就職率100%と国家試験合格率94.6%は別の指標

2025年度の看護学部進路実績
項目公表値読み方
卒業者74人卒業者全体
就職希望者72人就職率の分母
就職者72人就職率の分子
就職率100%72人/72人
進学者・その他各1人就職とは別の進路
看護師国家試験合格率94.6%就職率と異なる試験の指標
[1]

就職率100%は、卒業者74人全員が就職したという意味ではありません。また、国家試験の合格率と就職率では対象や意味が異なります。公式ページには国家試験の受験者数や新卒・既卒の区分が示されていないため、94.6%から合格人数を逆算することは避けましょう。[1]‌​‌​​​​​​​​‌‌‌‌​‌​‌‌‌​​​​​‌‌‌‌​‌‌‌​​​‌‌‌​‌​​‌​​‌‌​‌​‌​‌​‌​‌​‌​‌​

この実績は過去の学部の状況を示すもので、希望する病院や職種への採用を約束するものではありません。就職の準備と学習計画をそれぞれ立て、応募先が求める資格取得の条件も募集要項で確認してください。

病院・保健師・進学先を分けて調べる

2025年度「主な就職・進学先」から抜粋
区分掲載先の例
看護師・栃木県足利赤十字病院、佐野厚生総合病院、自治医科大学附属病院、獨協医科大学病院
看護師・群馬県太田記念病院、館林厚生病院、美原記念病院
看護師・埼玉県羽生総合病院、埼玉医科大学総合医療センター、新久喜総合病院
看護師・東京都東京共済病院、東邦大学医療センター大森病院、九段坂病院
保健師宇都宮市
進学マロニエ医療福祉専門学校助産学科
[2]

病院ごとの採用人数や配属先は、この一覧には掲載されていません。同じ大学法人や医療グループでも、掲載された施設と別の病院を同じ実績として扱わないことが大切です。希望病院を調べる際は正式な施設名と、採用を行う窓口を確認しましょう。[2]

進学欄の助産学科は就職先ではなく、学びを続ける進路です。保健師も病院看護師と同じ募集とは限りません。目指す職種を決めたら、必要な履修、取得を目指す資格、採用試験または入学試験を分けて確認します。

地元に近いこと、関心のある看護が学べること、働き続けやすいことなど、選ぶ理由は複数あります。知名度だけで優劣をつけず、自分の希望に合う条件を調べましょう。掲載地域以外の病院に応募できるかどうかは、各病院の募集要項で確認できます。

足利での学びを、志望理由へつなぐ

看護学部は看護学科を置き、講義、演習、実習を組み合わせています。基礎・看護管理、地域・在宅、成人、老年、小児、母性、精神、公衆衛生などの領域を学び、学内演習ではシミュレーションモデルなども活用する教育です。[3]

地域・在宅看護の紹介では、1年次に徒歩圏内の地域を調べ、足利の暮らしや地域住民の生活を学ぶ取り組みがあります。病院での処置だけでなく、退院後の生活や家族への支援に関心を持った人は、地域調査や実習で気づいたことを振り返ると志望理由の材料になります。[3]

成人看護では、急性期や慢性的な健康問題を抱える人への看護を学びます。老年看護では、高齢者の価値観や生活を尊重した支援を考えます。どちらに関心があっても、対象者の状況を理解するために何を観察し、どこで指導を受けたかを具体的に整理すると、自分の学びを伝えやすくなります。[3]

小児や母性では本人と家族、精神看護では心身や生活との関係、公衆衛生では個人と地域の健康に目を向けます。すべてに強い関心があるとまとめるより、印象に残った領域を一つ選び、そこで生まれた問いと今後学びたいことを説明してみましょう。[3]

看護管理と継続教育や統合実習も案内されています。チームの中での役割、ケアの優先順位、医療安全などを学ぶ経験は、入職後の学習姿勢を考える材料になります。学生として行ったことと、指導者が判断・実施したことを区別し、経験を過大に語らないようにしてください。[3]

病院見学では、働き始めた後の学びを聞く

見学や説明会で確認する項目(編集部の提案)
観点質問の例
新人教育入職後の研修はどのような順序で進みますか
指導と相談業務で迷ったとき、誰に相談する仕組みですか
配属希望の確認方法と配属決定の流れを教えてください
学習支援振り返りや技術習得を確認する機会はありますか
勤務募集職種の勤務形態や夜勤開始までの流れはどうなっていますか
生活勤務地、通勤、住居に関する条件はどこで確認できますか

質問は、先に採用ページを読んだうえで分からない点へ絞ります。「教育が充実していますか」だけでは比較しにくいため、頻度や相談先、実際の進め方を聞きましょう。回答を同じ項目でメモすると、複数の病院を比べられます。

実習で接した一つの部署の雰囲気だけで、病院全体や将来の配属を決めつけないようにします。見学時点の説明と募集要項を照らし、不明な条件は採用窓口へ確認してください。給与や勤務条件は、過去の先輩の情報を現在の条件として扱わないことが大切です。

資格の選択と、採用への準備を分ける

学部は看護師国家試験受験資格に加え、選択制の保健師国家試験受験資格、選択制の養護教諭一種免許状を案内しています。どの資格も、学部に在籍しているだけで全員が同じように取得するものとして捉えず、自分の履修計画と対象要件を確認しましょう。[3] [4]

資格取得のための準備と、希望先の選考に向けた準備は内容が異なります。学習では理解が弱い領域や復習の予定を整理し、就職では応募締切、必要書類、試験や面接の日程を確認します。二つの予定を一つのカレンダーで見られるようにすると、実習期間との重なりにも気づけます。

保健師や養護教諭、進学を考えている人は、現在の履修でどこまで対応できるかを早めに相談してください。将来の専門性を深める道についても、学部卒業時点でできることと、その後の学習や経験が必要なことを区別して考えましょう。

アドバイザー教員へ、実習の振り返りを持って相談する

看護学部は、少人数の学生を教員が担当するアドバイザー制度を案内しています。国家試験対策や進路の相談に加え、就職指導委員会、就職課の担当職員も連携して支援する体制です。進路が決まっていない段階でも、関心と迷いを整理して相談できます。[4]

相談前に作る短いメモ(編集部の提案)
項目書く内容
経験印象に残った演習・実習の場面
気づき対象者や家族を理解するために学んだこと
自分の行動本人が行った観察・相談・振り返り
希望今後深めたい領域や働く地域
迷い候補を選べない理由、確認したい条件

患者さんの氏名や個人が特定される情報は応募書類に載せず、経験の要点を説明します。立派なエピソードを作る必要はありません。うまく対応できずに指導を受け、その後の学習につなげた経験も、本人の姿勢を振り返る材料です。

今日できることは、気になる病院の採用情報を一つ読み、実習で学んだことを数行にまとめることです。その二つをアドバイザー教員へ見せ、応募先と自分の関心がつながっているかを相談してみましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 足利大学 進路実績・就職率 看護学部確認日:2026-09-11 / 2025年度卒74・希望72・就72、国試94.6%
  2. 足利大学 主な就職先 看護学部確認日:2026-09-11 / 2025年度、看護師/保健師/進学の区分
  3. 足利大学 看護学部 看護学科確認日:2026-09-11 / 教育領域・演習実習・資格選択制
  4. 足利大学 就職支援 看護学部確認日:2026-09-11 / アドバイザー教員・就職指導委員会・職員の連携