教員を目指す学びと、卒業後の選択を整理する

山梨大学教育学部は学校現場の教員を養成する学部で、幼児教育、障害児教育、言語教育、生活社会教育、科学教育、芸術身体教育、やまなし小学校教育の7コースが案内されています。子どもの理解と、授業などの実践を計画・実行・振り返る力を育てる学びです。[2]‌‌‌‌​‌‌‌​​‌​‌​‌‌​​​​‌​‌​‌‌​‌​​​​​​​​​‌‌‌‌​​‌‌‌​​‌‌‌​​‌‌​​‌‌‌​‌​​

卒業後は教員だけでなく、公務員、企業等、大学院への進学という実績もあります。教職に進むか迷っている場合も、まず学部で得た経験を振り返り、どのような相手や課題に関わりたいかを整理してみましょう。[1]

進路ごとに先に確認すること
希望調べる資料準備する内容
教員希望自治体・学校の募集、取得予定の免許教科・教職、面接、授業の説明
教職以外の公務員職種別募集、試験方式地域への関心、職務理解、試験準備
民間企業等職種と事業、応募条件実習・活動の経験と仕事の接点
大学院研究・実践の内容と入試深めたい課題、学修計画、費用

2025年度は卒業137人、教員84人、大学院24人

2026年5月1日現在の公式資料では、2025年度(令和7年度)の学校教育課程卒業者は137人です。教員84人、公務員11人、企業等15人、大学院24人、諸学校1人、その他2人と掲載されています。[1]

2025年度学校教育課程の進路
区分人数読み取る際の注意
卒業者137人学部学校教育課程の全体
教員84人正規・臨時等の内訳はこの表にない
公務員11人教員とは別区分
企業等15人企業別人数や職種は示されない
大学院24人全員の進学専攻まではこの表で分からない
諸学校・その他1人・2人大学院や就職と区別する
[1]

教員84人を卒業者137人で割った割合と、教員採用試験の合格率は別の数字です。また、資料の産業別図の「教員76%」は就職者を対象にした構成で、卒業者全員の76%という意味ではありません。希望者数や受験者数がないため、この表から採用試験合格率は出しません。[1]

学校・自治体・企業の実績を入口に候補を探す

2025年度の就職先には、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校が掲載されています。小学校は山梨県、東京都、神奈川県、長野県など、中学校は山梨県、東京都、長野県、埼玉県などが例示されています。各校種・地域の人数までは掲載されていません。[1]

同年度資料にある教職以外の就職先の例
掲載区分就職先の一部
官公庁等山梨県庁、甲府市役所、富士吉田市役所、市川三郷町役場
企業等ローソン、ゆうちょ銀行、山梨中央銀行、ハピネット、富士電機ITソリューション、ヒューマンアカデミー
[1]

企業等には教育に関わる会社のほか、金融、流通、情報関連の会社も見られます。ただし、企業名から採用職種を推定してはいけません。自分の関心に近い事業を見つけたら、最新の職種別募集を読み、担当業務と応募条件を確認しましょう。

「教育学部だから民間では何も伝えられない」と決めつける必要はありません。相手の理解を確かめる、情報を整理して伝える、計画を修正するなど、自分が実際に取り組んだことを仕事の内容と結びつけて説明します。

応募する校種・教科と、取得予定の免許を照合する

取得する主な教員免許は、所属するコース・系によって異なります。例えば幼児教育コースでは小学校と幼稚園、障害児教育コースでは小学校と特別支援学校の免許が卒業要件に位置づけられています。ほかのコースでも、小学校と中学校の教科別免許などが案内されています。[3]

必要単位を追加して別の免許を取得できる場合もありますが、カリキュラムや時間割によって、卒業までの4年間で必要単位をすべて修得できない場合があると説明されています。希望する免許が自動的にそろうと考えず、入学年度の履修案内と自分の修得状況を確認してください。[3]

教員採用の募集では、校種・教科と免許の条件を照合します。免許を取得できることと採用試験に合格することは別なので、履修相談と選考対策の両方を進めましょう。進路変更や併願を考える場合も、まず卒業要件を確認して予定を立てます。

