どの大学から入っているのか。会社の実績校66校と、大学側の公表資料
この会社は、採用実績校を自分たちで公開しています。新卒正社員採用のページに、66校の大学名が五十音順で並んでいます(末尾に「他」とあるので、これがすべてではありません)。会社が学校名を出しているので、大学の側の資料を探す前に、まずこの一覧が手がかりになります。[1]
中身を見ると、国立大学(岩手大学・山形大学・新潟大学・富山大学・千葉大学・東北大学など)、公立大学(国際教養大学・高崎経済大学・釧路公立大学・群馬県立女子大学・宮城大学など)、私立大学(東北学院大学・東北福祉大学・専修大学・駒澤大学・明治大学・立命館大学・同志社大学・龍谷大学など)が混ざっています。東北の大学が多いものの、関西や関東の大学も入っています。学部で区切っていないことと合わせて読むと、学校名で入口を閉じてはいない会社だと分かります。[1]
大学の側の公表資料でも、社名を確認できました。[5] [6] [7]
| 大学・所属 | 掲載根拠 | 対象年度・期間 |
|---|---|---|
| 東北学院大学 経済学部 | 経済学部の過去3年間の主な進路実績の一覧に「ヤマザワ」。出典5 | 2022〜2024年度 |
| 東北芸術工科大学 文芸学科 | 文芸学科の進路一覧の、その他(製造、小売、サービス等)の欄に「ヤマザワ」。出典6 | 一覧に年度の記載なし(2026年9月取得) |
| 東北芸術工科大学 プロダクトデザイン学科 | プロダクトデザイン学科の進路一覧に「ヤマザワ」。出典7 | 一覧に年度の記載なし(2026年9月取得) |
会社が学歴・専攻について書いていること(引用)
募集要項の「募集学部・学科」の欄には、はっきり「全学部全学科」と書かれています。学部や学科で応募できるかどうかが変わる会社ではありません。[1]
募集職種は総合職で、「店長・バイヤー等、管理者及びスペシャリスト候補」と説明されています。仕事内容は「商品の加工・発注・販売計画等、販売活動の全てとマネジメント」です。売り場に立つだけでなく、何を仕入れてどう売るかを決める側に回る前提の採用だと読めます。[1]
採用メッセージでは、社長が求める姿勢をこう書いています。「明るく元気で前向きに、会社とともに成長できる。」。その前段には、これから入社する人財には「もっと売場を良くしたい」「お客様の為にこんな企画をしたい」など、自分で考えてさまざまなことにチャレンジしてほしい、と書かれています。[2]
採用人数も公開されています。募集人数は10名で、実績は2020年から2025年まで6年分が並んでいます(後述)。採用実績校66校とあわせて、入口の大きさと広さの両方が分かる会社です。[1]
大学名で差がつかない土俵は、この会社では3つある
「学歴に頼らず勝負する」というのは気持ちの問題ではなく、選考のどの部分が大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。ヤマザワの公開情報から特定できるのは次の3つです。
土俵1:募集学部・学科が「全学部全学科」と書かれている
応募の段階で学部・学科による条件はありません。実際、会社が公開している実績校には文系・理系・芸術系まで幅広く入っています。大学の側の資料でも、経済学部と芸術系の学科の両方で社名が確認できました。[1] [5] [6] [7]
土俵2:選考が7段階まで公開されている
エントリー、会社説明会、エントリーシート提出、能力適正検査(WEB)、1次面接(WEBまたは対面)、役員面接(対面)、内々定(10月以降は内定)の順です。面接が2回あり、そのうち1回は役員面接です。どの段階で何を見られるかが分かっていれば、準備の順番を決められます。[1]
土俵3:入社後の半年間が部門ごとに決まっている
入社してからの半年間は、精肉・青果・鮮魚・惣菜・グロサリー・接客サービスの6部門を1か月ずつ体験するローテーション研修です。7月には商品選定・企画・宣伝・売り場づくりを新入社員が中心になって行う「単品量販チャレンジ」があり、結果の検証を含めてコンテスト形式で発表会を行うと書かれています。面接で「入社後に何をしたいか」を聞かれたとき、この流れを踏まえて話せます。[1]
仕事の中身と、会社の位置づけ
株式会社ヤマザワは、昭和27年(1952年)に山形県東根市神町で「山澤薬局」として創業し、昭和37年(1962年)に山形駅前に県内初となる本格的なスーパーマーケットを開店しました。会社の設立は昭和37年10月4日です。事業内容は「食品スーパーマーケットを核とする小売業」で、資本金は23億8,871万円です。本社は山形市にあります。[4]
店舗は62店舗で、内訳は山形県内44店舗・宮城県内18店舗です(2026年2月28日時点)。採用サイトには、創業73年、山形県内でスーパーマーケットの売上1位、1日に来店するお客様は10.3万人という数字も載っています。[2] [4]
グループには株式会社ヤマザワ薬品(ドラッグストア)、株式会社サンコー食品、株式会社ヤマザワ保険サービスなどがあり、役員がそれぞれの会社を兼務しています。スーパーマーケットだけの会社ではない、ということです。就職先の一覧に「ヤマザワ薬局」と出てくることがあるのは、このためです。[4]
仕事の部門は、採用サイトの社員紹介を見ると、グロサリー、青果、惣菜、店長、営業本部、管理本部などに分かれています。新入社員はローテーション研修で主要6部門を回ったうえで配属されます。[1] [2]
応募できる条件と待遇
- 募集職種:総合職(店長・バイヤー等、管理者及びスペシャリスト候補)
- 仕事内容:商品の加工・発注・販売計画等、販売活動の全てとマネジメント
- 募集学部・学科:全学部全学科
- 募集人数:10名
- 初任給:四大卒・院了 月給218,800円/短大・専門卒 月給198,800円(日給月給制。2026年4月に改定)
- 諸手当:時間外勤務手当、通勤手当、転勤手当、家族手当、役職手当 ほか
