学部ごとの進路を、同じ年度で確認する

公式2025年度資料の主な区分
掲載区分卒業者就職希望者就職者就職率
工学部欄218人203人200人98.5%
工学部の外国人留学生欄31人8人7人87.5%
看護学部74人72人72人100%
[1] [2]

就職率は、いずれも就職者を就職希望者で割った値です。卒業者全員が分母ではありません。工学部の資料では大学院修士課程も別に集計しているため、学部の数字と混ぜずに確認してください。[1] [2]​‌​‌‌​‌​‌‌‌​​​​‌‌‌‌​​​‌​​​​‌‌‌‌‌‌‌‌​​​‌‌​​​​‌​​‌‌​​‌‌​​‌​‌​‌​​​​

看護学部の74人には、進学1人、その他1人が含まれています。同じページの看護師国家試験合格率94.6%は就職率と異なります。高い就職率から国家試験への全員合格を読み取ることはできません。[2]

工学部と看護学部では、学んでいる内容も応募する仕事も違います。就職率の差だけで学部の良し悪しを決めず、自分の希望する進路に必要な条件を確認するための背景として使いましょう。

工学部は、業界と職種を二段階で調べる

工学部向けの2025年度主な就職先には、製造のSUBARU、LIXIL、ミネベアミツミ、建設・不動産の大和ハウス工業、安藤・間、日本道路、情報・通信の富士ソフト、アイネス、両毛システムズなどが掲載されています。[3]

この一覧には会社別人数やコース別、学部・大学院別の内訳はありません。特定のコースの学士卒実績として使ったり、掲載会社をすべて大手と数えて割合を出したりすることはできません。進学先の足利大学大学院、宇都宮大学大学院、筑波大学大学院は、就職先と別の欄です。[3]

まず興味のある製品や事業を選び、その後に募集職種を調べます。同じメーカーの中でも、設計、製造、生産技術、品質、情報システムなどでは求められる経験が異なります。企業名から先輩の配属を推定せず、現在の採用情報で確認しましょう。

応募書類の準備では、実験や制作を一つ選び、目的、方法、自分の担当、結果と改善点をまとめます。大きな成果がなくても、条件を考えて試し、結果を受けて直した過程を説明できます。研究内容を詳しく整理する場合は、所属する分野の教育や履修内容と照らして振り返ると具体化しやすくなります。

看護学部は、職種と学び続ける環境を考える

看護学部の2025年度の一覧は看護師、保健師、進学を区分しています。看護師の就職先として足利赤十字病院、自治医科大学附属病院、太田記念病院、埼玉医科大学総合医療センターなどが掲載され、保健師は宇都宮市、進学先はマロニエ医療福祉専門学校助産学科です。[4]

施設別の人数や配属部署は一覧からは分かりません。また、助産学科への進学は、卒業時に助産師として就職した実績ではありません。自分が目指す職種に必要な資格と、応募する施設・自治体・進学先の条件をそれぞれ確かめます。[4]

病院を比べる際は、関心のある看護領域だけでなく、新人教育、指導や相談の仕組み、配属の決め方も確認しましょう。実習の一場面で感じたことと、採用後の勤務条件は別です。見学や説明会で質問し、募集要項と合わせて記録すると判断しやすくなります。

面接では「人を助けたい」という思いに加えて、演習や実習を通して何を学んだかを説明します。対象者の個人情報を伏せ、自分が行った観察や相談と、指導者が判断したことを区別してください。うまくいかなかった点を振り返り、学習につなげた経験も準備の材料になります。

応募候補は、同じ項目で比較する

候補を整理する比較表(編集部の提案)
項目工学部で確認すること看護学部で確認すること
仕事内容扱う製品・技術と募集職種看護職種と担当する対象・領域
応募条件対象学位、専門、必要な経験資格取得の条件、必要書類
入職後の学習研修、技術習得、相談の仕組み新人教育、指導体制、振り返り
勤務・生活勤務地や配属、勤務条件勤務形態や通勤・住居条件
本人の接点実験、開発、設計などの経験演習・実習で得た学び
未確認点説明会や就職相談で聞くこと見学や担当教員へ確認すること

大学の就職実績は候補を見つける入口であり、その会社や病院が今年も同じ条件で採用する証明ではありません。公式の募集要項を保存し、確認した日と気になる点を残しておくと、相談時にも使えます。

大手や有名病院を目指す場合でも、名称だけで希望理由を終わらせないことが大切です。どんな仕事や教育に関心があり、自分の経験とどうつながるかを考えましょう。一方で、知名度が低いという理由だけで、希望する仕事を経験できる候補を外す必要もありません。

学部に合った相談先へ、資料を持って行く

工学部は低学年からキャリア講座などを設け、自己分析、業界・企業研究、応募書類、筆記試験、面接を支援しています。求人検索NAVIで求人票を確認でき、教員とキャリアセンターが連携して個別の相談にも対応します。留学生向けの就職ガイダンスもあります。[5]

看護学部ではアドバイザー教員を中心に、就職指導委員会と就職課担当職員が連携します。国家試験対策と進路の相談を扱うため、学習計画と応募の予定が重なって困る場合も、現在の状況を整理して相談しましょう。[6]

相談するときは、候補の募集要項と自分の経験メモを一つずつ持参します。まだ職種を決めていなければ、興味を持った授業・実習と、迷っている理由を書いておくだけでも構いません。相談の最後に「次に何を調べるか」を決めると、その後の準備につながります。

工学部の2027年度再編は、過去の実績と分ける

大学は2027年4月に、システム情報分野と電気電子分野をシステム情報・電気分野へ統合することを発表しています。2025年度開始のライフデザインコースは分野として独立する案内です。自然エネルギーコースと建築学コースも、それぞれ再生可能エネルギーコース、建築デザインコースへ名称を変えるとしています。[7]

Webサイトの表記にはこの新名称が使われているため、在学生の所属や履歴書は自分の入学年度に対応した名称を確認してください。本記事で扱った2025年度の就職実績を、再編後の新分野や新コースの卒業実績へ置き換えることはできません。[7]

大学名や学部名への不安を感じたときも、最後に必要になるのは本人の希望と応募条件の確認です。今日、募集要項を一つ読み、説明できる経験を一つ書き、学部の相談先へ持って行く予定を立ててみましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 足利大学 進路実績・就職率 工学部確認日:2026-09-11 / 2025年度、工学部欄と外国人留学生欄は別
  2. 足利大学 進路実績・就職率 看護学部確認日:2026-09-11 / 2025年度、卒業・希望・就職・進学・国試
  3. 足利大学 主な就職先 工学部確認日:2026-09-11 / 2025年度、業界別企業と大学院進学
  4. 足利大学 主な就職先 看護学部確認日:2026-09-11 / 2025年度、病院・保健師・進学
  5. 足利大学 就職支援 工学部確認日:2026-09-11 / キャリア教育・求人検索NAVI・個別支援
  6. 足利大学 就職支援 看護学部確認日:2026-09-11 / アドバイザー教員等の連携
  7. 足利大学 令和9年4月、工学部は分野を再編します確認日:2026-09-11 / 2027年度変更予定と2025年度ライフデザイン開始