ガクチカを今から作る前に、今までの行動を一度見直す

「何もしてこなかったから、今から留学や長期インターンを始めないといけない」と考えていませんか。新しい活動を探す前に、授業、アルバイト、趣味、家庭で担ってきたことを一つずつ振り返ってみてください。受賞や役職がないことと、話せる行動がないことは同じではありません。

札幌新卒応援ハローワークは、ガクチカを、課題に対する考えや行動、結果・学びなどから組み立てる方法を示しています。まずは自分の経験に、このような材料が残っていないか確かめます。[1]

本記事では、その見直しをしたうえで、新しい取り組みを始める場合の計画を紹介します。短期間で内定に有利な実績が必ず作れる、という提案ではありません。実施したことを記録し、後から説明できる状態を目指します。

締め切りまでの日数で、やることを分ける

着手の優先順位(編集部の提案)
応募までの時間優先すること避けたいこと
数日既存経験の資料を探し、一つの出来事を文章にする未経験の活動を実績として書く
約2週間既存の課題を一つ選び、小さく実行・振り返りを行う大きな成果を期限までに必ず出すと決める
1〜2か月以上続けられる取り組みを選び、途中の改善を記録する活動の開始を理由に応募をすべて先送りする

これは採用企業の評価基準ではなく、準備時間を配分するための目安です。応募先の締め切りや大学の予定を先に確認し、文章づくりと活動のどちらに時間を使うかを決めます。新しく始めた活動を、すべての応募で使う必要もありません。

最初の30分:過去の資料から経験を探す

  • 授業のレポートや発表資料を一つ開き、書き直した箇所を探す。
  • アルバイトで初めはできず、後から一人でできるようになった作業を思い出す。
  • 趣味で続けていることについて、工夫した方法や失敗した試みを書く。
  • 人から頼まれたことについて、引き受けた範囲と自分で判断した部分を分ける。
  • 記憶だけで断言できない回数や結果には、確認が必要という印を付ける。

この段階では「企業に受けそうか」を先に判定せず、出来事を集めます。大学名や成績への不安があっても、材料の具体性は別に確認できます。人に話すと説明できるのに文章では止まるなら、先に音声メモへ話してから整理する方法もあります。

新しく取り組むなら、生活の中の課題を一つ選ぶ

始め方の例(編集部作成)
取り組み最初に決めること残す記録
授業の発表を改善する聞き手に伝わっていない論点を一つ選ぶ初稿、修正版、受けた質問
アルバイトの作業を覚える担当者に確認し、間違えやすい手順を整理する確認した手順、間違い、改善した方法
資格や語学を学ぶ現在地を確認し、学ぶ範囲を小さく区切る学習記録、同じ条件での練習結果
自主制作を行う誰に何を伝える作品か決める制作物、修正理由、もらった意見
地域活動に参加する募集条件と継続可能な時間を確認する自分の担当、迷った場面、振り返り

アルバイト先や団体の手順を、ガクチカのために独断で変えないでください。提案と実行の権限を確認し、写真や顧客情報などの持ち出しも避けます。資格の合格、売上の増加、参加者の高評価などは、まだ起きていない結果として扱います。

2週間の計画例:発表資料を改善する場合

短期間の取り組み方
時期行動残すもの
1〜2日目以前の資料を読み、伝えたい論点を一つ決める分かりにくい箇所と直す理由
3〜5日目構成や図を変更し、変更前と比べる初稿と修正版
6〜8日目協力できる人に説明し、理解しにくい点を尋ねる実際に受けた質問。協力が得られなければ未確認と記録
9〜11日目質問を踏まえて修正し、内容の根拠を再確認する修正した点と、変えなかった点の理由
12〜14日目何を実施し、何がまだ分からないか整理する実行・結果・今後の課題を分けたメモ

他の人の反応を確認していないなら、「誰にでも伝わる資料になった」とは書けません。その場合は、説明の順序を変えたこと、参考資料の不足に気づいたことなど、確かめられる範囲を述べます。計画通り進まなかった理由も、次の改善を考える材料になります。

1〜2か月あるなら、途中で方法を見直す

期間を長く取れるときは、毎日続けた回数だけでなく、途中で何を見直すかを決めます。例えば語学学習なら、初めに解けなかった問題の種類を確認し、一定期間学んだ後に同じ条件で振り返る、といった進め方です。難易度の違う問題集の点数を単純に比べて、能力が何倍になったとは言わないようにします。

  • 開始時:取り組む理由、現在の状態、使える時間を記録する。
  • 途中:難しかったことと、試した方法を記録する。
  • 見直し:続ける方法と変更する方法、その理由を書く。
  • 振り返り:実際の結果、分からないこと、次に試すことを分ける。

応募先の研究や面接準備も並行して行います。良いガクチカが完成するまで就活を止めると、応募機会を失う可能性があります。進行中の活動を使う場合は、現在までの取り組みとして説明します。

進行中の活動を文章にするときの型

私は現在、[取り組み]に力を入れています。[きっかけ・課題]を受け、[実際に行ったこと]を始めました。途中で[困った点]があったため、[実施した変更]を行いました。現時点で[確認できたこと]が分かっています。[未確認の点]は引き続き確認し、今後は[計画]に取り組む予定です。

「予定です」を「実現しました」に変えたり、始めた時期を早めたりしないでください。まだ材料が少ないと感じるなら、以前の経験と比較して、応募書類ではどちらを使うか相談します。

一人で選べない場合は、候補と締め切りを持って相談する

大学のキャリアセンターや新卒応援ハローワークは、相談先の選択肢です。厚生労働省は、新卒応援ハローワークで学生や卒業後おおむね3年以内の人に、担当者制などの就職支援を無料で提供していると案内しています。利用方法や予約枠は各窓口で確認してください。[2]

逆転就活塾へ相談する場合も、今ある経験の候補、応募の締め切り、書こうとしている設問をまとめておくと、「新しい活動を始めるべきか」「今の経験を掘り下げるべきか」を話しやすくなります。完成した実績を作ってから相談しようと考えず、まず使える材料を一緒に整理するためのメモを用意しましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 札幌新卒応援ハローワーク ガクチカの書き方と例文確認日:2026-09-09 / ガクチカの構成。行動計画は編集部独自
  2. 厚生労働省 新卒応援ハローワーク確認日:2026-09-09 / 無料の就職支援と対象

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