会社が募集要項に書いていること(引用)
この会社の募集要項でいちばん目を引くのは、採用実績の表です。文系と理系に分けて、3年分の人数が載っています。[1]
| 入社年 | 文系・大学院 | 文系・大学 | 理系・大学院 | 理系・大学 |
|---|---|---|---|---|
| 2026/4 | 0 | 25 | 0 | 9 |
| 2025/4 | 0 | 20 | 0 | 8 |
| 2024/4 | 0 | 19 | 3 | 10 |
3年とも、文系の大学卒のほうが理系より多く採られています。間仕切という建材のメーカーですが、採用の中心は文系です。これは推測ではなく、会社が自分で出している数字です。[1]
採用実績大学も公開されている
採用実績大学の欄には、大学院12校と大学89校の名前が並びます。大学の側には、愛知学院大学、亜細亜大学、大阪経済大学、大谷大学、金沢星稜大学、京都女子大学、駒澤大学、札幌大学、産業能率大学、昭和女子大学、上武大学、大正大学、高崎商科大学、千葉商科大学、東京経済大学、東京女子大学、獨協大学、阪南大学、佛教大学、武庫川女子大学、立正大学など、理工系の学部を持たない大学や文系中心の大学が多く入っています。[1]
| 項目 | 会社の書き方 |
|---|---|
| 初任給(2026年4月予定) | 大学院卒 基本給:276,000円/大学卒 基本給:260,000円/短大・高専・専門卒 基本給:234,600円 |
| 募集職種 | 営業/設計・工務/設計・製品開発/生産技術・製造/情報システム/管理/施工 |
| 勤務地 | 本社・工場(石川県小松市・加賀市)及び全国営業拠点・施工拠点 |
| 休日・休暇 | 完全週休2日、夏季・年末年始休暇、年間休日123日 |
| 選考方法 | ES選考(書類選考)→1次選考(面接及びWEBテスト〈能力検査・適性検査〉)→2次選考(面接)→最終選考(役員面接) |
| 提出書類 | 履歴書/卒業見込証明書/成績証明書 |
| 選考会場 | WEB、本社(石川県小松市)、東京、大阪、各地 |
大学名で差がつかない土俵。FAQが専攻の不安に答えている
よくある質問のページには、専攻と配属と転勤について、かなり具体的な答えが並んでいます。
建築系でなくてよいと書いてある
「必要な知識(学科・研究)について」という質問に、会社はこう答えています。「間仕切という製品の性質上、建設業界とかかわりが深いため、建築系の学部学科の方は大学の勉強が役に立つのではないかと思います。ただし、理系の技術職の方には入社後にCADという作図ソフトの勉強をしていただくことになりますので、大学の勉強や研究内容が建築系でなくても問題はありません。」。[2]
続けて「当社は営業から設計、製造、施工、アフターサービスまですべて自社一貫で行っているため、文系理系問わず様々な職種があり、自分にマッチする職種がきっとあると思います。」とあります。採用実績の数字と、会社の説明が一致しています。[1] [2]
内定の段階で職種と勤務地域が決まる
配属について会社はこう書いています。「当社では、職種別の採用活動を行っております。その為、選考で本人が希望する職種や営業職・拠点設計・工務職の場合には、希望勤務地域も確認し、内定の段階では、職種及び勤務地域で約束をします。」。どの仕事をどこでするかが、入る前に決まる形です。[2]
全国転勤の会社ではないと明言している
「全国に支店がありますが、全国転勤企業でしょうか?」という質問への答えは「当社は、全国に支店を構えていますが、全国転勤企業ではありません。」です。理由として「お客様との関係性をより深め、しっかりとニーズを収集することがもっとも重要です。」と書かれ、「大きな転勤は0%とはいいませんが、ほとんどありません。」と続きます。[2]
入社後の教育と、会社の仕事の範囲
教育制度について、会社はFAQでこう説明しています。「当社では、まず4月の1ヶ月間を使い、新入社員研修を実施します。新入社員研修の目的は“同期意識の形成”です。」。合宿研修や工場実習を通じて同期のつながりをつくる、という設計です。[2]
