2025年度の進路と新コース制度を分けて読む

「2025年度 学部別進路状況」の社会科学部欄は、2026年5月1日時点で卒業者630人、進路報告者622人を掲載しています。報告者の進路内訳は次のとおりです。[1]​‌​​​‌‌​‌​​‌‌​‌​​​‌‌‌​​‌​‌​​​​​‌‌​‌‌​‌​​​​‌​‌‌‌‌‌​​‌‌​​​‌‌​‌​​​​

社会科学部の2025年度卒の進路
資料の区分人数
就職529人
進学37人
資格試験準備等17人
その他39人
[1]

資料上の「就職」529人は、就職希望者を分母とした就職率ではありません。未報告者がいること、進学等を選ぶ人がいることを踏まえましょう。「その他」の人数から本人の希望や活動状況を断定することもできません。

現在の5コース制度は2024年度以降入学者を対象とします。この進路表はコース別の集計ではなく、入学年度別の内訳も示していません。2025年度卒の実績を新しい5コースそれぞれの実績として割り振ることはできません。[3] [4]

進学37人も、特定の研究科への入学者数を意味しません。研究を続けたい場合は、研究課題や指導体制、出願条件を自分で確かめ、就職との比較を進めてください。

金融・情報通信・専門サービスなどの業務を調べる

2025年度卒・上位5業種
業種人数同資料の割合
金融117人22.1%
情報通信105人19.8%
専門サービス89人16.8%
メーカー58人11.0%
商業36人6.8%
[1]

割合は同資料の「就職」529人に対応する業種内訳です。全学比較欄は学部・修士合計で、社会科学部単独の集計とは対象が異なります。業種への入りやすさを表した数字ではありません。[1]

上位就職先の例はアクセンチュア13人、NTTデータ12人、東京海上日動火災保険11人、三菱UFJ銀行8人、レバレジーズ8人、東京都職員Ⅰ類8人です。掲載条件は就職者数上位10位かつ3人以上で、少人数の進路先まで網羅していません。[1]

大学は本人の自己申告による集計であり、企業・グループ表記が実際の採用主体や所属会社と異なる場合があると説明しています。掲載名は応募先を調べる手がかりにし、職種や配属方法は各社の募集要項で確認しましょう。[5]

大手企業を目指す場合も、大学名やコース名から採用が決まるわけではありません。どの顧客・地域・組織の課題に関心があるかを考え、同じ業種でも担当する仕事の違いを比べてください。

5コースのテーマを、自分が取り組む問いへ具体化する

社会科学部は2024年度入学者から、5コースのうち一つを選び2年次秋学期に履修を始める制度を導入しました。コース科目は卒業必須要件で32単位以上の修得が必要と案内されています。指定科目等は最新の科目登録の手引きで確認してください。[4]

コースと問いの整理(編集部提案)
公式コース名学びから考える問い
平和・国際協力公共・市場・市民社会など、異なる主体がどう協力できるか
多文化社会・共生歴史や文化の理解と制度を、対話や共生にどう結び付けるか
サスティナビリティ環境と社会経済の課題を、複数の条件からどう捉えるか
コミュニティ・社会デザイン地域の課題を誰と共有し、どう解決策を考えるか
組織・社会イノベーション組織の変化が顧客や社会へどんな価値をもたらすか
[3]

これらは職種を指定するコースではありません。表の問いも編集部が経験整理のために示した例です。所属名だけで社会貢献への意欲を説明せず、実際に調べた問題と自分の関わり方を具体化してください。

教育方針は、政治・法・経済・商学などの分野を組み合わせ、理論と現場の往復を通じて考えを修正することを重視しています。ここでいう「臨床性」は教育理念上の表現であり、医療職を養成するという意味ではありません。[2]

2023年度以前の入学者は、現在のコース案内をそのまま自分の履修要件とせず、適用される手引きを確認しましょう。履修していない新科目を自分の経験として書く必要はありません。

