3学科の問いから、自分の経験を選ぶ

法学部には法律学科、国際関係法学科、総合政策学科があり、学科ごとの特徴に応じて専門科目を段階的に学ぶ構成です。[1]​‌‌​​​​​‌​​‌‌​‌​​‌‌‌​‌​​​‌‌​‌​‌‌​‌‌‌​‌​‌​​‌​​​‌​​‌​‌​​​‌​​‌​‌​​​

就活では、学科の特徴を自分の能力としてそのまま紹介するより、実際に取り組んだ課題を一つ選びます。制度を比較した、国際問題の資料を調べた、地域の政策を検討したなど、自分の行動を整理しましょう。

同じテーマを扱った仲間がいても、担当した作業や考えが変わった場面は異なります。学科の説明は短くし、その後に自分の経験を具体的に話します。

法律学科は、コース名と経験の中身を分ける

法律学科では、1年次に研究の作法と専門科目を学び、2年次から行政法務・企業法務・法曹の3コースに分かれます。基礎演習・演習、裁判の傍聴、模擬裁判なども案内しています。[2]

演習では、問題のどこが争点か、どの資料を確認したか、別の意見をどう検討したかを書き出します。法律用語を多く使うより、判断する前に何を確かめたかを示しましょう。

模擬裁判などを経験した場合は、準備した内容と自分の担当を分けます。相手側の主張を理解した、資料の不足を見つけた、説明の順序を直したという行動も、選考で詳しく話せる材料です。

企業法務コースで学ぶことと、企業の法務部門に配属されることは同じではありません。法務に関心がある人は、職種別採用の有無や配属条件を調べます。専門職を目指す人は、必要な学修・試験・進路を別途確認しましょう。

国際関係法は、問題を捉える視点を説明する

国際関係法学科は、国境を越える法的・政治的な問題を法学と政治学から考え、英語教育にも力を入れると案内しています。[3]

国際問題を研究した経験は、ニュースの概要だけで終わらせず、どの立場からどんな疑問を持ったかを説明します。資料の発信元や前提が違うときに、何を確認したかも整理しましょう。

英語を使って資料を読んだり議論したりした人は、言語の点数と使用場面を分けます。翻訳した内容、意味を確かめた方法、相手に伝えるための工夫を具体的に示せます。

国際機関や企業の海外業務に関心がある場合も、学科の紹介だけで応募条件を判断せず、職務と必要な経験を調べます。日本国内で担当する仕事も含め、自分の関心を活かせる場面を比べましょう。

総合政策では、複数の立場と実行条件を比べる

総合政策学科は政策・地域、政治・基礎法、法律を三本柱とし、環境・福祉・人権などの観点から社会の問題を捉える教育を案内しています。[4]

政策を考えた経験では、誰のどんな課題か、利用する人と運営する人の条件は何かを整理します。理想を述べるだけでなく、費用や役割分担、実現する際の難しさを考えた点も説明しましょう。

編集部の架空の例です。班で地域のサービス改善を考えた学生が、利用者と運営側の要望を分けて整理しました。すべてを満たす案ではなく、優先する課題と追加で確認すべき条件を示した経験を、比較と判断の行動として話します。

提案と実際の採用・実施は区別します。成果が発表までの場合も、資料を集め、案を比較し、説明を直した過程を具体化できます。

2026年3月卒の就職率を、分母と一緒に読む

大学の2025年度進路表は、2026年3月卒業者について学科別に集計しています。就職率は、就職者数Cを就職希望者数Bで割った割合です。[5]

法学部3学科の進路(2026年3月卒)
学科卒業者希望者B就職者C就職率C/B
法律270人243人234人96.3%
国際関係法71人62人60人96.8%
総合政策75人74人70人94.6%
[5]

希望者には、自営業を除く就職者、有期雇用の就職者、教員・公務員の就職準備者、就職活動中の人が含まれます。自営業を加えて卒業者で割る別の割合と混ぜないようにします。[5]

