どの大学から入っているのか。大学側の公表資料で確かめる

株式会社Enjinは、東証グロース市場に上場しているブランディングPRの会社です。本社は東京都中央区銀座にあります。大学の資料では社名が「Enjin」の表記で出てきます。アパレルのTSIホールディングスのような、名前の一部が似ている別の会社と取り違えないよう、業種の欄と市場区分の欄で1件ずつ確かめました。[5] [1] [2]‌‌‌‌‌‌​​​​‌​‌​‌‌‌​​‌​‌‌‌‌‌​​​‌​​​‌​‌​‌‌‌​‌‌‌‌​​‌​‌​‌‌‌‌​​‌‌‌​​​‌

Enjinの名前で就職先として掲載している大学(大学公式資料・確認日は出典欄のとおり)
大学・学部掲載されている資料人数と対象年度
創価大学 経営学部 経営学科学部別進路状況の経営学部 経営学科の「学術研究,専門・技術サービス業」の欄に「(株)Enjin」人数の記載なし/2023年度
日本大学 生産工学部就職(進路)先一覧に「(株) Enjin」(産業分類はサービス業、株式はグロース、所在地は東京)。令和5年度の就職決定者数は0で、令和4年度の実績欄に1。同じ資料の女子学生就職実績(大学院含む)一覧にも社名がある令和4年度(2022年度)に1名/資料は令和5年度の就職状況
[1] [2]

どうやってこの会社だと判定したか

日本大学 生産工学部の資料がいちばん分かりやすい形でした。会社名の横に産業分類、株式(市場区分)、所在地の欄が並んでいて、この行は「サービス業 グロース 東京」です。東証グロース市場に上場している東京のサービス業の会社という3点が、そのまま一致します。[2] [5]

創価大学は業種の欄が「学術研究,専門・技術サービス業」です。同じ欄にアクセンチュア、イグニション・ポイント、Sun Asterisk、Speee、ネットイヤーグループが並んでいます。コンサルティングやマーケティングの会社が集まる欄で、PR会社はここに入ります。[1]

数字の読み方をひとつ

日本大学の資料は、令和5年度の就職決定者数の列とは別に、令和4年度と令和3年度の実績の列を持っています。Enjinの行は令和5年度が0で、令和4年度の列に1が入っています。つまりこの学部からは令和4年度に入った人がいる、という読み方になります。同じ資料の女子学生就職実績(大学院を含む)の一覧にも社名があります。[2]

表に入れなかったもの

立命館大学・東京経済大学・日本大学商学部の資料に出てくるTSIホールディングスは、アパレルの別の会社です。上智大学の2022年度の資料にあるTSIも同じ系統で、この会社ではありません。

2大学の学部は、経営学部 経営学科と生産工学部です。PRや広報を専門に学ぶ学科ではありません。募集要項が文理不問・全学部全学科であることと噛み合います。[1] [2] [3]

会社が募集要項とFAQに書いていること

新卒採用のページに、募集要項、選考フロー、FAQの3つがまとまっています。ページの冒頭には「創業20周年の節目に、新たな価値を創造し会社を次のステージへ導く仲間を募集します。(大卒新卒対象)」と書かれています。[3]

対象は文理不問・全学部全学科

募集要項の対象の欄は「大学・大学院を卒業/修了(見込み)の新卒の方(文理不問・全学部全学科)」です。学部の指定も学科の指定もありません。[3]

FAQにも同じことが別の言い方で書かれています。文系でも応募できるかという問いへの答えは「文系・理系は問いません。全学部・全学科が対象で、大学・大学院を卒業(見込み)の新卒の方が対象です。」です。[3]

選考で見るものが書いてある

選考では何を見られるかという問いへの答えは「学歴や資格は問いません。人柄・価値観・成長意欲を中心に、面接での対話を通じてお互いを深く知っていきます。」です。学歴と資格を見ないと、会社が自分のサイトで名指しで書いています。[3]

未経験やスキルについての問いにも答えがあります。「大丈夫です。入社後の研修と、先輩による月1回の面談でしっかりサポートします。今のスキルより、これから伸びる意欲を大切にしています。」。月1回の面談という具体的な頻度まで書かれています。[3]

選考フローは6段階

STEP 1のエントリーから、書類選考、一次選考(グループ面接・オンライン)、二次選考(1on1面接・オンライン)、最終選考(面接・対面)を経て内定、そして入社前研修という流れです。オンラインが2回、対面は最終選考だけです。[3]

説明会やインターンはSTEP 1の下に「任意」として置かれていて、「選考ではありません」と明記されています。FAQでも、説明会は選考に関係するかという問いに「関係ありません。説明会は、Enjinを気軽に知ってもらうための場です。まずは話を聞きに来てください。」と答えています。[3]

