進学249人と就職236人を、学部卒の進路として読む

大学就職支援課の令和7年度卒業者の進路状況は、2026年5月1日現在の集計です。工学部の卒業者と進路の内訳は次のとおりです。[1]‌‌​‌​‌‌​‌‌‌‌​‌‌​‌‌‌‌​‌​‌​​​‌​‌‌‌‌​‌​​​‌​‌​​‌​​​‌‌​​‌‌‌‌​‌‌​​‌​‌‌

工学部の2025年度進路
区分人数・割合
卒業者497人
就職希望者236人
就職者236人
就職者/就職希望者100%
進学者249人
その他12人
[1]

卒業者に対する就職者の割合は47.5%、進学者の割合は50.1%です。就職希望者を分母にした100%を、全員が就職したという意味にしません。資料の就職者には、在学中からの仕事を卒業後も続ける人を含むとの注記もあります。[1]

その他には、未内定者のほか、公務員・教員の受験準備者、留学希望者、資格取得希望者が含まれます。12人の事情を推測せず、大学院修了者の就職結果を学部卒の人数に足さないようにします。[1]

現行10コースと、デジタル情報の特別プログラムを区別する

大学本部の現行紹介は、工学科に10の教育コースを示しています。コース名や所属時期が異なる古い案内もあるため、在学生は自分の入学年度の履修資料と合わせて確認してください。[3]

現行コースの学びを整理する
コース公式紹介にある内容
機械工学・知能システム学力学を基盤としたものづくり、制御や知能化
電気電子工学電気エネルギー、電子デバイス、情報通信
コンピュータ科学・応用情報工学情報の基礎、AIやデータ、システムと社会課題への応用
材料デザイン工学・化学・生命科学材料の機能、化学・生命科学の知識や実験・研究手法
社会基盤工学・建築・社会デザイン社会基盤の整備・維持、土木・建築や空間のデザイン
海事産業特別機械を中心に電気・情報・環境などを学び、海事産業の現場で実習する
[3]

現行の入試案内では、1年次後学期開始時のコース決定に向け、入学後の希望調査と成績を基に配属を決めると説明しています。一方、デジタル情報人材育成特別プログラムは、大学本部の紹介で入学時から所属すると示されており、通常のコース選択と同じ手順だとは説明しません。[3] [4]

海事産業特別コースの案内は、3年次以降に今治で学ぶことや、産業と連携した実習を紹介しています。大学院コースについては設置予定と書かれているため、すでに修了実績のある進学先として扱いません。学部全体の2025年度就職先を新しいコース単独の実績へ移さないことも重要です。[5]

応募職種の学位・専攻条件から進学を検討する

進学者が249人いるという数字は進路の傾向を示しますが、自分に進学が必要かどうかを直接決めるものではありません。仕事で取り組みたい課題と、大学院で研究したい問いをそれぞれ整理しましょう。

進路選びで確認すること(編集部の提案)
進路確認したい条件
大学院進学研究内容、指導体制、入試、費用と生活の見通し
企業の技術職募集職種、必要な学位・専攻、仕事内容、勤務地
技術系公務員土木・電気・化学などの試験区分、専門科目、受験条件
複数の進路を検討研究や実験と、試験・選考の日程の重なり

会社名が同じでも、設計、生産、品質、情報システムなどでは仕事の内容が異なります。募集要項で職種ごとの条件を調べ、学部卒と大学院修了の区分を確かめてください。進学すれば希望部署に配属される、という保証として大学院の案内を読まないようにします。

推薦での応募を検討する場合は、推薦の有無や学内手続きを就職担当教員に確認します。自分で応募できる求人と同じ条件だと決めず、応募前に必要な確認事項を整理しましょう。

製造業・情報・インフラなどの就職先を比較する

2025年度の就職者236人の内訳は、民間企業等214人、公務員20人、教員等2人です。地区別では愛媛県74人、中国地区51人、関東地区45人、近畿地区36人などが掲載されています。愛媛県74人は四国地区90人に含まれます。[1]

同年度の主な就職先の工学部欄には、三浦工業、ダイキン工業、BEMAC、三菱電機、今治造船、川崎重工業などが掲載されています。公務員には、国土交通省、愛媛県の化学・総合土木、松山市の電気・土木などの区分があります。[2]

