看護学科と口腔保健学科の人数を分けて読む

大学の2025年度進路表では、看護学科の卒業者は88人、就職希望者86人、就職者86人です。口腔保健学科は卒業者61人、就職希望者59人、就職者59人です。どちらも就職希望者に対する就職率は100%ですが、卒業者全員が就職したという意味ではありません。[1]​‌‌​​​‌​‌​‌​​​​‌​‌​‌​‌‌​‌‌‌​​‌‌‌‌‌‌​​‌‌​​​​‌​​​​‌​‌​​​​​​‌​‌​​​​

2025年度の進路(大学公表値)
学科卒業者就職希望者就職者進学者
看護88人86人86人1人
口腔保健61人59人59人0人
[1]

両学科の案内ページにも2026年3月卒業生の就職者・就職希望者として同じ人数が掲載されています。就職率は、看護師や歯科衛生士の国家試験合格率とは別の指標です。また、特定の病院や診療所への採用を保証する数値でもありません。[2] [3]

卒業生紹介には、就職後の様子や大学院での学びを語る例も含まれます。掲載されている人全員が同じ年度の卒業生だと考えて人数を足したり、進学の紹介を最新年度の人数表へ加えたりしないようにしましょう。

看護学科は、実習で感じた違いを病院選びに使う

看護学科の公式ページは、看護技術の演習、分野別の実習、複数の患者を受け持つ総合実習など、学年に応じた学びを紹介しています。卒業生の就職先例には、東京大学医学部附属病院、大阪大学医学部附属病院、国立循環器病研究センターなどが掲載されています。これらは学科の紹介例であり、現在の採用枠を表すものではありません。[2]

病院名の知名度より先に、実習のどの場面に関心を持ったかを振り返ります。急性期の変化を捉えること、療養生活を支えること、退院後を見据えることなど、興味を持った理由が見えれば、見学先で聞く質問も具体的になります。見学した一つの病棟だけで病院全体を決めつけず、採用担当者にも確認しましょう。

保健師の課程は選抜制と案内されています。看護学科に在籍しているだけで、全員が保健師課程を履修できるわけではありません。養護教諭など別の進路も含め、自分の履修状況と取得見込みの資格を確認し、応募先が求める条件に合うかを確かめてください。[2]

看護職の応募と国家試験対策を一つの予定表にまとめ、実習の期間も入れておきます。「試験勉強が落ち着いてから」と考えるだけでは、希望先の情報収集が後回しになりがちです。忙しい時期に必要な準備を絞るためにも、早めに教員へ相談しましょう。

口腔保健学科は、診療所・病院・地域での役割を比較する

口腔保健学科は、歯科衛生士国家試験受験資格と、選択による養護教諭一種免許状の課程を案内しています。実習先の領域には一般・専門歯科診療所、病院歯科、障がい者・高齢者施設、保健施設、教育機関などがあります。実習先に行った経験と、その施設への就職実績は区別します。[3]

卒業生の紹介には、医療法人スマイルプランさくら歯科クリニック、医療法人ウェルネスTOK加茂野歯科医院、河原歯科クリニックなどの例があります。また、養護教諭や大学院での学びの紹介もあります。大学院進学の紹介は、最新の人数表にある進学者数とは対象が同じと確認できないため、別の情報として読みます。[3]

歯科診療所を比べるなら、診療の分野、患者への説明の機会、指導を受ける仕組み、自分が担う業務を確かめます。病院や地域で働くことに関心がある人は、ほかの専門職とどう連携するのかも質問してみましょう。実習で特に関心を持った場面とつなぐことで、見学の目的がはっきりします。

勤務時間や休日、給与は、資格や施設の種類だけでは判断できません。歯科衛生士だから夜間勤務がない、病院だから特定の働き方になる、と決めず、応募する職場の募集要項や説明で確認します。資格を生かす仕事の中でも、自分に合う条件を比較することが大切です。

見学では、新人として学ぶ環境を質問する

職場を比べる確認表(編集部提案)
項目看護の応募先で聞くこと歯科衛生の応募先で聞くこと
仕事の範囲配属や異動の考え方、受け持ちの進め方予防処置・保健指導・診療補助などの担当
新人教育指導担当、研修、振り返りの機会技術確認、見学から実践へ移る手順
相談体制困った場面で誰に相談するか判断に迷った際の報告・相談先
働き方勤務の時間帯、休日、通勤診療時間と実際の勤務時間、休日
将来の学び関心分野を学ぶ機会専門分野の研修や学修への支援

質問は募集情報を読んでから行います。「教育が充実していますか」ではなく、「入職後に初めて担当する業務は、どのように確認してもらえますか」と聞くと、具体的な仕組みが分かります。答えをメモし、別の職場と同じ項目で比べましょう。

希望する条件を全て満たすかだけでなく、何を優先するかも決めます。初めての業務に相談できること、希望分野に触れられること、無理なく通えることなど、譲れない条件を二つか三つに絞ると、比較の軸が保てます。

実習の経験は、判断と相談の過程を伝える

2026年度教育方針では、看護学科は根拠に基づく判断や多職種との連携、口腔保健学科は科学的に考える力や健康上の問題を捉える力などを重視しています。志望理由や自己PRでは、「優しい」「頑張った」に加えて、何を見てどのように考え、誰に相談したかを示しましょう。[4]

編集部の架空の例です。「説明の途中で相手が戸惑っていると感じ、指導者へ相談したうえで言葉と伝える順番を見直し、理解できたかを確認した」。専門職として一人で解決したように誇張するより、学生として確認しながら学んだ姿勢が伝わります。実際の経験だけを使い、患者や利用者を特定できる情報は伏せます。

実習でうまくいかなかった経験も材料になります。困った点を振り返り、指導を受けて練習し直したこと、次に確認したいことまで説明すれば、学び続ける姿勢を示せます。記録を丸ごと見せず、状況、自分の行動、学びを短くまとめて練習しましょう。

教員と就職部に、応募準備の段階から相談する

看護学科はアドバイザー制度、演習室の開放、病院就職説明会などを案内しています。病院の担当者や卒業生へ直接質問できる機会は、実習で生まれた疑問を確かめる場になります。口腔保健学科も、学内演習から学外実習、研究、国家試験準備へとつながる学びを紹介しています。[2] [3]

大学の就職支援には個人面談や応募書類・面接の対策があります。専門的な履修や実習の相談は学科の教員へ、応募書類の伝わり方や募集情報の整理は就職部へ、と相談内容を具体化すると活用しやすくなります。[5]

最初の一週間は、資格・履修の状況を確かめ、実習で関心を持った場面を一つ整理し、比較したい職場の情報を集めましょう。見学や選考の予定を実習・国試対策と並べて、無理のない順番を相談します。学部全体の高い率に任せるのではなく、自分が納得できる職場を選ぶ準備を進めてください。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 梅花女子大学 career2026確認日:2026-09-10 / 2025年度学部進路表
  2. 梅花女子大学 nursing確認日:2026-09-10 / 看護学科の実習・支援・卒業生例・2026年3月実績
  3. 梅花女子大学 dental確認日:2026-09-10 / 口腔保健学科の課程・実習・卒業生例
  4. 梅花女子大学 curriculum確認日:2026-09-10 / 2026年度教育方針画像03
  5. 梅花女子大学 support確認日:2026-09-10 / 2026年度就職支援

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