキャリ、支援室、条件付き実習単位。卒業生インタビュー混在

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