ゼミ・フィールドワーク・創造的探究を、担当した行動で示す

学部のカリキュラム案内では、ゼミは2年次秋学期から始まり、学年に応じて専門的な学習を深めます。現場研修や海外フィールドワークを企画するゼミもあるとされていますが、全員が同じ活動を経験するわけではありません。[3]

「社会科学創造的探究」はコースの中心的なトピックを複数の教員と学び、グループワークや学外との連携を通じて実践する科目です。コース所属学生のみを対象とするため、他の学生が一律に履修できるものではありません。[4]

調査・提案を振り返る記録(編集部提案)
項目残すこと
課題誰にとって、どの点が問題だったか
視点政治・経済・文化など、何を組み合わせたか
情報文献・データ・現場での観察をどう使ったか
担当自分が調べ、整理、提案した部分
修正想定と違った点をどう考え直したか

現場の声を聞いた場合は、その一つの意見を地域全体の声と一般化せず、誰から何を聞いた範囲なのかを整理します。聞き取り先の個人情報を含めず、確認した事実と自分の考察を区別して伝えましょう。

提案を行った場合も、実施されたことや効果まで確認していなければ、その成果を付け加えてはいけません。異なる立場をどう整理したか、どの条件で提案が成り立つと考えたかを説明するだけでも、検討の過程を示せます。

幅広い学びを、志望動機の一本の筋にする

専門が広くて説明しにくい人は、学問名を並べる前に「関心を持った課題」を一つ選びます。その課題を見るためにどの分野を使い、何が分かったかをつなげると、幅広さと自分の軸を同時に伝えられます。

編集部の架空の例です。「地域のサービスを調べる課題で、利用者側の希望だけでなく、運営側の人員や費用も整理しました。私は資料の比較を担当し、立場によって重視する条件が異なることを表にしました。一つの見方だけで解決策を決めず、条件を確かめる姿勢を学びました。」

これは早稲田大学生の体験談ではありません。自分の経験に置き換え、実施していない聞き取りや提案の採用実績を加えないでください。

志望動機では、社会課題への関心と、その会社・機関で取り組む仕事を結び付けます。「社会をよくしたい」だけでなく、どの顧客や地域に、どの業務を通じて関わりたいかを募集内容に照らして考えましょう。

研究を続けることを検討する場合は、今の問いをさらに深める必要性、指導を受けたい分野、入試準備、費用と期間を整理します。就職を選ぶ人と比べて優劣をつけず、自分の目的に合う選択を検討してください。

経験と仕事内容の接点を、学内相談で見直す

キャリアセンターの30分相談はキャリアコンパスで事前予約でき、当日の空き枠は電話で受け付けます。現行の対面会場は早稲田キャンパス6号館1階C Spaceで、オンライン相談も利用できます。[6]

相談には、ゼミ等の課題・自分の担当・修正した点を記したメモと、気になる募集要項を用意します。「多くの分野を学んだことが抽象的に聞こえないか」「仕事への結び付けに飛躍がないか」を確認すると、修正点が見つけやすくなります。

オンラインでES等を相談する際は、相談中に画面共有します。事前送付しても相談員は確認できないため、見てもらいたい箇所を選んでおきましょう。[6]

  • 2025年度の実績と2024年度からのコース制度を分ける。
  • 自分が関心を持った社会課題を一つ選ぶ。
  • 調査・提案の担当と、考えを修正した点を記録する。
  • 募集要項と経験メモを持ち込み、学内相談で見直す。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 早稲田大学 2025年度 学部別進路状況確認日:2026-09-11 / 物理6頁630/622/529/37/17/39、業種・企業
  2. 早稲田大学 教育理念確認日:2026-09-11 / 学際・国際・臨床の教育定義、理論実践の往還
  3. 早稲田大学 カリキュラム確認日:2026-09-11 / 2024以降5コース概要、2秋ゼミ、現場研修は一部
  4. 早稲田大学 コース確認日:2026-09-11 / 2024以降2秋選択・32単位・社会科学創造的探究はコース所属者のみ
  5. 早稲田大学 進路データ確認日:2026-09-11 / 自己申告・企業表記
  6. 早稲田大学 個別相談確認日:2026-09-11 / 30分予約・現行所在地・画面共有

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