就職88人と進学66人を別の進路として見る

福島大学の理工学群には共生システム理工学類が置かれています。大学の2025年度就職状況と2026年大学概要に掲載された、2026年5月1日現在の学類の数値を確認しましょう。大学院の修了者実績とは別の集計です。[1] [2] [3]‌‌​​​‌​​​​​​‌‌‌​​‌‌‌​‌‌​‌​‌‌​‌​‌‌‌​‌​​‌​​​‌‌​‌‌​​​‌‌‌‌‌​​‌‌‌​‌​​

共生システム理工学類・2025年度卒業者の進路
項目人数・数値読み方
卒業者162人学類を卒業した人数
就職者88人進学者と分けて掲載
進学者66人就職未定者に含めない
未定者7人就職率の分母に含まれる
その他1人上記とは別の区分
就職率92.6%88÷(88+7)で計算
[2] [3]

進学者66人という数字から、全員が研究職を目指した、あるいは就職が難しいため進学したと推測することはできません。進学先で何を学びたいか、志望する仕事にどの学位や専門が求められるかは、それぞれ確認が必要です。

就職者88人の業種別人数では、情報通信業29人、製造業14人などが掲載されています。教員は10人で、この中には臨時採用3人を含みます。業種ごとの人数は配属職種の人数とは異なり、情報通信業の29人全員が同じ技術職に就いたという意味ではありません。[2] [3]

企業名の次に、法人・職種・学位要件を調べる

2025年度卒業者の主な就職先一覧には、日本精工、Astemo、NECプラットフォームズ、福島キヤノン、日本原燃、東京電力ホールディングス、東北電力などが掲載されています。情報関連ではNTTデータ東北、オービック、日立ソリューションズ東日本なども確認できます。[4]

化学・医薬に関わる企業として、オルビス、シミック、日新製薬などの掲載もあります。ただし、一覧は会社名であり、その学生のコースや研究テーマ、研究・開発・生産などの配属を示していません。希望する職種がある場合は、会社名から決めつけず、現在の募集内容を調べましょう。[4]

公的機関では福島県、宮城県、新潟県、福島市など、学校教員では福島県、千葉県、諏訪市などが掲載されています。こちらも学類の実績であり、自分が希望する採用区分に応募できるかは現在の要項で確認してください。[4]

編集部提案:技術系の応募先を比べる表
確認項目調べる内容
採用する法人掲載名と求人の法人名は一致するか
職種と業務扱う製品・システム、担当する工程は何か
専門・学位必要な知識、学部卒・修士などの応募条件は何か
勤務地研究所、工場、顧客先など、働く場所はどこか
育成と配属入社後に学ぶ内容と配属の決まり方はどうか

知名度のある企業への実績は候補探しに使えますが、入社の保証や大手企業への内定率を示すものではありません。複数の企業で同じ職種を比べると、自分が重視する仕事の内容が見えやすくなります。

2025年度の4コース再編と、卒業生の実績を分ける

共生システム理工学類は2025年度に再編され、情報理工、メカトロニクス、分子デザイン科学、環境システムの4コースになりました。大学概要は、最初に幅広く学び、2年次にコースを選択し、3年次後半から研究室に配属される流れを紹介しています。[1] [5]

2025年度の卒業者の実績は、再編後の4コースで学び終えた学生の成果を示すものではありません。現在のコース紹介はこれからの学びを知る資料、卒業者の就職先一覧は学類の実績を知る資料として、それぞれ使い分けましょう。[1] [2] [5]

現在の4コースと、公式ページが示す従来の分野との対応
現在のコース従来のコース・分野
情報理工数理・情報科学、経営システム
メカトロニクス物理・システム工学
分子デザイン科学物質科学、エネルギー
環境システム生物環境、地球環境、社会計画、心理・生理
[5]