- 昇給:年1回(4月)/賞与:年2回(6月・12月)
- 勤務地:山形県・宮城県の各店舗 ほか
- 勤務時間:実働8時間の交代勤務制(変形労働時間制度によるシフト勤務あり)
- 休日休暇:月休9〜10日の交代制(年間115日)、年次有給休暇、特別休暇、慶弔休暇、育児休業制度、介護休業制度
- 福利厚生:各種社会保険完備、制服貸与、慶弔見舞金、従業員持株会、従業員買い物優待、財形貯蓄、確定拠出年金(401K)、資格取得支援制度、クラブ(野球)ほか
- 選考:エントリー → 会社説明会 → エントリーシート提出 → 能力適正検査(WEB) → 1次面接 → 役員面接 → 内々定(10月以降は内定)
初任給は段階的に上がっています。2025年4月入社の新卒からは大卒208,000円が211,000円へ引き上げられ、この改定は新入社員だけでなく全社員を対象としたベースアップの一環だと会社は説明しています。さらに2026年4月に218,800円へ改定されました。1年で1万円近く上がった計算です。[1] [3]
研修は入社前から始まります。内定者研修では役員講話、店舗比較調査、先輩社員との座談会、スーパーマーケット基礎講座などがあり、入社直前には4日間程度の集合研修で各部門の特徴、仕事への姿勢、数字の基礎知識を学びます。入社後も定期的な集合研修があり、市場や関連工場の見学といった社外研修も行われます。[1]
公開されている数字で、輪郭をつかむ
採用実績が6年分公開されています。
| 区分 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 大学・専門学校・短大卒 | 9名 | 16名 | 20名 | 14名 | 5名 | 6名 |
| 高校卒 | 6名 | 9名 | 12名 | 6名 | 0名 | 0名 |
大学・専門学校・短大卒の採用は、2022年の20名から2024年は5名、2025年は6名へと減っています。高校卒は2024年・2025年がいずれも0名です。募集人数は10名と書かれているので、募集の枠と実際に入った人数は年によって違うということです。この数字を見ずに「毎年たくさん採っている会社」と思い込まないでください。[1]
会社の規模はこうです。店舗62店舗(山形44・宮城18)、従業員数816名、1日8時間換算のパート・アルバイト2,591名、合計3,407名(2026年2月28日時点)。正社員816名に対してパート・アルバイトが3倍以上いる構成です。新卒で入るということは、この3,407名の売り場を動かす側に立つということです。[4]
応募者数は公開されていないので倍率は計算できません。「何人に1人」といった数字を、この記事では出しません。[1]
30日でやること。大学名では動かない部分から埋める
ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。
- 1〜3日目:採用実績校の一覧に自分の大学があるか確かめる。無くても「全学部全学科」なので応募はできる
- 4〜7日目:山形か宮城のヤマザワの店に行き、精肉・青果・鮮魚・惣菜・グロサリーの5部門の売り場を見比べる
- 8〜14日目:「もっと売場を良くしたい」と自分なら何を変えるかを、売り場の写真やメモをもとに3つ書き出す
- 15〜21日目:能力適正検査(WEB)の準備を始める。エントリーシート提出のあとに受ける
- 22〜30日目:1次面接と役員面接がある。山形・宮城で働くことについての考えを整理しておく
志望動機も、公開されている事実から組み立てます。この会社は創業から70年以上、山形と宮城だけで62店舗を運営してきました。全国に出ていく会社ではなく、地域の中で深くやる会社です。自分がその地域で何をしたいかを具体的に言えたなら、それは出発点になります。「地元が好きだから」だけでは、他の誰が書いても同じ文章になります。[2] [4]
採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、ヤマザワの採用サイト・会社概要と、各大学の公式サイトで確認したものです(資料ごとの確認日は出典欄に1件ずつ書いています)。応募の前に、必ず最新の募集要項を見てください。自分の経験をどう言葉にするかで迷ったときは、逆転内定塾の無料相談で一緒に整理することもできます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- ヤマザワ 新卒正社員採用確認日:2026-09-19 / 募集職種、仕事内容、募集学部・学科(全学部全学科)、募集人数、初任給、諸手当、昇給賞与、勤務地、勤務時間、休日休暇、福利厚生、採用実績、採用実績校66校、選考フロー、研修制度
- ヤマザワ 採用サイト確認日:2026-09-19 / 採用メッセージ、創業73年・62店舗・山形県内売上1位・1日の来店客数、部門と社員の紹介
- ヤマザワ 新卒初任給を改定しました確認日:2026-09-19 / 2025年4月入社の新卒からの初任給引き上げ(大卒208,000円→211,000円)とベースアップの説明
- ヤマザワ 会社概要確認日:2026-09-19 / 創業と設立、事業内容、資本金、店舗数(山形44・宮城18)、従業員数、本社所在地、役員とグループ会社
- 東北学院大学 経済学部 就職状況確認日:2026-09-10 / 経済学部の過去3年間の主な進路実績(2022〜2024年度)にヤマザワ
- 東北芸術工科大学 文芸学科確認日:2026-09-11 / 文芸学科の進路一覧(年度の記載なし)。その他(製造、小売、サービス等)の欄にヤマザワ
- 東北芸術工科大学 プロダクトデザイン学科確認日:2026-09-11 / プロダクトデザイン学科の進路一覧(年度の記載なし)にヤマザワ
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