卒業64人の進路は、就職61人・進学3人

大学の2025年度卒業者進路資料は、2026年5月1日現在の国際地域学科について卒業64人、就職61人、進学3人と掲載しています。進学率は4.7%、就職率は95.3%です。この表は卒業者を分母にしており、就職希望者を分母にした率とは計算方法が異なります。[1]‌​​​​​‌‌‌​‌‌​​​‌‌‌​‌​​‌​​​​​​​​‌‌‌‌‌​‌​‌‌​​‌‌​‌​‌‌​​‌​​‌‌​​‌​‌‌‌

2025年度・国際地域学科の進路(公式掲載値)
項目人数・割合読むときの注意
卒業者64人大学院修了者とは別
就職者61人個別企業への人数はこの表では不明
進学者3人就職者へ加えない
就職率95.3%61人÷卒業64人
進学率4.7%3人÷卒業64人
[1]

産業別では、製造業12人、情報通信業6人、金融・保険業6人、サービス業6人、地方公務員7人、国家公務員1人などが掲載されています。一つの産業だけへ進む学部ではないため、まず仕事内容の違いを比べると、自分の学びを使える場面を探しやすくなります。[1]

なお、産業は勤務先の事業の区分で、本人の職種をそのまま示すものではありません。製造業へ進んだ人がすべて製造現場の仕事に就いた、という読み方はできません。正規雇用の割合や企業別の採用人数も、この資料からは確認できないため、現在の募集要項で調べてください。

企業と自治体の実績を、職種を調べる入口にする

2026年3月卒業生の主な就職先には、ANA(全日本空輸)、近畿日本ツーリスト、興和江守、サントリーホールディングス、セーレン、福井銀行、福井新聞社、福井村田製作所、山崎製パンなどが掲載されています。自治体では福井県庁、福井市役所、新潟県庁、津市役所があります。[2]

掲載された企業名から、客室乗務員、営業、企画など特定の職種を推測しないようにしましょう。会社の事業に興味を持ったら、どの募集職種で、何を担当するのかを確認します。また、グループ名で掲載されている就職先を、根拠なく一つの法人へ置き換えることも避けます。[2]

学部の別の「就職・資格」ページには2019〜2024年卒業生の就職先一覧もあります。これは過年度をまとめたデータで、2026年3月卒の一覧とは対象期間が異なります。現年度の実績と、過去に選択肢が広がってきたことを知るための資料を分けて読むと、人数や傾向の誤解を防げます。[6]

編集部提案:応募先の比較軸
候補の方向調べる内容自分の経験との接点
地域で事業を展開する企業顧客、商品・サービス、担当する仕事地域の課題や利用者を調べた経験
国内外に事業を持つ企業募集職種、配属、必要な言語能力異なる立場の人と調整した経験
自治体・官公庁募集区分、仕事内容、選考科目公共的な課題を多面的に検討した経験
大学院等への進学研究テーマ、指導体制、出願条件継続して調べたい問いと研究方法

大手企業の名前があることは、全員が同じ企業へ入れる保証にはなりません。大学別の選考通過率や大手内定率は今回の公式資料では不明です。応募条件が合う候補を、仕事内容と自分の関心に基づいて比較していきましょう。

地域・国際・データの3つを、自分の課題でつなぐ

国際地域学部は、異文化理解教育、課題探求プロジェクト、文理融合型教育を学びの柱にしています。英語や異文化理解に加え、企業・自治体と協働する活動、調査やデータ分析などを組み合わせ、地域と国際社会の課題を考える構成です。[3] [4]

「地域に関心がある」「英語を学んだ」のどちらかだけで自分を説明する必要はありません。地域の商品の伝え方、外国から来た人の暮らし、産業や文化の変化など、自分が調べた問いを一つ決め、その問いに対して言葉やデータをどう使ったかを整理すると、学びのつながりが伝わります。

公式の教育方針には、統計、データ処理、調査法などの分析の方法も含まれます。また、学部は取得できる資格として社会調査士を案内しています。資格名を挙げるときは所定の履修・認定条件を確認し、選考では資格の有無に加えて、実際にどの調査方法を使い何を確かめたかを説明しましょう。[3] [6]

調査経験がまだ少ない場合も、授業のレポートや発表から取り組みを振り返れます。資料を比較した理由、情報の出どころを確かめた方法、別の見方を検討した過程など、読み手が確認できる具体的な行動を拾うことが大切です。

