98.5%は就職希望者203人が分母

2025年度の学部進路表を掲載区分のまま整理
項目工学部欄外国人留学生欄
卒業者218人31人
就職希望者203人8人
就職者200人7人
就職率98.5%87.5%
進学者6人4人
[1]

就職率の計算式は「就職者/就職希望者×100」です。98.5%は卒業者218人全員を分母にした値ではなく、外国人留学生欄も別に示されています。大学院修士課程にも別表があるため、これらを混ぜて同じ就職率として紹介しないようにしましょう。[1]‌‌‌‌​‌​‌‌​​​‌‌​‌‌​‌​​​​‌​​‌​​‌‌‌‌‌‌‌‌‌‌​​‌​‌​​‌​​‌​‌‌​‌​​​‌‌‌​‌‌

ページ冒頭の卒業・修了者263人は、工学部欄218人、外国人留学生欄31人、修士課程欄4人、修士の外国人留学生欄10人を合わせた人数です。表の見出しを読み飛ばすと、学部と大学院の対象を取り違えます。なお、本記事の表は留学・帰国・専門学校・その他の欄を省略しています。[1]

就職率からは、希望した職種や勤務地が実現した人数、応募先ごとの通過率までは分かりません。学部の状況を知る資料として使い、自分の準備では求人条件と選考内容を確かめる必要があります。

業界別の就職先から、仕事の中身を調べる

公式「2025年度 主な就職・進学先」から抜粋
掲載業界掲載先の例
製造SUBARU、LIXIL、ミネベアミツミ
建設・不動産大和ハウス工業、安藤・間、日本道路
設備工事太平電業、JR東日本メカトロニクス
情報・通信富士ソフト、アイネス、両毛システムズ
インフラ・運輸東京電力ホールディングス、東京発電
教育・公務員栃木県教育委員会、群馬県、鹿沼市、秩父市
[2]

これは工学部向けの公式ページに掲載された一覧です。会社別の人数、コース別の所属、学部と大学院の内訳は示されていません。すべてを特定コースの学士卒の実績にしたり、大手への就職割合を計算したりすることはできません。進学先には足利大学大学院、宇都宮大学大学院、筑波大学大学院が別に掲載されています。[2]

同じ製造業でも設計、生産技術、品質、情報システムなどの仕事は異なります。建設でも設計と施工管理では業務の内容が違います。先輩がどの仕事に配属されたかは一覧から推測せず、応募先の公式採用情報で現在の募集を確認してください。

大手企業を希望するときは、知っている企業だけに絞らず、扱う製品や技術、勤務地、育成の仕組みで比較してみましょう。実績がある会社への採用が保証されるわけではありませんが、大学で学んだ専門がどんな業界と関わるかを考える入口になります。

実験・制作の経験を、専門ごとに整理する

工学部の創生工学科では、機械やエネルギー、情報、電気電子、建築・土木などを学びます。以下は大学の教育紹介をもとにした振り返りの観点です。Webのコース名称には2027年度の再編を反映した表記もあるため、自分の所属名は入学年度に対応する案内で確認してください。[3] [4] [5] [7]

機械系の教育では、力学、材料、加工、製図、情報技術に加え、CADや実習、卒業研究を組み合わせています。制作した物の説明では、形だけでなく、なぜその材料や寸法を選んだか、どの条件で性能を確かめたかを整理できます。エネルギーを学んだ人は、変換や利用の原理と、計算・実験の条件を結びつけて説明しましょう。[3]

情報系は、プログラミングやAI、CG・画像処理、システム設計などを段階的に学ぶ構成です。完成画面だけでなく、誰の何の課題に向けた制作か、本人が実装した箇所、動作確認の方法を示します。AIを使った課題なら、データや評価条件、うまくいかないケースも整理すると説明が具体的になります。[4]

電気電子系は、回路や電磁気を基礎に、電力、半導体、制御、通信などを実験や研究へつなぐ教育です。測定した数値を並べるだけでなく、測定方法を選んだ理由と理論との差をどう考えたかを振り返りましょう。授業で触れただけの技術と、自力で扱える範囲を分けて伝えることも大切です。[4]

