どの大学の卒業生が、滋慶医療科学大学の職員になっているか

他大学が公表している進路資料では、就職先として滋慶医療科学大学(学校法人大阪滋慶学園)の名前を確認できませんでした。大学の進路資料は企業名が中心で、学校法人名を載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。​‌​​​‌‌​​‌‌‌​‌​‌​​​​​​‌‌‌​‌‌‌​‌​‌‌‌‌‌‌​‌​​​​​​‌‌‌‌​​​​‌‌‌​​​‌‌​​

グループの採用サイトが紹介している職員

滋慶学園グループの採用サイトの職員紹介には、滋慶医療科学大学の大学事務局で広報課長を務める職員が載っています(取材は2026年5月)。2012年にグループへ新卒で入職し、出身学部は文学部です。出身大学は書かれていません。[19]

この職員は、グループの大阪医療技術学園専門学校で受付や広報を担当したあと、2023年に滋慶医療科学大学の大学事務局に移り、広報課長になりました。グループの新卒として入り、専門学校を経て大学で働くという道筋が分かります。[19]

医療科学部の「教育研究実施組織及び教員数等」(2026年5月1日現在)には、職員数として事務職員13人と書かれています。大学のサイトにある「じけいの人たち」は、卒業生が病院や企業で働く姿のインタビューで、大学の職員の紹介ではありません。[1] [2]

大学が掲げていること

滋慶医療科学大学は、職員に求める人物像を採用ページの形では公表していません。大学の基本理念のページは、運営母体の学校法人大阪滋慶学園が「職業人教育を通して社会に貢献する」ことをミッションにしていると書いています。[3]

大学は、この理念をもとに、専門医療職業人が職種横断的な医療安全・リスクマネジメントのスペシャリストへとキャリアアップを図る大学院として、2011年に滋慶医療科学大学院大学を創立したと説明しています。[3]

大学の目的には、課題解決力と変化対応力を備えた人材を養成することが書かれています。医療科学部の目的は、医療専門職として求められる水準の知識や技術を身に付け、多職種や様々な部署のチームの中で活躍できる人材を育てることです。[3]

グループの採用サイトの「求める人材像」は、入職を希望する人に「サービスマインド」と「ベンチャースピリット」を求めるとしています。学生や保護者を思う顧客志向と、問題から逃げずに挑戦し続ける強さを兼ね備えた職員が現場を支える、という説明です。[15]

大阪滋慶学園と大学の主な歩み(大学の歴史・沿革のページからの整理)
年できごと
1987年学校法人大阪滋慶学園設立、大阪ハイテクノロジー専門学校開校
2011年滋慶医療科学大学院大学開学
2021年大学名を滋慶医療科学大学に変更、医療科学部臨床工学科開設
2026年医療科学部診療放射線学科開設
[4]

採用の仕組み。グループの採用サイトで新卒を通年採用

滋慶医療科学大学のサイトのメニューやフッター、情報公開のページには、教職員の採用のページはありません。大学を運営する学校法人大阪滋慶学園は、滋慶学園グループの法人の一つで、職員の新卒採用はグループの採用サイトで行われています。[5] [6] [12]

グループの採用サイトは「滋慶学園グループでは「通年採用」を行っています。」としていて、2027年4月入社の希望者のほか、2028年・2029年4月入社の希望者の早期エントリーも受け付けています(2026年9月28日確認)。[17]

新卒採用の募集要項(グループの採用サイトからの整理)
項目内容
募集職種学校運営職/コーポレート職(期間の定めなし、試用期間6か月)
採用対象(2027年度新卒)25歳以下で、2026年9月〜2027年3月に短大・専門学校・大学・大学院を卒業見込みの人、または2024年4月〜2026年3月に卒業し正社員の就業経験がない人
選考エントリーシート→SPI適性検査→面接(3回予定)→内定
面接の形1次面接はオンライン、2次面接以降は対面
選考への参加条件グループの会社説明会やオープン・カンパニー、1day仕事体験などに1回以上参加していること
[13] [14]

初期配属は、北海道・仙台・首都圏・名古屋・関西圏・鳥取・島根・福岡の中から希望の勤務地域を選べ、採用内定後に希望を聞いたうえで適性などを考えて配属先が決まります。滋慶医療科学大学に配属されるかどうかは、応募の時点では決まりません。[16]

採用サイトのFAQは、学校運営職の採用は全学部・全学科が対象で、学部・学科による有利・不利はまったくないと答えています。教員免許や資格、専門知識も問わないとしています。[13]