配属後については「配属先においても、CAD研修やOJT教育など、カリキュラムが準備されている為、数ヶ月間にわたり専門教育が実施されます。」とあり、「OJT教育においては、主には新入社員に専属の先輩社員(PCコーチ)を配備し、4ヶ月間に渡りカリキュラムにそって教育が実施されます。」と続きます。新入社員1人に専属の先輩が4か月つく仕組みです。[2]
ジョブローテーションについては「当社では、現在、決まったジョブローテーションは存在していません。個々の従業員の能力を見極めながら、部門を異動させ、キャリアを形成しています。」。毎年12月に自己申告制度があり、本人が異動の希望を出せると書かれています。[2]
海外に出ていない理由を会社が説明している
「海外進出は一切していません。」と会社は書いています。理由は2つで、1つ目は「当社はモノづくりの入り口(営業活動)からモノづくりの出口(取り付け・メンテナンス)まですべて一貫して行っており、その生産方法はオーダーメイドです。」、2つ目は「日本はモノづくり大国であり、技術力が非常に高い国です。」というものです。海外勤務の可能性を気にする人にとっては、判断材料になります。[2]
仕事の範囲は「仕事を知る」のページで職種ごとに説明されています。営業、設計・工務、設計・製品開発、生産技術・製造、情報システム、管理、施工の7つで、営業と設計・工務は営業拠点、設計・製品開発と生産技術・製造と情報システムと管理は本社・工場、施工は施工拠点が勤務地です。[1] [3]
職種は7つ。営業と管理は本社・営業拠点、施工は施工拠点
募集職種は表の形で公開されていて、職種ごとにどの拠点で働くかが分かるようになっています。営業と設計・工務は営業拠点、設計・製品開発と生産技術・製造と情報システムと管理は本社・工場、施工は施工拠点です。[1]
会社は営業から設計、製造、施工、アフターサービスまでを自社で一貫して行っています。FAQでは「当社はモノづくりの入り口(営業活動)からモノづくりの出口(取り付け・メンテナンス)まですべて一貫して行っており、その生産方法はオーダーメイドです。」と説明されています。オーダーメイドなので、打ち合わせの回数が多い仕事です。[2]
文系から入るなら、営業、設計・工務(拠点での工務)、情報システム、管理が候補になります。採用実績が文系中心であることと、職種の数が合っています。[1] [2] [3]
大学側の資料で確かめる。3大学
会社が採用実績大学を公開しているので、大学側の資料と突き合わせられます。逆転内定コラムでは、大学の公式資料を集めて、そこに載っている企業名を1件ずつ見ています。小松ウオール工業について、2022年度以降を含む資料で確認できたのは3大学です。[4] [5] [6]
| 大学・学部/学科 | 掲載されている資料 | 対象年度 |
|---|---|---|
| 創価大学 法学部 法律学科 | 学部別進路状況の同学科の欄 | 2025年度卒業生(2026年5月1日現在) |
| 東京経済大学(学部の別なし) | 「主要就職先リスト」 | 2025年度(2026年3月31日現在) |
| 金沢工業大学(学部・大学院の別のみ) | 「進路データ 過去3年間の主な就職実績」の学部の列 | 2026年3月卒4名・2025年3月卒5名・2024年3月卒6名 |
3大学とも、会社が公開している採用実績大学の一覧にも名前があります。創価大学、東京経済大学、金沢工業大学のいずれも一覧に載っており、会社の言っていることと大学側の記録が一致しています。[1] [4] [5] [6]
創価大学は法学部の法律学科です。会社の採用実績が文系中心であることと噛み合います。金沢工業大学は本社のある石川県の大学で、過去3年の学部からの就職者が4名・5名・6名と毎年続いています。地元の理工系大学から継続して採っていることが、大学側の資料の数字で分かります。[1] [4] [6]
