2025年度は就職86人、進学者等90人

山口大学の全学進路表では、2025年度(令和7年度)の理学部は卒業190人、就職86人、進学者等90人です。学部卒で就職する道と、進学して専門を深める道の両方を検討できることが分かります。[1]‌​‌‌‌‌​​‌‌‌​‌​​‌​‌​​​‌​​​‌​​​​‌​‌‌​‌‌​‌‌‌​‌​​​​‌‌​​​​​​‌​​​​​​‌​

2025年度の学部全体と、学科別の大学院進学割合
項目公表値
理学部卒業者190人
就職者86人
進学者等90人
数理科学科の大学院進学30%
物理・情報科学科の大学院進学55%
化学科の大学院進学36%
生物学科の大学院進学57%
地球圏システム科学科の大学院進学56%
[1] [2]

全学表の「進学者等」と、各学科の進路図の「大学院進学」は資料上の区分が異なります。図の割合は丸められているため、正確な人数へ逆算せず、学科ごとの傾向として読みましょう。就職希望者の人数が示されていない表から内定率を作ることも避けます。

5学科の就職先を、学部卒の実績として確かめる

理学部は2025年度卒業生について、学科別の民間企業、公務員、教員、大学院進学先を掲載しています。大学院修了生の就職先を混ぜず、自分の学科の入口として使いましょう。[2]

2025年度・学部卒の企業等の掲載例
学科
数理科学宇部情報システム、山口フィナンシャルグループ、かんぽ生命保険、りそなカード、フリー
物理・情報科学日本総合研究所、マツダ、JFEスチール、山陰合同銀行、気象庁
化学京セラ、シーメンス、高砂香料工業、PACRAFT、SHIFT
生物林兼産業、一条工務店、富士信用金庫、プレナス、福岡法務局
地球圏システム科学東建ジオテック、国土防災技術、日鉄鉱業、基礎地盤コンサルタンツ、東海旅客鉄道
[2]

就職先の名前だけでは、職種、配属、現在の募集条件は分かりません。化学科からメーカーに入った人が全員研究職という意味ではなく、情報系の会社でも採用する法人や業務は異なります。希望する仕事の募集要項を確認しましょう。

大手を希望する場合も、地域の組織を調べる場合も、知名度だけで候補を選ばず、仕事内容、勤務地、育成体制を比べます。過去の実績は自分の採用を保証するものではありません。

5学科で学んだ方法を、仕事につながる説明へ整理する

現在の理学部には数理科学、物理・情報科学、化学、生物、地球圏システム科学の5学科があります。物理・情報科学科は物理学と情報科学、地球圏システム科学科は地域環境科学と環境物質科学のコースを案内しています。[3]

学科の学びと振り返る問い
学科学びの特徴問い
数理科学純粋・応用数学、情報数理前提から結論までの道筋をどう説明したか
物理・情報科学自然の法則や情報処理の方法モデルと現実の違いをどう調べたか
化学原子・分子の性質や反応実験条件と結果の関係をどう確かめたか
生物実験や野外調査を通じて生命を探究観察した違いをどう解釈したか
地球圏システム科学地球や地域環境、物質を探究試料や現地情報をどう比較したか
[3]

問いは自分の経験を振り返るための例です。学科の紹介をそのまま自己PRにするのではなく、実際の授業、実験、演習、調査、研究から自分が担当したことを選びます。結果だけでなく、途中で確認したことや修正した点も書いてみてください。

研究概要は、専門外の人が追える順序で話す

研究を説明する最初の一文では、何を明らかにしたいのかを示します。その後に、調べた理由、方法、自分の役割、分かったこと、残った課題を順番に伝えます。専門用語を列挙するより、相手が理解できる例や短い説明を添えることが有効です。

数学の証明なら使った前提や着眼点、実験なら条件の設定や再現性、調査なら対象を選んだ理由など、自分が考えた部分を整理しましょう。結論が出ていない研究でも、何を確認し、次に何を調べるかは説明できます。