職員の仕事。教員と連携して学生を支える

大学の基本組織図によると、学長のもとに大学事務局、大学院事務部、学生サポートセンター、図書館、IR推進室が置かれ、教育組織として大学院医療管理学研究科と医療科学部があります。[7]

大学の「学修及び学生生活支援」の資料によると、入学予定者向けの入学前教育は所管の委員会と事務局が連携して実施しています。新入生と在学生のオリエンテーションは教務委員会が企画し、学年主任と事務局職員が連携して運営しています。休学・退学を希望する学生への支援や学生相談も、委員会、学年主任、事務局が連携して行っています。[8]

キャリアと資格の支援

「キャリア・資格取得支援」の資料によると、大学は教育課程の中にキャリアデザインや情報処理演習などの科目を置き、教育課程の外でもキャリアセンターや所管の委員会が学年に応じたキャリア支援を行っています。臨床工学技士や診療放射線技師の国家資格をめざす学生を、教員と職員が一緒に支える仕事です。[9]

キャリア教育に関係する授業科目の例(大学のキャリア・資格取得支援の資料からの整理)
科目主な内容
基礎ゼミI・II(1年・必修)文章理解、小レポート作成、グループワーク、ディスカッション、プレゼンテーションの基礎
キャリアデザインI(2年・選択)働くことの意義、職業に関する情報収集、自己分析、業界・企業分析
キャリアデザインII(3年・選択)社会人マナー、自己表現、コミュニケーション方法、グループワーク
情報処理演習I・II(1年・必修)ワード・エクセル・パワーポイントなどの技能
[9]

給与と働く条件

新卒採用の待遇(グループの採用サイトの募集要項からの引用)
項目内容
初任給(大卒)基本給200,000円+調整給(関西は32,000円)
初任給(院了)基本給205,000円+調整給(関西は37,000円)
賞与原則年2回。初年度は基本給の計3か月分、2年目以降は計4か月分を予定(昨年実績)
勤務時間・休日実働8時間、週休2日制(土日祝を含むシフト制)
保険学校法人勤務の場合は私学共済・労災保険・雇用保険
休暇年次有給(入職初年度10日)、育児・介護・看護・慶弔・年末年始休暇
[13]

グループの「数字で見る」のページによると、2026年度の学校勤務の職員の年間休日は127日、2025年度の職員の平均所定外労働時間は月11.08時間です。2023年4月から2026年3月末に入職した新卒職員の離職率は25.5%(新卒入職者47人・離職者12人)と公表されていて、先輩職員がOJTトレーナーとして付く体制などを整えているとしています。[18]

大学の所在地は大阪市淀川区宮原で、学生は2学科の183人です。小さな大学なので、1人の職員が入試、教務、学生支援、就職支援など幅広い仕事に関わる可能性があります。医療科学部の基幹教員は23人です(2026年5月1日現在)。[10] [1]

募集の時期。通年採用で、入社は原則4月

グループの採用サイトは、新卒採用は通年で行い、入社時期は原則4月としています。選考の締切や詳細は、選考のときに改めて確かめるよう書かれています。インターンシップや選考は年間を通して行い、エントリーした人に個別に日程を案内するとしています。[17] [13]

選考に参加するには、グループの説明会や1day仕事体験などに1回以上参加している必要があります。滋慶医療科学大学で働きたい人も、まずグループのイベントに参加することが入り口になります。[14]

公開されている数字で、滋慶医療科学大学の輪郭をつかむ

医療科学部の学生(大学の公表からの引用・2026年5月1日現在)
学科入学定員収容定員在籍学生数
臨床工学科40160138
診療放射線学科4016045
合計80320183
[10]

2026年度の入学者は、臨床工学科43人、診療放射線学科45人の計88人でした。診療放射線学科は2026年に開設されたばかりで、最初の卒業生が出るのは2030年3月です。2026年度の志願者は2学科で181人でした。[10] [11]

卒業者と就職(大学の公表からの引用・2025年度卒業生)
学科卒業者数就職者数就職率
臨床工学科2523(就職希望者23)100%
[11]

医療科学部の事務職員13人に対して学生は183人で、職員1人あたりの学生は約14人です。基幹教員1人あたりの学生は8.0人です(2026年5月1日現在)。[1] [10]

