どの大学から入っているのか。大学側の公表資料で確かめる
会社が並べた採用実績校ではなく、大学の側が自分で公表している進路資料を1件ずつ開いて、社名が載っている行を集めました。会社が見せたい名前ではなく、大学が自分の卒業生の進路として記録した名前です。[1] [2] [3] [4]
| 大学・学部 | 掲載されている資料 | 人数と対象年度 |
|---|---|---|
| 神戸女学院大学 人間科学部 環境・バイオサイエンス学科 | 就職実績の環境・バイオサイエンス学科の製造業の欄に「日本セラミック」 | 人数の記載なし/2023年3月卒業生 |
| 龍谷大学 社会学部 | 就職実績の社会学部のメーカーの欄に「日本セラミック株式会社」 | 人数の記載なし/2022年度 |
| 徳島文理大学 総合政策学部 | 主な就職先(2023年度卒業生)の並びに「日本セラミック株式会社」 | 人数の記載なし/2023年度卒業生 |
| 鳥取大学 工学部 機械物理系学科 | 学部卒業生・大学院修了生就職先の地元企業の欄に「日本セラミック」 | 人数の記載なし/一覧に対象年度の記載なし(取得は2026年9月) |
鳥取大学の一覧で、この会社が地元企業の欄に並んでいる点も見ておく価値があります。本社が鳥取県鳥取市にあり、勤務地も鳥取市なので、地元の大学から入る人がいるのは自然なことです。[1] [2] [3] [4] [5] [6]
表に入れなかった行と、その理由
金沢工業大学の資料にも社名がありますが、数字が在籍者数の一覧なので行にしていません。鳥取大学にはもう1つ、化学バイオ系の学科のページにも社名がありますが、その一覧は対象の年度がまったく読み取れず、同じページに平成27〜29年度の前身の学科の記述が混ざっていたため、工学部の行は機械物理系学科の1行だけにしています。
なお、この会社は社名が固有で、取得した記録の中に同じ名前の別法人はありませんでした。
会社が募集要項に書いていること
募集職種の欄は2つのコースに分かれています。技術開発・生産技術コース(理工系対象)には技術開発職と生産技術職、営業・事務コース(全学部対象)には国内営業職、海外営業職、調達・生産管理職、経営企画・経理・総務職が並びます。[5]
募集学部・学科の欄も、コースごとに書き分けられています。技術開発・生産技術コースは電気工学、電子工学、電子制御工学、電子物性、半導体系、システム系、機械工学、機械制御工学、物質工学、応用化学等。営業・事務コースは「学部学科不問」です。[5]
募集人員は、技術開発・生産技術コースが8名、営業・事務コースが8名です。技術系と事務系で枠の大きさが同じ点は、覚えておく価値があります。[5]
応募資格は既卒1年まで
応募資格の欄は「大学院・大学・高専等を2027年3月卒業予定者 ※既卒1年まで」です。卒業してから1年以内の人も同じ枠で応募できます。経理職についてだけ、日商簿記2級以上の取得が望ましいという注記が付いています。[5]
選考の中身と交通費
選考方法の欄には4段階が書かれています。エントリーのあと、書類選考(提出書類を郵送)、一次選考(適性検査、個人面接 ※オンライン)、二次選考(作業テスト、役員面接 ※対面)です。[5]
二次選考には交通費の注記が付いています。「※ご自宅から弊社までの往復交通費については、公共交通機関(JR・バス等)をご利用の場合に限り実費を支給いたします。」です。本社は鳥取市なので、遠方から受ける人にとってはこの1行が効きます。[5]
大学名で差がつかない土俵は、この会社では5つある
大学名を変えることはできません。変えられないものを気にするより、大学名が関係しない部分で差をつけるほうが早い。この会社の公開情報から、そういう土俵を5つ挙げます。
土俵1:営業・事務コースは学部学科不問
募集学部・学科の欄は、営業・事務コースが学部学科不問です。しかも募集人員は技術系と同じ8名。実際に、大学の資料では人間科学部、社会学部、総合政策学部から社名が出てきました。[5] [1] [2] [3] [4]
土俵2:既卒1年まで応募できる
応募資格に「※既卒1年まで」と書かれています。卒業した年に決まらなかった人も、同じ枠で応募できます。[5]
土俵3:一次選考はオンライン
一次選考は適性検査と個人面接で、どちらもオンラインです。対面で鳥取まで行く必要があるのは二次選考だけで、その往復交通費は公共交通機関を使えば実費が支給されます。住んでいる場所で不利になりにくい形です。[5]
