2026年の再編後と、旧学科の卒業実績を分ける
山口大学工学部は2026年4月に再編され、現在は創成工学科と建築学科で構成されています。従来の7学科体制から、情報学部を新設し、工学部の学びも再編した形です。2025年度卒業生の進路を、新しい学科・コースの卒業実績として扱わないことが重要です。[2] [3] [4]
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 現在の工学部 | 創成工学科、建築学科 |
| 創成工学科の4系 | 機械、国土・環境デザイン、化学、電気電子 |
| 旧学科 | 機械工学、社会建設工学、応用化学、電気電子工学、知能情報工学、感性デザイン工学、循環環境工学 |
| 情報分野の変更 | 旧知能情報工学科を改組・発展させ、情報学部を新設 |
在学生は、自分の入学年度と所属する学科の案内を確認してください。新学科の紹介にある進路例は、学びから想定される方向であり、既にそのコースの卒業生が就職した企業の一覧ではありません。
2025年度は卒業513人、進学者等365人、就職133人
全学の公式表では、2025年度(令和7年度)の工学部は卒業513人、進学者等365人、就職133人です。進学を選ぶ学生が多いことを踏まえ、学部での就職と大学院で専門を深める道を比較しましょう。[1]
ここでの区分は「進学者等」であり、全員を同じ大学院・専攻へ進んだ人とは断定できません。また、就職希望者数は示されていないため、133人を卒業者で割った値を内定率と呼ばないようにします。
就職者の産業別構成では、建設業33.9%、製造業18.0%、公務15.0%、情報通信業・運輸業・郵便業13.5%などが掲載されています。学部全体の割合なので、自分の学科・研究分野で同じ割合になるとは限りません。[1]
学部卒と大学院修了の企業例を混ぜない
機械工学科の2025年度(令和7年度)の進路ページは、学部と大学院を分けて掲載しています。工学部の中の一つの旧学科の実績として読むと、学位ごとの違いを確かめられます。[5]
| 区分 | 進路の例 |
|---|---|
| 学部卒 | 岩谷産業、NTN、九州電力、スズキ、トクヤマ、日本航空電子工業、三菱自動車工業、UBEマシナリー |
| 博士前期課程修了 | IHI、川崎重工業、小松製作所、ダイキン工業、ファナック、本田技研工業、マツダ、三菱重工業 |
| 学部からの進学 | 大学院博士前期課程へ64人 |
大学院修了者の企業例を、学部卒の就職先として紹介することはできません。また、これらは機械系の掲載例であり、化学や建築などの全分野の就職先を代表する一覧ではありません。自分の所属の資料で、対象年度と学位を確かめましょう。
企業名だけでは研究開発、生産技術、設計等の職種や配属は分かりません。採用法人と募集職種、必要な学位や専門分野を調べ、過去の実績と現在の募集を分けて判断します。
専門分野の学びを、扱った課題と方法で説明する
現行の創成工学科は、機械、国土・環境デザイン、化学、電気電子の分野を扱います。建築学科は建築サイエンスと建築都市デザインの2コースを設けています。進路選びでは、分野名を挙げるだけでなく、授業や研究で自分が扱った内容を具体的にします。[2]
| 分野 | 問いの例 |
|---|---|
| 機械 | 設計や計測で、どの条件を比較したか |
| 国土・環境デザイン | 安全、環境、利用者の条件をどう考えたか |
| 化学 | 実験条件と結果の違いをどう検討したか |
| 電気電子 | 測定や制御の結果をどう確かめたか |
| 建築 | 構造・環境・使いやすさの条件をどう設計に反映したか |
表は自分の学習を振り返るための問いです。全員が同じ研究や課題を経験しているという意味ではありません。所属年度の授業・実験・設計演習から一つ選び、自分が行った範囲を説明しましょう。
研究概要は、背景・方法・結果・限界を短くまとめる
技術系の選考で研究を説明するときは、最初に「何を改善したいのか」「なぜ調べる必要があるのか」を示します。次に自分の担当と方法、得られた結果を述べ、まだ確認できていないことを分けます。相手が同じ専門とは限らないため、用語の説明も短く添えましょう。