建築では計画や構造、材料、環境・設備を、土木では構造・水理・土質、測量などを学ぶ構成です。設計作品や実験を示すときは、安全性や利用者、敷地・地域の条件をどう考慮したかをまとめます。見た目の完成度とともに、案を比較して決めた過程を説明すると本人の判断が伝わります。[5]

ライフデザインコースの紹介は、まちづくりとデータサイエンス、地域の課題解決型学習を軸にしています。地域での活動を話す場合は、相手の要望、調査で分かったこと、提案と実行の担当範囲、結果の確かめ方を分けましょう。ページにある期待される職業分野は、新コースの卒業実績ではありません。[6]

2027年度の分野再編を、在学生の実績と区別する

2026年5月1日の公式発表では、2027年4月にシステム情報分野と電気電子分野を「システム情報・電気分野」へ統合し、2025年度に始まったライフデザインコースを「ライフデザイン分野」として独立させるとしています。[7]

コース名も、2026年度までの自然エネルギーコースは再生可能エネルギーコースへ、建築学コースは建築デザインコースへ変更する案内です。現在のWeb表記をそのまま過去の卒業者の所属へ置き換えず、年度を添えて読みましょう。2025年度の学部全体の実績を、新しいライフデザインコースの卒業実績にすることもできません。[7]

技術面接に向けて、一つの経験を掘り下げる

研究・制作を説明する準備表(編集部の提案)
順番準備する内容
目的どの課題に取り組んだか
条件時間、材料、データなどの制約
方法選んだ方法と、他の案との比較
担当本人が行った作業・判断
結果確かめられたことと限界
改善次に試すなら何を変えるか

まだ卒業研究が始まっていなくても、実験レポートや制作課題を一つ選べます。成功だけを並べるより、予想と違う結果に対してどう確認したかを思い出してください。チームで行った場合は、全体の成果と本人の貢献を分け、経験を大きく見せすぎないようにします。

研究や企業との活動には公開できない情報もあります。応募書類や作品集に入れる前に、指導教員や関係者へ公開範囲を確認しましょう。実際のデータを出せない場合でも、許される範囲で目的や進め方を説明する練習はできます。

求人検索NAVIと個別相談を使う

工学部は低学年からのキャリア教育を案内し、自己分析、業界・企業研究、応募書類、筆記試験、面接などを支援しています。求人検索NAVIで求人票を閲覧でき、教員とキャリアセンターが連携して個別の就職相談にも対応する仕組みです。留学生向けガイダンスも案内されています。[8]

今日の一歩は、気になる求人一件と、説明できる実験・制作一件を選ぶことです。「自分の学びがどの業務に関係するか分からない」と感じるなら、その二つを相談へ持参しましょう。進学を考える場合も、研究したい内容と希望職種をまとめて教員に相談できます。

大学名への不安だけでは、応募条件や本人の強みは見えてきません。求人を読み、経験を短く説明し、第三者から質問を受けることを繰り返すと、足りない情報と準備する点が明確になります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 足利大学 進路実績・就職率 工学部確認日:2026-09-11 / 2025年度、工学部と外国人留学生、修士を別区分
  2. 足利大学 主な就職先 工学部確認日:2026-09-11 / 2025年度の主な就職・進学先。人数・学位別内訳なし
  3. 足利大学 機械・エネルギー分野確認日:2026-09-11 / 機械工学とエネルギーの教育内容。名称は2027年度案内を含む
  4. 足利大学 システム情報・電気分野確認日:2026-09-11 / AI・情報デザイン・電気電子の教育。2027年度再編後の名称
  5. 足利大学 建築・都市デザイン分野確認日:2026-09-11 / 建築と土木の教育内容。2027年度名称を含む
  6. 足利大学 ライフデザイン分野確認日:2026-09-11 / 地域課題とデータサイエンス。卒業実績ではなく期待職域
  7. 足利大学 令和9年4月、工学部は分野を再編します確認日:2026-09-11 / 2026年5月1日掲載、本文と図を確認
  8. 足利大学 就職支援 工学部確認日:2026-09-11 / 低学年からの支援、求人検索NAVI、個別相談