土俵4:初任給は職種と学校の種類だけで決まる
初任給は職種のグループと学校の種類で分かれています。技術開発職・生産技術職・国内/海外営業職の大学・高専専攻科卒が250,000円、調達・生産管理職と経営企画・経理・総務職の同じ区分が220,000円です。大学名による区別はありません。[5]
土俵5:資格は入社後に支援される
福利厚生の欄に資格取得支援制度があります。経理職の日商簿記2級以上は望ましいと書かれているだけで、必須ではありません。入る前に資格で差をつけないと無理、という会社ではありません。[5]
公開されている条件と待遇
募集要項に書かれている条件を並べます。金額や日数は、会社が自分のサイトで公開しているものです。[5]
| 項目 | 公開されている内容 |
|---|---|
| 募集職種 | 技術開発・生産技術コース(理工系対象)=技術開発職、生産技術職/営業・事務コース(全学部対象)=国内営業職、海外営業職、調達・生産管理職、経営企画・経理・総務職 |
| 応募資格 | 大学院・大学・高専等を2027年3月卒業予定者 ※既卒1年まで(経理職は日商簿記2級以上取得が望ましい) |
| 募集人員 | 技術開発・生産技術コース8名、営業・事務コース8名 |
| 募集学部・学科 | 技術開発・生産技術コースは電気工学、電子工学、電子制御工学、電子物性、半導体系、システム系、機械工学、機械制御工学、物質工学、応用化学等/営業・事務コースは学部学科不問 |
| 初任給(技術開発職・生産技術職・国内/海外営業職) | 大学院(修士)卒260,000円、大学・高専専攻科卒250,000円、高専卒230,000円、短大・専門学校卒215,000円 |
| 初任給(調達・生産管理職、経営企画・経理・総務職) | 大学院(修士)卒230,000円、大学・高専専攻科卒220,000円、短大・専門学校卒215,000円 |
| 諸手当 | 通勤手当、役職手当、営業所手当、時間外勤務手当 |
| 賞与・昇給 | 賞与は年2回(7月、12月)、昇給は年1回 |
| 勤務時間 | 9:00〜17:40(休憩50分、実働7時間50分) |
| 勤務地 | 鳥取市。国内営業職は東京営業所、大阪営業所への配属の可能性有 |
| 休日・休暇 | 完全週休2日制(会社カレンダーによる)、年間休日120日、長期休暇(夏季・年末年始)、年次有給休暇、慶弔休暇 |
| 福利厚生 | 各種社会保険、財形貯蓄、従業員持株会(奨励金10%)、職場積立NISA、慶弔見舞金、資格取得支援制度、社宅 |
勤務時間の欄は9:00〜17:40で、休憩50分、実働7時間50分と書かれています。休憩の長さまで公開されているので、1日の過ごし方を具体的に思い描けます。[5]
何をしている会社なのか
会社概要によると、本所在地は鳥取県鳥取市広岡176-17、設立は1975年(昭和50年)6月、資本金は10,994,476,996円(2025年12月末現在)です。株式上場の欄は東京証券取引所プライム市場、決算期は年1回12月です。[6]
従業員数は連結1,377(2,335)名/単体275(28)名(2025年12月末現在)と書かれています。かっこの中は契約社員、嘱託、パートタイマー、派遣社員及びアルバイトの年間の平均人数を外数で示したものだ、という注記が付いています。[6]
業務内容の欄は「各種センサ製品や、モジュール製品などの電子部品並びにその他関連製品の研究開発及び製造販売」です。採用サイトの製品情報には、赤外線センサ、超音波センサ、電流センサ、モジュール、ホール素子が並び、製品の用途としてモビリティ、家電・エレクトロニクス、住宅・店舗が挙がっています。[6] [5]
センサというのは、人や物の動き、温度、電流といったものを感じ取る部品のことです。自動で点く照明や、人が近づくと動く機械の中に入っています。単体の従業員が275名なのに連結が1,377名なのは、製造の多くをグループの会社が担っているためと読めます。[6]
技術開発職の仕事の一例も公開されています。アナログ回路設計、電力スイッチング・制御回路、マイコンプログラム開発、振動解析。生産技術職は機構設計と自動機器の設計・制御です。営業職は自社製品の新規顧客の販売先開拓と、既存顧客のフォロー(納期調整、価格交渉)と書かれています。[5]
