就職希望者34人に対する100%を、教採合格率にしない

大学の情報公開資料「就職の状況(2021~2025年度)」では、2025年度の教育学部子ども発達学科を次のように示しています。[1]‌​‌​​​‌‌‌‌​​‌‌​​‌‌‌​‌​​‌​​‌‌​​‌​‌​‌‌​‌​‌​​‌​‌‌‌‌​​​‌‌​​‌‌‌​‌‌​‌‌

教育学部の2025年度就職状況
区分人数・割合
卒業者35人
就職希望者34人
就職者34人
就職者/就職希望者100%
[1]

卒業者35人に対する就職者34人の割合を計算すると97.1%です。この表には教員・保育士などの職種別人数や、正規・臨時の内訳は載っていません。就職率100%を、全員が希望する職種に正規採用された割合とは説明できません。[1]

就職者との差1人についても、進学などの内訳がないため未内定と決め付けないようにします。大学の就職紹介ページ冒頭の2025年3月卒業生の数字と、2025年度の集計は対象が異なるため分けて読みます。[1] [2]

教員養成と保育・幼児教育の2コースから考える

教育学部の現行紹介は、教員養成コースと保育・幼児教育コースを案内しています。小学校・中学校の教員、幼稚園教諭、保育士など、めざす役割に応じて学びと採用試験の準備を進めます。[3]

2コースの学び
コース公式紹介の特徴
教員養成学校での体験と大学の学修を結びつけ、教職支援センターと連携して採用試験に備える
保育・幼児教育遊びや表現、子どもの発達を学び、保育・子育て支援の現場で理解を深める
[3]

教職支援センターは、教育学部の小学校教諭・中学校教諭の保健体育・幼稚園教諭・保育士資格に向けた学修と連携すると説明しています。取得する免許や資格は希望職種に合わせ、必要な科目・実習を学内の履修案内で確認してください。[4]

資格を複数取れることだけで進路を決めず、どの年齢の子どもと、どんな立場で関わりたいかを考えます。公立か私立か、学校か保育施設かによっても募集条件や選考の進め方は違うため、それぞれの募集元の正式な案内を読みましょう。

独自の体験プログラムと、資格のための実習を分ける

大学は、免許・資格取得に必要な実習とは別に、1年次から現場で学ぶ「TOHO実践型体験プログラム」を設けています。保育所・幼稚園・小学校や各種施設で、子ども、保護者、教員などとの関わりを学ぶ取り組みです。[3]

教員養成コースの紹介は、サービス・ラーニング、学校フィールド・ラーニングなどを通じ、行事の準備・運営、現場との交流、授業の参観を段階的に経験すると説明しています。保育・幼児教育コースでは、子どもフィールド・ラーニングや、遊び・身体表現に関する学びを案内しています。[3]

活動を振り返る問い(編集部の提案)
場面整理したいこと
行事の準備・運営子どもの参加の仕方を考え、何を準備したか
見学や交流現場で見た事実と、自分の考えをどう区別したか
遊びや表現の学修発達や反応に合わせて、伝え方をどう考えたか
実習後受けた助言と、学び直したい課題は何か

プログラムに参加したという事実だけを強みとせず、自分が担当した部分を選んで説明します。保護者への対応や子どもの支援を、学生が一人で責任を負って行ったように誇張せず、現場の指導を受けた範囲を明確にしましょう。

直近5年間の進路先と、今の募集を照合する

大学の就職実績ページは、教育学部について直近5年間の進路先の一部を掲載しています。愛知県や静岡県などの小学校教員、名古屋市などの保育職、私立幼稚園・保育園・認定こども園・児童養護施設などが示されています。[2]

同じ一覧には愛知教育大学教職大学院や常葉大学大学院などの進学先も含まれます。一般企業等という欄にある項目をすべて就職先として数えず、進学と就職を分けて読みます。また、5年分の一覧を2025年度のみの実績へ置き換えないようにしてください。[2]

希望する進路で確認すること(編集部の提案)
進路確認項目
学校教員校種・教科、免許取得見込み、試験や面接、募集年度
保育士・幼稚園教諭資格・免許、施設の方針、職務内容、選考方法
子どもに関わる企業・施設担当する仕事、必要条件、働き方
大学院深めたい課題、研究・実践の内容、入試と費用

進路先の数や知名度よりも、仕事の中身と自分の学びたいことを比較しましょう。卒業生が就いたという事実は、同じ職種や施設への採用を保証するものではありません。

子どもの反応から、説明を見直した過程を伝える

編集部の架空の例です。「子ども向けの遊びを考える活動で、私は道具と説明の準備を担当しました。説明を聞くだけでは遊び方が分かりにくいと助言を受け、最初に短い見本を見せる方法を提案しました。活動後には、子どもが参加する様子と、説明を追加した場面を記録し、次に準備したいことを整理しました。」

これは愛知東邦大学の学生の体験談ではありません。自分の経験に置き換える際は、助言を受けたこと、自分で変えたこと、実際に確認したことを分けます。子どもの成長や発達への効果を、短い活動だけで断定することは避けましょう。

実習先の子どもや家庭が特定される情報、非公開の記録は応募資料に使いません。学んだ内容と自分の行動を中心に、どのような教育者・保育者をめざし、何を学び続けたいかを説明してください。

教職支援センターで試験・実習・進路を相談する

教職支援センターは、筆記試験、面接、論文などの採用試験対策に加え、実習・体験支援、資料提供、進路や履修の相談を案内しています。学校・園と連携して指導力を高める取り組みも紹介されています。[4]

同センターは卒業後3年までのサポートも案内しています。利用の対象や手続きは現在の窓口で確認してください。遠方での採用試験を受ける場合の支援制度も紹介されていますが、申請条件を確認してから予定を立てます。[4]

企業への応募なども検討している場合は、全学のキャリアサポートによる模擬面接や個別相談も利用できます。実習・授業・選考日程を一つにまとめ、応募書類が完成する前から相談すると、準備の優先順位を整理しやすくなります。[5]

  • 希望校種・施設と、必要な免許や資格を照合する。
  • 体験プログラムと実習それぞれの自分の役割を整理する。
  • 受けた助言と、行動を変えた一場面を書く。
  • 募集要項と予定表を用意し、教職支援センターなどで相談する。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 愛知東邦大学 就職の状況 2021~2025年度確認日:2026-09-11 / 全1頁文字・画像実読。下段2025年度使用。2024就職率②は卒数からの計算と不一致で不使用。2025は卒・希望・就・率のみ、進学数なし
  2. 愛知東邦大学 就職実績確認日:2026-09-11 / HTMLの年度・進路一覧・支援節実読。冒頭率は2025年3月で2024年度、企業一覧は直近5年・年区間不明。学生個別体験は不使用。一般企業欄に大学院等混在するため区別
  3. 愛知東邦大学 教育学部 教育内容・特色確認日:2026-09-11 / HTML全文、2コースと独自実践型体験。後半旧コース名の記述は採用せず現行見出し基準。小中実習時期3年と4年重複あり、時期断定なし
  4. 愛知東邦大学 教職支援センター確認日:2026-09-11 / 組織・6支援・卒後3年・遠方支援を実読。学生体験や個人名は不使用、具体補助額は不採用
  5. 愛知東邦大学 キャリアサポート確認日:2026-09-11 / 本文全文実読。段階支援・模擬面接・教職支援、年度別開催予定ではなく標準プログラム。資格奨励金や時期の断定不使用

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