大学名で差がつかない土俵は、この会社では5つある

大学名は変えられません。変えられないものを気にするより、大学名が関係しない部分で差をつけるほうが早い。この会社の公開情報から、そういう土俵を5つ挙げます。

土俵1:学歴を見ないと書いてある

FAQに「学歴や資格は問いません。」とあり、募集要項の対象は文理不問・全学部全学科です。実際に社名が出てきたのも経営学科と生産工学部でした。[3] [1] [2]

土俵2:説明会が選考に関係しない

説明会とインターンは任意で、選考ではないと2か所に書かれています。参加できなかったことが不利にならない設計なので、逆に、気軽に話を聞く目的で使えます。[3]

土俵3:面接が対話であると会社が書いている

選考で見るものの答えに「面接での対話を通じてお互いを深く知っていきます。」とあります。一次がグループ面接、二次が1on1面接です。準備すべきは資格の一覧ではなく、自分の言葉で話せる経験のほうです。[3]

土俵4:仕事の流れが5段階で公開されている

PRコンサルティングサービスのページには、打ち合わせ・ヒアリング、広報プランの提案、ターゲットメディアリストの作成とプレスキット準備、メディアアプローチ、取材/メディア露出という5つの流れが書かれています。志望動機を書く前に、この5段階のどこに自分が興味を持ったかを決められます。[7]

土俵5:会社が何を目指すかが1文で書かれている

採用情報のページには「社会の役に立つ立派な人間を一人でも多く輩出する」というパーパスが置かれ、「株式会社Enjinの採用は、このパーパスから始まります。」と続きます。新卒採用の入口には「ぜんぶ欲しいを、諦めるな。1年目から経営者と向き合う仕事へ。」と書かれています。この言葉に自分がどう反応したかは、誰にも借りられない材料です。[4]

公開されている条件と待遇

募集要項に書かれている条件を並べます。金額や日数は、会社が自分のサイトで公開しているものです。[3]

新卒採用の募集要項に書かれている条件
項目公開されている内容
募集職種PRコンサルティング(営業)
対象大学・大学院を卒業/修了(見込み)の新卒の方(文理不問・全学部全学科)
初任給月給300,000円(基本給221,940円+固定残業代78,060円/時間外労働45時間分)
固定残業代の扱い45時間を超える時間外労働分は別途全額支給。1年目モデル年収420万円〜・賞与込み
契約期間・試用期間期間の定めなし。試用期間あり(6ヶ月/試用期間中の待遇の変更はありません)
勤務地東京都中央区銀座5-13-16 ヒューリック銀座イーストビル8F(変更の範囲:なし)
業務内容の変更範囲当社の定める業務全般(総合職)
勤務時間9:30〜18:30(休憩1時間)
休日休暇完全週休2日制(土日祝)・年間休日126日・親孝行休暇ほか
加入保険健康保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険
福利厚生OHANAカフェ/カンパニー旅行/アカデミー育成制度/近距離手当(会社近くに住む方への家賃補助)/ジム手当 ほか
選考フローエントリー→書類選考→一次選考(グループ面接・オンライン)→二次選考(1on1面接・オンライン)→最終選考(面接・対面)→内定
[3]

勤務地が1か所であることの意味

勤務地の欄には住所のあとに「(変更の範囲:なし)」と書かれています。転勤の心配がない代わりに、東京・銀座で働くことが前提になります。FAQでも勤務地の問いに「東京・銀座(ヒューリック銀座イーストビル)です。勤務は9:30〜18:30、年間休日126日・完全週休2日制です。」と答えています。[3]

何をしている会社なのか

会社概要によると、社名は株式会社Enjin(英文表記 Enjin Co., Ltd.)、創業は2006年6月、設立は2007年3月、資本金は17億7,930万円(資本準備金を含む)※2024年5月時点、従業員数は149名 ※2026年5月末時点です。所在地は東京都中央区銀座5-13-16 ヒューリック銀座イーストビル8Fです。[5]

事業内容の欄は「PRコンサルティング事業、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)事業」です。事業内容のページではもう少し細かく、PRコンサルティングサービス、メディアプラットフォームサービス、コーポレートベンチャーキャピタルの3つに分かれています。[5] [6]

PRの会社とは何をする会社か

PRコンサルティングサービスの説明は「企業や組織の課題をPRの視点から調査・分析し、企業価値向上へ導くPRソリューションを提供いたします。」です。続けて「創業時から体系化されたノウハウを活かし、6,000社以上のPRを担当。海外メディアや世界規模のイベント誘致の実績多数。」と書かれています。[7]

メディアプラットフォームサービスは「メディアと企業・医療機関をつなぐメディアプラットフォームサービス「メディチョク」の企画・運営。」と説明されています。取材したい報道の側と、取材されたい企業の側をつなぐ仕組みです。[6]

新卒採用は10年以上続いている

会社概要の沿革には、2014年2月に新卒採用開始、2021年6月に東京証券取引所マザーズ上場と書かれています。上場より前から新卒を採っている会社です。[5]

企業情報のページには「「社会の役に立つ立派な人間を一人でも多く輩出する」をパーパスとしています。」と書かれています。採用情報のページに置かれているのと同じ言葉です。[8] [4]