この率は学科の集計で、あなた個人の採用可能性や、公務員試験の合格率ではありません。数値の高低だけで応募先を決めず、仕事と選考内容を調べましょう。

企業一覧は学科と対象の卒業時期を確認する

大学の2025年度学科別就職先一覧は、2025年9月・2026年3月卒業者が対象です。法律学科欄にはアイリスオーヤマ、ADEKA、クラウン・パッケージなどが掲載されています。[6]

国際関係法学科欄にはアサヒ飲料、京三電機、ヤマハ発動機、総合政策学科欄には昭和西川、タカラベルモント、鶴田電機などが掲載されています。[6]

一覧は具体的な職種や企業別人数を示すものではありません。会社名から法務担当、海外担当、企画担当での採用と判断せず、現在の募集を確認します。人数表は2026年3月卒だけなので、同じ対象として企業へ人数を割り振ることもできません。

公務員と企業は、希望する役割と予定を並べる

進路を比較する観点(編集部作成)
進路への関心仕事で確認する点準備で確認する点
公務員組織の役割、担当業務、異動採用区分、応募資格、試験日程
企業の法務・管理関連職種別採用、配属、業務の範囲必要な知識、書類、面接
営業・事業支援など顧客、提案や説明の内容経験の接点、選考の流れ
法学の専門性を深める研究・専門職の内容学修、試験、費用、期間

この表は学科別の職種実績ではありません。公務員と企業の両方を考える場合は、試験勉強、提出、面接の日程を一つにまとめ、時期が重なる作業を確認します。

公務員の志望理由には、公共性への関心に加え、応募する組織の仕事への理解を入れます。企業では扱うサービスや顧客を調べ、自分が関心を持った業務を説明しましょう。

大学の相談と講座を、今の課題に合わせて使う

キャリアセンターは、窓口相談や資料閲覧、PCスペースを学年に関係なく使えると案内しています。専門知識を持つカウンセラーによる個別のカウンセリングも実施しています。[7]

3年次から就職ガイダンス、筆記試験対策、書類の書き方、面接対策などを用意しています。大学は公務員試験対策講座などのキャリア・ディベロップメント講座も案内しています。[7]

講座を選ぶ際は、現在の募集、対象、費用、受講日程を確認します。相談には経験メモと関心のある募集要項を持参し、どちらの準備を先にするかを決めましょう。

面接では研究の結論だけでなく、その結論に至るまでの確認を聞いてもらいます。用語が難しくないか、相手の意見をどう扱ったか、自分の役割が分かるかを確かめます。

一つの論点を、短い経験の説明に変える

今日は演習や研究で扱った問題を一つ選び、問い、根拠、自分の作業、考えが変わった点を書きます。その後に求人や採用案内を一つ読み、関心を持った役割を挙げましょう。

法学を学んだ強みは、法律の暗記量だけで表す必要はありません。根拠を確認し、異なる立場を理解し、説明を整えた経験を具体化して、仕事選びと選考準備を進めていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 獨協大学 法学部確認日:2026-09-10 / 3学科構成。
  2. 獨協大学 法律学科確認日:2026-09-10 / 2年次行政法務・企業法務・法曹、基礎演習/演習、傍聴/模擬裁判。
  3. 獨協大学 国際関係法学科確認日:2026-09-10 / 法政治問題、英語。
  4. 獨協大学 総合政策学科確認日:2026-09-10 / 政策地域・政治基礎法・法律、環境福祉人権。
  5. 獨協大学 2025年度進路(就職)状況確認日:2026-09-10 / 1頁原文画像、2026/3卒、法3学科A/B/CとC/B。
  6. 獨協大学 2025年度学科別就職先一覧確認日:2026-09-10 / 1頁画像右3学科列の製造業企業例。2025/9+2026/3卒。
  7. 獨協大学 学生の修学、進路選択及び心身の健康に係る支援確認日:2026-09-10 / 全学年相談資料、個別カウンセラー、ガイダンス書類面接、公務員講座。

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