応募する前に知っておいたほうがいいこと
都合のいいことだけを書いても役に立たないので、条件として重いものと、この記事で確かめられなかったことを並べます。
- 勤務地は鳥取市が基本である。国内営業職だけ東京・大阪の営業所への配属の可能性がある
- 募集人員は2つのコース合わせて16名で、枠は大きくない
- 書類選考の提出書類は郵送である
- 二次選考は対面で、鳥取の本社まで行く必要がある(往復交通費は公共交通機関の実費が支給される)
- 技術開発・生産技術コースは理工系対象で、学科の指定がある
- エントリーの入口は外部の就職情報サイト経由と書かれている
営業・事務コースが学部学科不問で、技術系と同じ8名の枠がある会社です。その一方で、働く場所は鳥取市で、募集の人数も多くありません。募集要項は1ページにまとまっているので、応募の前に自分で最後まで読んでください。[5]
30日でやること。大学名では動かない部分から埋める
ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。
- 1〜4日目:2つのコースと6つの職種を読み、自分が応募できる職種を決める
- 5〜8日目:鳥取市で働くことを自分の中で考える。国内営業職以外は鳥取が勤務地である
- 9〜12日目:センサが身の回りのどこに使われているかを調べる。自動で点く照明や自動ドアが手がかりになる
- 13〜17日目:エントリーする。そのあとの書類選考は郵送なので、封筒と切手の準備も要る
- 18〜22日目:履歴書の自己PRを書く。提出書類に自己PRを含むと明記されている
- 23〜26日目:一次選考の適性検査とオンライン面接に備える。通信環境と静かな場所を確保する
- 27〜30日目:二次選考の作業テストに備える。交通費は公共交通機関の実費が支給される
志望動機も、公開されている事実から組み立てます。人や物の動き、温度、電流を感じ取る部品をつくり、車や家電、住宅に納めている会社です。ものづくりが好きだから、では他の誰が書いても同じ文章になります。自分が使っている機械のどこにセンサが入っているかを調べて、それがどう役に立っているかを書けるなら、それは自分の言葉になります。[5] [6]
学部が文系でも、この会社の営業・事務コースは学部学科不問で、枠も技術系と同じ8名です。実際に、大学の資料では人間科学部、社会学部、総合政策学部にも社名がありました。学部で自分を外す前に、募集学部・学科の欄を読んでから決めてください。[5] [1] [2] [3] [4]
採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、会社の公式サイトと各大学の公式サイトで確認したものです(資料ごとの確認日は、この記事の出典欄に1件ずつ書いています)。応募の前に、必ず最新の募集要項を見てください。職種の選び方に迷ったときは、逆転内定塾の無料相談で一緒に整理することもできます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 神戸女学院大学 進路状況確認日:2026-09-10 / 2023年3月卒業生就職実績。人間科学部 環境・バイオサイエンス学科の製造業の欄に日本セラミック
- 龍谷大学 2022年度 就職実績確認日:2026-09-10 / 2022年度の一覧。社会学部のメーカーの欄に日本セラミック株式会社
- 徳島文理大学 総合政策学部 卒業後の進路確認日:2026-09-11 / 主な就職先(2023年度卒業生)の並びに日本セラミック株式会社
- 鳥取大学 工学部 機械物理系学科 進路確認日:2026-09-11 / 学部卒業生・大学院修了生就職先の地元企業の欄に日本セラミック。一覧に対象年度の記載はない
- 日本セラミック 2027年新卒採用確認日:2026-09-19 / 募集職種と仕事内容の一例、応募資格、募集人員、募集学部・学科、選考方法、提出書類、選考日程、初任給、諸手当、賞与、昇給、勤務時間、勤務地、休日・休暇、福利厚生
- 日本セラミック 会社概要確認日:2026-09-19 / 本所在地、設立、資本金、従業員数、業務内容、株式上場、決算期
掲載大学の就職先ガイド
この会社を就職先として資料に載せている大学のうち、逆転内定コラムに大学別の就活ガイドがある大学です。