応募する前に知っておいたほうがいいこと

都合のいいことだけを書いても役に立たないので、条件として重いものと、この記事で確かめられなかったことを並べます。

  • 初任給300,000円のうち78,060円は固定残業代で、時間外労働45時間分にあたる。基本給は221,940円である
  • 募集職種はPRコンサルティング(営業)の1つだけで、営業以外の職種は新卒では募集されていない
  • 勤務地は東京都中央区銀座の本社だけで、変更の範囲は「なし」と書かれている
  • 試用期間は6ヶ月ある(待遇の変更はないと明記)
  • 採用予定人数は公式サイトに書かれていない
  • 従業員数は149名(2026年5月末時点)で、大人数を採る会社ではない
[3] [5]

募集要項のページはJavaScriptで切り替わるカルーセルになっていて、機械では読み取れませんでした。この記事の条件は、ブラウザで実際に開いて表示された文字を記録して書いています(出典欄に注記しています)。[3]

募集要項、選考フロー、FAQは同じ1ページに並んでいます。会社概要と事業内容は別のページです。応募の前に自分で一通り読んでください。[3] [5] [6]

30日でやること。大学名では動かない部分から埋める

ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。

  1. 1〜4日目:募集要項の対象の欄とFAQを読む。文理不問・全学部全学科、学歴や資格は問わないと書かれていることを自分の目で確かめる
  2. 5〜8日目:会社説明会に申し込む。選考ではないと明記されているので、気軽に話を聞く場として使う
  3. 9〜13日目:PRコンサルティングサービスの5つの流れを読み、どの工程に興味を持ったかを1つに決める
  4. 14〜18日目:自分が最近、知られてよかったと思った商品やお店を1つ書き出す。それがなぜ自分に届いたかを考える
  5. 19〜23日目:エントリーして書類を出す。プロフィールを確認する段階だと会社が書いている
  6. 24〜27日目:一次のグループ面接に備える。オンラインで、他の応募者と一緒に話す場である
  7. 28〜30日目:二次の1on1面接と、対面の最終選考に備える。人柄・価値観・成長意欲を中心に見ると会社が書いている
[3] [7]

志望動機も、公開されている事実から組み立てます。人と話すのが好きだから、では他の誰が書いても同じ文章になります。この会社が手がけているのは、まだ世の中に知られていない会社や医療機関の価値を、報道の側へ届ける仕事です。自分が何かを人に勧めてうまくいった経験、あるいは伝わらなかった経験を具体的に書けるなら、それは自分の言葉です。[7] [6]

学部が何であっても、この会社の対象は文理不問・全学部全学科です。FAQには学歴や資格は問わないと書かれています。大学名で自分を外す前に、募集要項とFAQを読んでから決めてください。[3] [1] [2]

採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、会社の公式サイトと各大学の公式サイトで確認したものです(資料ごとの確認日は、この記事の出典欄に1件ずつ書いています)。応募の前に、必ず最新の募集要項を見てください。自分に合う会社か迷ったときは、逆転内定塾の無料相談で一緒に整理することもできます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 創価大学 進路・就職実績(学部別進路状況)確認日:2026-09-12 / 2023年度卒業生の学部別進路状況。経営学部 経営学科の「学術研究,専門・技術サービス業」の欄に(株)Enjin
  2. 日本大学 生産工学部 2024年卒業生進路一覧確認日:2026-09-20 / 令和5年度就職状況。生産工学部 就職(進路)先一覧に(株) Enjin(サービス業/グロース/東京)。令和5年度は0、令和4年度の実績欄に1。女子学生就職実績(大学院含む)一覧にも社名
  3. Enjin 新卒採用サイト(募集要項・選考フロー・FAQ)確認日:2026-09-20 / 募集職種、対象、契約期間、試用期間、勤務地、業務内容の変更範囲、勤務時間、休日休暇、初任給、加入保険、福利厚生、選考フロー6段階、FAQ5問。募集要項はJavaScriptで切り替わるカルーセルのため、ブラウザで表示した文字をそのまま記録している
  4. Enjin 採用情報確認日:2026-09-20 / パーパス、新卒採用・キャリア採用(準備中)・高卒採用の入口、採用に関する問合せ先
  5. Enjin 会社概要確認日:2026-09-20 / 社名、英文表記、取締役、所在地、事業内容、創業、設立、資本金、従業員数、グループ企業、保有資格、沿革
  6. Enjin 事業内容確認日:2026-09-20 / PRコンサルティングサービス、メディアプラットフォームサービス(メディチョク)、コーポレートベンチャーキャピタルの3区分
  7. Enjin PRコンサルティングサービス確認日:2026-09-20 / サービスの説明、担当社数、サービスの流れ5段階、PRメニュー12項目
  8. Enjin 企業情報確認日:2026-09-20 / CEOメッセージ、会社概要、私たちについての入口。パーパスの記載

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