編集部の架空の例:「試作品の測定結果が一定しなかったため、測定条件と作業手順を記録して比較しました。影響しそうな条件を一つずつ変え、再現できる範囲と追加検証が必要な点を整理しました」。大きな成果が出たと誇張せず、検証の進め方を示す例です。
共同研究や学外の資料を使う場合は、応募書類に載せてよい範囲を指導教員に確認します。就職活動のために未公開の研究情報を出すのではなく、公開できる範囲で考え方や役割を伝える準備をしましょう。
大学院進学は、希望職種と研究を続ける理由から考える
大学院へ行けば必ず希望企業に入れる、学部卒では技術職に就けない、というどちらの判断もできません。募集対象の学位や専門、自分が深めたい研究、費用と生活の見通しを調べて比較します。
| 項目 | 確かめること |
|---|---|
| 学び | 研究したい問いと指導体制 |
| 募集 | 希望職種の学位・専門分野の条件 |
| 生活 | 学費、生活費、支援制度の条件 |
| 時期 | 大学院入試、研究、企業選考の重なり |
就職と進学を迷っている段階でも、募集要項を読み、研究室の教員に相談できます。周囲と同じ進路を選ぶことを目的にせず、何を学び、どの仕事に関わりたいかを言葉にしてみてください。
推薦応募とWebエントリーの手続きを確認する
機械工学科の令和8年度就職情報ページは、企業のエントリーサイトへのWebエントリーと推薦の可否は無関係であると注意しています。企業への入力だけで学内の推薦手続きが完了したと考えないことが大切です。[7]
推薦を考える場合は、自分の学科の担当教員へ、応募対象、学内手続き、必要書類、他社選考との関係を確認します。他の学科で聞いた手順をそのまま当てはめず、自分の所属とその年度の案内を優先してください。
応募先の一覧には、自由応募・推薦希望などの状況、締切、次に確認することを記録します。分からない条件があるまま複数の応募を進めるより、担当者へ資料を見せて整理すると、準備漏れを防ぎやすくなります。
常盤キャンパスの相談と資料室を活用する
工学部は予約制の就職・キャリア相談を案内し、福利厚生棟1階の就職相談室とWeb相談を紹介しています。工学部本館1階の就職資料室には求人票や公務員関係の案内等があり、学科指定の求人は各学科に資料がある場合もあります。[6]
各学科の就職担当教員や事務の窓口へ、研究内容と興味のある募集を持って相談しましょう。大学に届いた求人や仕事体験等は、大学が案内するキャリタスUCでも確認できます。利用方法は学内の案内に従ってください。[6]
今週は研究や授業の経験を一つ短くまとめ、興味のある職種を二つ調べます。募集対象の学位、仕事内容、勤務地、育成体制を比較し、分からない点を担当教員へ相談してください。大学名だけで可能性を決めず、専門の経験と実際の仕事を照合して準備を進めましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 学部卒業生の就職状況確認日:2026-09-11 / 令和7年度実績(2025年度)、学部別卒業者・進学者等・就職者、産業別割合。最新年度見出しから次年度見出し直前まで本文表確認。就職希望者数・医臨床研修分類の注なし
- 工学部の現行学科確認日:2026-09-11 / 創成4系10コース、建築2コース。全文確認、想定進路を実績にしない
- 情報学部新設・工学部再編確認日:2026-09-11 / 冒頭再編の全体像本文、2026/4、旧7→新情報工2学部。後半全詳細を使用せず
- 旧学科紹介確認日:2026-09-11 / 旧7学科一覧
- 機械工学科卒業後の進路確認日:2026-09-11 / 令和7年度欄の学部・博士前期・後期全文確認。企業学位別、学部進64。長い令和2〜6合算一覧不使用
- 就職相談・求人情報・担当教職員確認日:2026-09-11 / 2026/9/1担当、相談予約・web、資料室・キャリタスUC、各学科担当
- 機械工学科令和8年度就職情報確認日:2026-09-11 / Webエントリーは推薦可否と無関係、求人資料配架。限定リンク先未読
- キャリアセンターの案内確認日:2026-09-11 / 2024統合、全課程支援、吉田共通教育棟1階、各学部教員と窓口相談。本文確認、職員人名不使用