30日でやること。グループの新卒採用から大学をめざす

ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。

  • 1〜3日目:滋慶学園グループの採用サイトで、新卒採用の募集要項と選考プロセスを読む
  • 4〜8日目:グループの説明会や1day仕事体験の日程を確かめ、選考の参加条件を満たす準備をする
  • 9〜14日目:求める人材像の「サービスマインド」と「ベンチャースピリット」を、自分の経験と結びつけて話せるようにする
  • 15〜20日目:滋慶医療科学大学の基本理念と、臨床工学技士・診療放射線技師の仕事を調べる
  • 21〜25日目:初期配属の希望地域を考え、関西圏で大学の仕事をしたい理由を言葉にする
  • 26〜30日目:SPIの対策と、面接で聞かれる「過去の経験」「どんな社会人になりたいか」の答えを準備する
[12] [14] [15] [3] [16] [13]

滋慶医療科学大学の職員をめざす新卒の人は、大学のサイトではなく、滋慶学園グループの採用サイトから応募することになります。配属先は内定後に決まるので、大学だけでなくグループ全体の仕事に関心を持っておくことが大切です。[12] [16]

大学職員の仕事と、ほかの大学の採用の仕組みについては、逆転内定コラムの大学職員の業界ページにまとめています。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 滋慶医療科学大学 医療科学部 教育研究実施組織及び教員数等(2026年5月1日現在・PDF)確認日:2026-09-27 / 基幹教員数(23)、男女比率、教員一人あたりの学生数(8.0)、基幹教員とその他の教員の比率、職員数(事務職員13)
  2. 滋慶医療科学大学 じけいの人たち確認日:2026-09-27 / 卒業生が病院や企業で働く姿のインタビュー(大学の職員紹介ではない)
  3. 滋慶医療科学大学 建学の精神・基本理念確認日:2026-09-27 / 法人のミッション、大学院大学の創立(2011年)、大学の目的、医療科学部の目的
  4. 滋慶医療科学大学 歴史・沿革確認日:2026-09-27 / 大阪滋慶学園の歩み、1988年の臨床工学技士科の設置、2011年の大学院大学開学、2021年の学部開設と大学名変更、2026年の診療放射線学科開設
  5. 滋慶医療科学大学 トップページ確認日:2026-09-27 / サイトのメニューとフッター(教職員の採用ページへのリンクは無い)
  6. 滋慶医療科学大学 情報公開確認日:2026-09-27 / 情報公開の資料の一覧(教職員の採用の項目は無い)
  7. 滋慶医療科学大学 大学の基本組織図(PDF)確認日:2026-09-27 / 学長のもとの大学事務局・大学院事務部・学生サポートセンター・図書館・IR推進室と教育組織
  8. 滋慶医療科学大学 学修及び学生生活支援(PDF)確認日:2026-09-27 / 入学前教育、学年主任制、オリエンテーション、休学・退学・学生相談への支援(教職員の連携)
  9. 滋慶医療科学大学 キャリア・資格取得支援(PDF)確認日:2026-09-27 / 教育課程内・外のキャリア支援
  10. 滋慶医療科学大学 医療科学部 入学者の状況、収容定員及び在籍学生数(2026年5月1日現在・PDF)確認日:2026-09-27 / 2026年度入学者の状況(入学者88)と、学科別の入学定員・収容定員・在籍学生数(合計183)
  11. 滋慶医療科学大学 医療科学部 卒業者数、進学者数、就職者数(2025年度卒業生・PDF)確認日:2026-09-27 / 臨床工学科の卒業者25・就職者23・就職率100%、診療放射線学科の最初の卒業は2030年3月
  12. 滋慶学園グループ リクルーティングサイト確認日:2026-09-28 / 新卒採用・キャリア採用の入口、職種紹介、職員紹介
  13. 滋慶学園グループ 募集要項・FAQ確認日:2026-09-28 / 新卒採用の募集要項(職種・採用対象・給与・賞与・勤務時間・休日・保険・休暇)、FAQ(学部の有利不利、選考の流れ、面接)、中途採用比率
  14. 滋慶学園グループ 選考プロセス確認日:2026-09-28 / 新卒採用の選考への参加条件
  15. 滋慶学園グループ 求める人材像確認日:2026-09-28 / サービスマインドとベンチャースピリット
  16. 滋慶学園グループ 勤務地紹介確認日:2026-09-28 / 新卒採用の初期配属の地域と配属の決め方
  17. 滋慶学園グループ 新卒採用エントリー確認日:2026-09-28 / 通年採用、2027〜2029年4月入社希望者のエントリー
  18. 滋慶学園グループ 数字で見る滋慶学園グループ確認日:2026-09-28 / 年間休日、所定外労働時間、新卒職員の離職率、職員数
  19. 滋慶学園グループ 職員紹介(滋慶医療科学大学 大学事務局 広報課長)確認日:2026-09-28 / 入職年、出身学部、キャリアパス、滋慶医療科学大学での仕事

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