この対応から、特定の企業へ進むためのコースが決まっているとは言えません。自分の研究で使う方法や、もっと学びたい領域を確認し、募集職種が求める内容と照らし合わせてください。異なる分野の授業や共同作業についても、実際に担当した範囲で説明できます。

大学院を考えるなら、研究テーマと仕事の条件を並べる

大学は共生システム理工学研究科を置き、学類の学びから大学院へ続く教育を紹介しています。進学を考える場合は、所属したい研究室のテーマや指導体制を確認し、自分が深めたい問いを具体化することから始めましょう。[1]

編集部提案として、就職と進学を「周囲がどちらを選ぶか」だけで決めず、学びたい内容、目指す職種、必要な学位、時間と費用の四つで比べます。企業の募集要項で学位条件を確認し、研究室や進路相談で、さらに学ぶ意義を相談してください。

学部卒で応募できる技術職があっても、実際の担当や専門の使い方は企業によって違います。一方で、修士課程へ進めば希望の研究職に必ず就けるわけでもありません。研究に時間を使いたい理由と、将来の仕事への関心を分けて説明できるようにしましょう。

実験や卒業研究、大学院入試、企業選考が重なる場合は、必要な準備を予定表に置きます。指導教員への相談と、求人や応募書類についての相談を使い分ければ、研究の進捗と就職準備を一緒に見直せます。

研究は、専門外の人にも判断の過程が伝わる形にする

研究の説明では、最初に何を明らかにしたいのか、なぜ必要なのかを短く伝えます。その後、自分が担当した作業、比べた条件、結果から言えることを説明します。成果の大きさを強調する前に、どのように確かめたかが分かる構成にしましょう。

編集部の架空の例:測定結果が安定しなかったため、試料の準備手順と測定条件を記録し、変更した条件を一つずつ比較した。結果の違いを整理し、原因として確かめられた点と追加検証が必要な点を分けて相談した。実在の学生や研究成果を紹介する例ではありません。

編集部提案:研究説明を整える5項目
項目書く内容
目的何を、なぜ調べるのか
担当研究全体のうち自分は何をしたか
工夫どの条件や手順を見直したか
結果と限界確認できたこと、まだ分からないこと
仕事との接点その経験からどんな業務に関心を持ったか

プログラム、実験、調査など、手法が違っても自分の判断を具体的に示すことが大切です。未公開データや共同研究の内容は、発表してよい範囲を教員に確認し、守秘が必要な情報を応募書類へ載せないようにしてください。

学類の支援を使い、研究と就活の準備を進める

理工学類の就職案内は、低学年のキャリア形成に関する授業や、3年生・大学院1年生を対象とするガイダンス、エントリーシート作成・面接の講座などを紹介しています。大学全体でも対面・オンラインでの個別相談や、業界研究・インターンシップの機会を設けています。現在の日程と対象学年は学内案内で確認してください。[6] [2]

相談へ持参するものは、関心のある職種の募集要項と、研究や授業で取り組んだ経験のメモです。「専門に近い会社を知りたい」から一歩進めて、「この業務で自分のどの知識が使えるかを確かめたい」と伝えると、次に集める情報を具体化できます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 福島大学概要2026 学群・学類と大学院確認日:2026-09-11 / 11〜16頁全文・画像。理工2025再編・研究科
  2. 令和7年度卒業者・修了者 就職状況について確認日:2026-09-11 / 全6頁。2026-05-01学類の希望分母・教員臨時3人含む・支援
  3. 福島大学概要2026 卒業者・進路状況確認日:2026-09-11 / 23〜26頁全文・画像。25頁理工162卒88就66進7未1他
  4. 令和7年度卒業者 主な就職先確認日:2026-09-11 / 1頁全文・画像。共生システム理工学類欄
  5. 共生システム理工学類 コース紹介確認日:2026-09-11 / 全文確認。新4コースと旧分野の対応
  6. 共生システム理工学類 就職情報確認日:2026-09-11 / 全文確認。キャリア科目・ES面接講座等

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