30日でやること。文系こそ数字を見てから決める
ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。
- 1〜3日目:採用実績の表を見て、自分の系統(文系か理系か)の採用人数を確かめる
- 4〜8日目:7つの職種から志望を2つに絞る。内定の段階で職種と勤務地域が決まるので、ここが重要
- 9〜14日目:採用実績大学の一覧で自分の大学を探す。無くても応募はできるが、あれば志望動機の材料になる
- 15〜20日目:WEBテスト(能力検査・適性検査)があるので、対策の時間を確保する
- 21〜25日目:会社が案内する方法でエントリーし、会社説明会(WEBまたは対面)を予約する
- 26〜30日目:説明会で、希望勤務地域の出し方と、配属が決まる時期(入社前の1月〜2月)を確かめる
この会社は、文系を何人採ったかも、どの大学から採ったかも、初任給も自分で公開しています。「メーカーだから理系だろう」と思って調べるのをやめると、いちばん大事な数字を見落とします。[1]
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 小松ウオール工業 採用情報(新卒採用)確認日:2026-09-20 / 採用スケジュール(エントリー→会社説明会→選考方法)、選考の4段階(ES選考/1次選考=面接及びWEBテスト/2次選考=面接/最終選考=役員面接)、提出書類、選考会場、募集要項(募集職種7区分と勤務地の対応表)、採用実績(2026/4・2025/4・2024/4の文系と理系×大学院と大学の人数)、採用実績大学(大学院12校・大学89校)、待遇・勤務(初任給3区分、諸手当、昇給・賞与、勤務地、勤務時間、年間休日123日、福利厚生)。キャリア採用・高卒採用・インターンシップへの入口もある
- 小松ウオール工業 よくある質問確認日:2026-09-20 / 海外進出をしていない理由、配属先の決め方(職種別採用・内定段階で職種と勤務地域を約束・入社前の1〜2月に支店を決定)、ジョブローテーションと自己申告制度、全国転勤企業ではないこと、必要な知識(建築系でなくても問題ない・文系理系問わず様々な職種がある)、教育制度(4月の1ヶ月の新入社員研修、CAD研修、専属の先輩社員=PCコーチが4ヶ月)、育児休業
- 小松ウオール工業 仕事を知る確認日:2026-09-20 / 職種ごとの仕事の説明(営業、設計・工務、設計・製品開発、生産技術・製造、情報システム、管理、施工)
- 創価大学 就職実績確認日:2026-09-12 / 「2025年度卒業生(2026年5月1日現在)」の学部別進路状況、法学部 法律学科の欄に小松ウオール工業㈱
- 東京経済大学 主要就職先リスト確認日:2026-09-09 / 「2025年度(2026年3月31日現在)」の主要就職先リストに小松ウオール工業。学部の区切りは無い
- 金沢工業大学 進路データ 過去3年間の主な就職実績確認日:2026-09-10 / 企業名・在籍者数・学部・大学院の列で、2026年3月卒/2025年3月卒/2024年3月卒の3年分。小松ウオール工業の行は在籍者数75、学部が2026年3月卒4・2025年3月卒5・2024年3月卒6
- 拓殖大学 商学部 就職データ(対象年度の外・表に入れなかった理由の出典)確認日:2026-09-10 / 「2017(平成29)年度 商学部 就職データ」の主な就職先に小松ウオール工業。対象年度(2022年度以降)より前なので表に入れなかった
- 金沢工業大学 進路データ 都道府県別 主な就職先(在籍者数の一覧・表に入れなかった理由の出典)確認日:2026-09-10 / 在籍者数の累計の一覧で、その年度に入社した人数ではないため表に入れなかった
掲載大学の就職先ガイド
この会社を就職先として資料に載せている大学のうち、逆転内定コラムに大学別の就活ガイドがある大学です。