編集部の架空の例:「結果が予想と違ったため、まず計算条件と入力データを確認しました。条件をそろえて比較し、どの範囲なら説明できるかを整理しました」。実際の内定事例ではなく、検証の進め方を伝える例です。

共同研究や未公開のデータがある場合は、選考資料に載せてよい範囲を指導教員に確認してください。研究室全体の成果と自分の貢献を分け、説明できる範囲で準備します。

進学は、研究したい問いと希望職種から選ぶ

2025年度の大学院進学先には、各学科で山口大学大学院が掲載されるほか、学科によって東京都立大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学などの大学院も挙がっています。これらは進学先であり、企業の就職実績ではありません。[2]

大学院に進めば希望職に必ず就ける、学部卒では研究や技術に関われない、という一律の判断はできません。希望職種の募集対象学位と専門、自分が深めたい研究、指導体制、費用や生活を調べて比較します。

進学と就職を比べるためのメモ
確認項目書く内容
研究続けたい問い、学びたい方法
募集希望職種に必要な学位・専門
環境指導体制、設備、相談の機会
生活と時期費用、支援の条件、入試と就活の予定

周囲が進学するからという理由だけで決めず、研究室の教員や学科の相談窓口へ、自分の希望と不安を分けて伝えます。企業の募集を調べながら進学の目的を考えても構いません。

教員・公務は、校種や採用区分を確認する

2025年度の進路資料には、学科によって中学校・高等学校・特別支援学校の教員や、国・自治体への就職も掲載されています。ただし教員欄だけでは全員が正規採用かどうかを判断できないため、正規採用率として紹介しないことが必要です。[2]

教職を希望する場合は、取得予定の免許と募集する校種・教科を照合します。公務員も、理学の専門を使う技術職等を希望するのか、別の区分を受験するのかで準備が違います。自治体名だけで決めず、担当する業務や試験内容を確認してください。

企業と併願する場合は、実習、研究、試験、企業選考の予定を一つにまとめます。募集要項を読み、必要書類や締切を早めに確かめると、何を優先して準備するかが見えます。

研究のメモと募集資料を持って相談する

山口大学のキャリアセンターは、学部生から大学院生までの支援を行い、各学部の就職担当教員や学務係等も相談窓口となっています。公開ページでは、就職・キャリア相談、仕事研究や求人の情報、卒業生紹介などが案内されています。[4] [5]

相談には、研究や授業の経験を一つ短くまとめたメモと、気になる募集を二つ持っていきましょう。「専門をどう説明するか」「進学と就職をどう比べるか」など、困っていることを一つ示すと相談が具体的になります。

今週は、自分の経験を専門外の相手に説明し、分かりにくかった言葉を書き直してみてください。大学名だけで応募先を狭めず、研究で培った方法と実際の仕事を照合することから、次の準備につなげましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 学部卒業生の就職状況確認日:2026-09-11 / 令和7年度実績(2025年度)、学部別卒業者・進学者等・就職者、産業別割合。最新年度見出しから次年度見出し直前まで本文表確認。就職希望者数・医臨床研修分類の注なし
  2. 2025年度卒業・理学部の進路確認日:2026-09-11 / 学部5学科企業・公務教員・院先。図5枚全文確認。院割合30/55/36/57/56、丸め合計ずれあり、人数逆算不可
  3. 理学部の5学科確認日:2026-09-11 / 数理、物理情報2コース、化学、生物、地球圏2コース、研究開始。本文全文
  4. キャリアセンターの案内確認日:2026-09-11 / 2024統合、全課程支援、吉田共通教育棟1階、各学部教員と窓口相談。本文確認、職員人名不使用
  5. キャリアセンター確認日:2026-09-11 / 2026現行、相談対面web、仕事研究・求人プラットフォーム、卒業生紹介。公開本文確認、要ログインページは401で未読

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