実習の振り返りを、面接と志望理由に使う

学部の教育実習案内では、2年次の観察実習、2〜3年次の事前指導、3年次の教育実習と事後指導が示されています。附属の幼稚園・小学校・中学校・特別支援学校と協力校が連携し、実践の前後で学ぶ構成です。[4]

実習でうまくいった授業だけを探す必要はありません。準備したこと、子どもの反応、指導で気づいた点、次に変えたことを順に書くと、経験から学ぶ姿勢が伝わります。子どもや学校が特定される個別情報は避け、自分の役割を中心に説明しましょう。

編集部の架空の例では、「説明の途中で手が止まる子がいたため、課題の指示を一度に出しすぎていないか指導教員に相談しました。次の授業では手順を分け、理解を確認する時間を設けました」と整理できます。実際の経験で確認できる行動に置き換えてください。

模擬授業室には、黒板や電子黒板などの機器、教科書等が用意され、授業の練習や教材研究に使えると案内されています。頭の中だけで授業を組み立てず、声に出して説明し、時間配分や指示の分かりやすさを確かめましょう。[4]

ボランティアは参加回数より、関わり方を説明する

教育ボランティアでは、授業中・放課後の学習指導補助、学校行事や部活動の補助、障害のある児童生徒や不登校児童生徒の支援などが案内されています。自分が関わった活動と担当した範囲を正確に説明することが大切です。[5]

活動の回数だけを強みにせず、相手の状況をどう理解し、学校の先生と何を相談し、対応をどう変えたかを整理します。一人で課題を解決したように大きく見せず、協力した相手と自分の行動を分けると、具体的で伝わりやすい経験になります。

民間企業に応募する場合は、学校独自の用語を補足し、相手に応じて伝え方を変えた経験や、計画と実行を調整した経験として説明します。そのうえで、応募職種でどのように生かしたいかを、仕事内容に沿って考えてみてください。

教職支援室とキャリア相談を、希望に応じて使う

学部は、教職ガイダンス、個別の進路相談、筆記・面接・集団討論・模擬授業などの対策を案内しています。教育学部が開催する対策講座・模試は費用不要とされ、教職支援室では志願書、小論文、面接等の指導を行っています。[6]

教職キャリア・ポートフォリオでは、講座や個別指導への参加を振り返り、先輩の助言や講座申込みに活用できると案内されています。受講しただけで終わらず、指摘を一つ選び、次の練習で改善できたか確認しましょう。[6]

教職以外の就職や進学についても、キャリアセンターのガイダンス・セミナーと個別面談が紹介されています。まだ方向が決まっていない段階でも、教職で気になる点とほかの仕事への関心をそれぞれ書いて相談できます。[7] [8]

今週は、希望する募集を二つ集め、締切と必要条件を確認してください。次に実習か活動の経験を一つ整理し、相談の場で「どの部分をさらに具体化するとよいか」を聞きます。試験勉強と経験の振り返りを少しずつ並行して進めましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 令和7年度学校教育課程卒業者の進路確認日:2026-09-11 / 2026/5/1現在1ページ全文文字画像確認。卒137教84公11企業15院24諸1他2。教正規臨時内訳なし。企業同年度
  2. 課程・コース確認日:2026-09-11 / 現行7コース、系の選択1年次末と推薦例外、教育理念。本文確認
  3. 取得免許・資格一覧確認日:2026-09-11 / 主免コース別条件、追加単位と時間割制約。R9入学生その他資格変更注あり、その他資格具体的記載不使用
  4. 教育実習確認日:2026-09-11 / 観察2年、事前2〜3年、実習事後3年、附属4校園と協力校、模擬授業室。本文確認
  5. 教育ボランティア確認日:2026-09-11 / 学習・行事・障害不登校支援等。30h単位は詳細不使用
  6. 教員採用試験等の支援確認日:2026-09-11 / ガイダンス・個別面談・筆記面接集団討論模擬授業・学部講座模試費用不要、教職支援室、ポートフォリオ
  7. 教職以外のキャリア支援確認日:2026-09-11 / 全学センターの就職進学ガイダンス・個別面談
  8. 進路・就職相談確認日:2026-09-11 / 公開本文実読。学生の進路選択・将来の準備・選考対策。40分対面オンライン等の詳細は既卒者欄なので全学生へ適用しない

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