課題探求では、参加先の名前より自分の役割を伝える

課題探求プロジェクトは、1年次後期の基礎で、少人数チームによる訪問先の事前調査、ヒアリング設計、事後分析などに取り組みます。2年次以降は、地域・産業振興、異文化交流、ダイバーシティの3つの柱の下でプロジェクトを選び、学びを深めて卒業研究へつなげる構成です。[5]

企業や自治体の協力先一覧は、就職先一覧とは別です。授業で一緒に活動した企業があることを、推薦や採用につながる制度の証拠にはできません。応募書類では、訪問した企業名の印象に頼らず、そこで知った課題と、自分が担当した調査・提案の内容を中心に書きます。[5]

編集部提案:プロジェクト経験の整理
問い書き出す内容
何が課題だったか相手から聞いたことと、自分たちが調べたことを分ける
自分は何を担当したか質問設計、記録、集計、調整、発表などの担当
何を判断したか採用した方法と、別案を選ばなかった理由
何が分かったか提案や結果と、まだ確かめられていないこと
次にどうするか追加調査、改善、別の対象で確かめたいこと

編集部の架空の例:「地域商品の調査で、私は質問項目の整理を担当しました。最初は購入理由だけを尋ねていましたが、知らない人の反応も必要だと考え、質問を修正して結果を分けて報告しました」。実在の学生の成果ではありません。実際の経験を書くときは、自分の担当とチーム全体の成果を確認してから使ってください。

提案したことと実施されたことも分けます。発表まで行った課題なら、その範囲を正確に書けば十分です。根拠のない売上増加や地域活性化の成果を足さず、提案に至った判断を説明することが、経験を具体的に伝える準備になります。

留学・公務員・企業の準備を一つの予定表で管理する

学部は海外留学や研修による異文化理解、1年次からのプロジェクト、3年次後期以降の卒業研究を案内しています。留学や研究と就職準備の時期が重なることを考え、応募・試験・出願の締切を学修予定と同じ表で確認しておきましょう。[4]

企業と公務員を併願する場合は、仕事内容の比較と試験準備を分けて進めます。まず各募集区分の選考内容を調べ、必要な勉強や書類を一覧にします。共通して使う経験メモは一つ作り、志望理由は企業や自治体が取り組む課題に合わせて考えます。

海外経験の説明では、語学スコアだけでなく、相手と理解が違ったときにどう確かめたかを振り返りましょう。国内のプロジェクトにも、立場や関心が異なる相手と協働する場面があります。留学歴の有無だけで材料が決まるわけではなく、自分が行動した場面を具体化することが大切です。

候補表とプロジェクトの記録を持って相談する

大学はキャリア支援課による進路相談、履歴書添削、面接練習、学部の就職担当教員との連携を案内しています。キャリアサポートシステムでは求人や先輩の就職体験記を確認でき、面接・ガイダンスの予約にも使えると説明しています。[7]

今週は、気になる仕事を3つほど候補表にし、募集条件を確認します。次にプロジェクトや授業の記録を見て、自分の役割が分かる一場面を選びます。その2点を持参して「この仕事に対して、どの経験を詳しく説明すれば学びとのつながりが伝わりますか」と相談してみましょう。

進路がまだ絞れない場合は、仕事の候補を広げる相談から始められます。地域と国際社会を幅広く学んだ経験を、一つの業界名へ急いで押し込めず、自分が取り組みたい課題と実際の仕事内容を照らして選ぶことを目指してください。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 令和7年度 卒業者・修了者の進路状況確認日:2026-09-11 / p1国際地域学部の卒業・就職・進学と産業別人数
  2. 国際地域学部の進路状況確認日:2026-09-11 / 2026年3月卒業生の主な就職先
  3. 国際地域学部について確認日:2026-09-11 / 教育目標とポリシー、調査・分析・協働
  4. 国際地域学部 学びの特色確認日:2026-09-11 / 異文化理解・課題探求・文理融合の構成
  5. 課題探求プロジェクト確認日:2026-09-11 / 1年次基礎、2年以降3テーマ、協力先と学び
  6. 国際地域学部 就職・資格確認日:2026-09-11 / 学士(国際地域)・社会調査士。掲載企業は過年度合算で本文では不使用
  7. 就職率・キャリア支援確認日:2026-09-11 / 面談、添削、面接練習、キャリアサポートシステム

次の選考準備に役立つ記事