学部の人数と、過去5年間の就職先を分ける

大学のキャリア支援センターのページは、2025年度の家政学部について、卒業者137人、就職希望者129人、就職者129人、進学者0人と公表しています。就職希望者全員が就職したという実績であり、全卒業者が就職したという意味ではありません。[1]‌​​‌‌‌​‌‌‌‌‌​‌‌‌​​‌​‌​‌‌‌​‌‌‌​​​​‌​​​‌​‌‌‌​​​‌‌​‌​​​​​‌​‌‌​​‌​‌‌

一方、「令和8年度版 卒業生就職状況書」は過去5年間の主な就職先を掲載した資料です。大学の最新年度の人数表と、複数年度の就職先一覧を同じ期間の実績として扱わないようにしましょう。[2]

会社や施設の名前に加え、業種と職種の欄を見ると、専門の学びがどのような仕事につながっているかを調べられます。ただし、その一覧から今年度の募集、採用人数、個人の合否までは分かりません。現在の募集元の案内と組み合わせて使います。

建築デザインは、作品と担当する仕事の接点を示す

学部紹介では、建築デザイン専攻は設計を中心とした建築とインテリアについて学ぶと説明しています。過去5年間の就職先資料には、大和ハウス工業の現場管理、石友ホームのインテリアコーディネーターなど、職種を伴う例が掲載されています。[2] [3]

設計、施工に関わる管理、インテリア、営業などは、同じ住宅に関わる仕事でも担う役割が異なります。作品を作ることが好きという関心から一歩進め、どの過程に関わりたいのかを考えて職種を比較してください。

作品を説明するときは、完成画像だけでなく、課題の条件、想定した利用者、検討した案、修正した点を順に示せます。グループ制作では自分の担当部分を明確にし、他の人の設計や表現を自分の成果として扱わないようにします。

応募先が作品集などを求める場合は、指定する形式と容量を確認しましょう。提出条件がない段階で大量の資料を送るのではなく、求められた範囲の中で自分の考え方を伝える準備をします。資格の取得条件や採用条件も別に確認してください。

生活科学は、衣食住を学んだ経験から仕事を探す

生活科学専攻は衣・食・住について実習を中心に学ぶと案内しています。就職状況書には、創和テキスタイルの生産技術職、北海道釧路東高等学校の家庭科教諭などが掲載されています。教諭と講師は資料で区別されているため、教職の例を一律に同じ採用形態とみなさないようにします。[2] [3]

教職を目指す場合は、自分が取得を目指す免許と募集される校種・教科を照合します。一般企業も検討する人は、衣服や生活に関する学びの中で、計画、制作、検証、説明のどこに関心を持ったかを整理すると、仕事内容を比べる軸になります。

例えば実習で作り直した経験なら、何を基準に修正したのか、材料や時間の条件をどう考えたのかを説明できます。「ものづくりが得意」という結論だけでなく、完成までの判断を伝えることで、授業の内容を知らない面接官にも取り組みが分かりやすくなります。

健康栄養は、働く場と雇用元を確かめる

健康栄養学科は、栄養の専門性を食品や医療、福祉、教育などの分野で生かす学びを紹介しています。過去5年間の資料には、ブルボンの製品開発(管理栄養士)、富山大学附属病院の管理栄養士などの例があります。[2] [3]

同じ資料には、委託給食会社や人材派遣会社を経由して勤務する先に注記があります。病院などの名称が書かれていても、その施設による直接雇用とは限りません。勤務する場所と雇用元、募集職種を分けて確認することが必要です。[2]

候補を比較する際は、どの相手にどのような業務を行うか、新人がどのように指導を受けるか、異動する範囲はどこまでかを調べます。管理栄養士を目指す学修と、希望する採用先への応募は別の準備として予定に入れてください。

実習経験は、観察したこと、指導を受けたこと、自分で調べたことを分けて説明します。対象者を特定できる情報を含めず、学生としての役割を超えて栄養管理を独立して決定したような表現にしないことが大切です。

実習・制作の過程から自己PRを作る

家政学部の教育方針は、演習や実習、課題に取り組む学習、卒業研究などを重視しています。自己PRではその方針を引用するだけでなく、自分が実際にどのように課題を見つけて取り組んだかを示しましょう。[3]

編集部の架空の例です。「実習で予定どおりに作業が進まなかったため、私は工程を見直して原因を分けました。教員に確認したうえで手順を修正し、次回のために注意点を記録しました。作業を急ぐだけでなく、問題を確かめて順序を整えることが必要だと学びました。」

これは岐阜女子大学の学生の実話ではありません。自分の体験へ置き換え、実際に確認した変化と、まだ改善が必要な点を区別します。指導者の助言やチームの成果も、自分だけの行動と混ぜずに説明してください。

経験が小さく感じられても、無理に大きな成果へ書き換える必要はありません。なぜその行動を選んだのか、次の場面にどう生かしたいのかまで整理すると、面接での質問にも対応しやすくなります。

専門分野の準備と学内の就職支援を組み合わせる

キャリア支援センターは、個別面談、業界研究セミナー、卒業生の講演、筆記試験対策などを案内しています。学科・専攻の特色に応じたガイダンスも紹介されているため、現在の実施予定や相談方法を学内で確認して利用しましょう。[1]

相談前にまとめる項目(編集部の提案)
項目持参する情報
志望する仕事組織名と具体的な職種
応募条件必要な資格、書類、提出期限
経験作品や実習での自分の役割と学び
迷っている点比較しても判断できない条件

資格試験、実習、作品の準備、採用試験の予定を一つにまとめると、締切の重なりに気付きやすくなります。学部の幅広い進路を参考にしながら、自分の専門性をどの仕事で生かしたいかを具体的にしていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 岐阜女子大学 キャリア支援センター確認日:2026-09-11 / 本文全文、令和7年度家政137卒129希望129就0進。個別面談・業界研究・卒業生講演・筆記
  2. 岐阜女子大学 令和8年度版 卒業生就職状況書確認日:2026-09-11 / 過去5年間。p1建築、p2健康栄養と委託派遣注記、p5生活科学、p6続き。本文とp1/2/5画像照合。出身校不使用、全8頁読了とはしない
  3. 岐阜女子大学 家政学部確認日:2026-09-11 / 本文全文。生活科学科2専攻と健康栄養、実習卒研PBL。資格取得条件は別確認

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