この一覧から、企業ごとの配属や採用確率は分かりません。事業分野が自分の専攻に近い場合も、担当する製品や工程、業務内容を調べます。関心を持った理由を「専門と同じだから」で終えず、仕事のどの課題に取り組みたいかまで考えましょう。

勤務地を重視する人は、本社の場所だけでなく募集区分の勤務地と異動の扱いも確認します。県内・県外の候補を比較する際は、選考への参加方法や研究との日程調整も一緒に整理してください。

仕様・制約・検証を、自分の担当とともに説明する

技術経験を応募書類にまとめる際は、完成したものの名称だけでなく、何を満たす必要があり、どの条件の下で作り、何を確かめたかを示します。共同作業なら、班全体の成果と自分が担当した部分を分けましょう。

編集部の架空の例です。「制御の演習で、私は測定結果の整理と動作確認を担当しました。応答を速くすると振動が大きくなるため、班で優先する条件を確認し、設定を一つずつ変えて比較しました。最終的には指定条件での動作を確認しましたが、別の負荷条件までは検証していないため、報告に残しました。」

これは愛媛大学の学生の体験談ではありません。自分の経験へ置き換える際は、試した条件や判断の理由を確認し、行っていない検証を追加しないようにします。完成度の高さだけでなく、比較の仕方や制約への向き合い方も説明できます。

技術経験を説明する順序(編集部の提案)
項目説明する内容
目的何を実現・確認したかったか
担当と制約自分の役割、使える時間や設備など
工夫比較した方法と、その方法を選んだ理由
検証確認できた結果と、残っている課題

専門外の相手には、用語を短く補い、判断の流れを中心に説明します。共同研究や企業との活動で知った未公開情報は、そのまま応募資料へ載せず、話せる範囲を指導教員に確認してください。

就職担当教員・研究室・全学相談を活用する

工学部のキャリアサポート案内は、少人数の担任制、面接練習や応募書類の指導、卒業生を招く就職セミナーなどを紹介しています。4年生では就職指導担当教員と担任が連携し、担任は卒業研究の指導教員になると説明しています。[6]

資料の一部には旧組織名や過年度の統計もあるため、現在の担当者・講座日程は学内の案内で確認します。本稿の人数と企業例には、学部ページの2024年度表ではなく、全学の2025年度資料を使っています。[1] [2] [6]

全学の就職相談は対面・Zoom・電話に対応し、就活ナビで予約できます。作成途中の研究説明や応募書類を事前にアップロードし、予約確定メールを確認して利用しましょう。[7]

  • 入学年度の履修資料で所属コースと学修内容を確認する。
  • 希望する仕事の学位・専攻・応募方法を整理する。
  • 目的・制約・工夫・検証の順で技術経験を書く。
  • 研究と選考の予定を、指導教員や就職相談で調整する。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 愛媛大学 令和7年度卒業者の進路状況確認日:2026-09-11 / 全1頁テキスト・画像実読。2026/5/1現在、卒A希望B就C進D他E、学校基本調査基準。現職継続者含む、他は未内定・公務教員受験・留学・資格希望。地域四国に愛媛を包含
  2. 愛媛大学 令和7年度卒業生の主な就職先確認日:2026-09-11 / 全1頁テキスト・画像実読。リンクは学部、PDF見出し卒業修了だが7学部欄の学部向け資料。民間に公的機関も含み、職種配属を推定しない
  3. 愛媛大学 工学部 現行コース紹介確認日:2026-09-11 / 学部紹介・10コース・デジタル特別プログラム本文実読。旧トップ9コースと区別。デジタル入学時所属。産業規模・需給予測数値不使用
  4. 愛媛大学 工学部編 Q&A確認日:2026-09-11 / Q&A全文読了、1年後期希望成績配属、動画旧名称注意。求人倍率等は集計詳細不明で不使用
  5. 愛媛大学 海事産業特別コース確認日:2026-09-11 / 本文全文、3年以降今治・産業実習・大学院設置予定。産業経済の規模数値や卒業実績は不使用
  6. 愛媛大学 工学部 キャリアサポート確認日:2026-09-11 / 冒頭支援全文実読。担任制・面接ES・卒業生seminar・4年指導教員。2024統計確認し不採用、後半企業・資格・院案内未精読不使用
  7. 愛媛大学 就職相談の予約確認日:2026-09-11 / HTML全文読了。対面・Zoom・電話、就活ナビ3日前0時から当日8:30、1人1枠、資料事前アップロード、メール受信で完了。資料の職員個人名例は記事不使用

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