進路の数字は、同じ資料の区分で読む

「2025年度 学部別進路状況」の国際教養学部欄は、2026年5月1日時点で卒業者584人、進路報告者570人を掲載しています。報告された進路の内訳は次のとおりです。[1]​​​‌‌‌‌‌‌​​‌​​‌‌​​‌‌​​‌​‌​​​​‌​​​‌​​​‌‌‌‌​​​‌​​‌​‌​​‌‌​‌‌​‌​​​​‌

国際教養学部の2025年度卒の進路
資料の区分人数
就職376人
進学81人
資格試験準備等19人
その他94人
[1]

これは同資料が「就職」として示した人数です。全卒業者の報告がそろっているわけではなく、就職希望者を分母とする就職率ではありません。「その他」を一律に就職できなかった人と解釈することもできません。

大学の全体版進路資料には進路報告者568人、就業375人という別の値があり、学部別資料と一致していません。ここでは資料を混ぜず、学部別資料の数字を用いています。差の理由は確認できていないため、異なる資料の人数を組み合わせた率は計算しません。[1] [7]

進学81人という集計から、海外大学院へ進んだ人数や特定分野の内訳を推定することはできません。自分の進路を考える際は、研究を深めたいのか、企業で実務を経験したいのかを分けて検討しましょう。

専門サービスや商業などの実績から、職種を調べる

2025年度卒・上位5業種
業種人数同資料の割合
専門サービス101人26.9%
商業54人14.4%
金融45人12.0%
メーカー44人11.7%
情報通信30人8.0%
[1]

割合は同資料の「就職」376人に対応する業種内訳です。全卒業者の割合や応募者の通過率ではありません。資料の全学比較欄は学部・修士合計のため、学部単独の数字と同じ集団として扱わないようにしましょう。[1]

掲載企業の例はアクセンチュア13人、楽天グループ9人、三菱UFJ銀行6人、伊藤忠商事5人、アマゾンジャパン5人などです。上位就職先の掲載条件は就職者数上位10位かつ3人以上で、少人数の就職先まで網羅した一覧ではありません。[1]

大学は卒業生の自己申告に基づいて集計しており、企業・グループの名称と実際の採用主体や所属会社が異なる場合があると説明しています。企業名だけから、海外勤務、英語を使う職種、希望部署への配属を推定することはできません。[5]

大手や外資系に関心がある人は、募集職種、使う言語、担当する顧客・地域、配属方法を確認しましょう。「国際的な仕事」という言葉を、誰のどの課題に取り組む仕事なのかまで具体化すると、比較しやすくなります。

幅広い学びと語学を、それぞれ具体的な経験で示す

国際教養学部はリベラル・アーツ教育を掲げ、幅広い知識を学ぶカリキュラムを設けています。語学だけでなく、講義や演習、統計を学ぶ構成で、入門データサイエンスは2025年度以降入学者から必修とされています。入学年度による適用を確認してください。[2]

就活で「専門が説明しにくい」と感じる場合は、履修科目を全部並べず、自分が継続して関心を持った問いを一つ選びます。どの授業や文献を通じて考え、他の分野の見方をどう取り入れたかを説明しましょう。

学びを整理する観点(編集部提案)
観点自分の経験から書くこと
関心どの社会・文化・経済上の問いを調べたか
資料どの言語の資料を、どんな基準で選んだか
比較考え方や制度の違いをどう整理したか
議論相手の前提を確かめ、どう説明を調整したか
限界資料だけでは分からなかったことは何か

語学力は資格・スコアと、実際に使った場面を分けて整理します。高いスコアから交渉経験があると見せたり、海外に滞在した期間だけで異文化対応力を断定したりせず、自分の行動が伝わる材料を選びましょう。

上級演習・卒業研究は学部の履修モデルで必修ではないと説明されています。全員が卒業論文を経験した前提で準備する必要はありません。自分が実際に取り組んだ演習、授業課題、活動から説明できる経験を探せます。[2]

Study Planと帰国・卒業時期を踏まえて予定を組む

学部のカリキュラムでは、Study Plan1は1年間の留学が必須、Study Plan2の留学は任意です。Study Planは国籍だけで決まる区分ではありません。日本語を母語とする人でも背景によってStudy Plan2を選択する場合があると案内されています。[2]

留学案内は、地域・国によって春学期または秋学期からの出発となることを説明しています。就活との重なり方も一律ではないため、自分の留学期間、帰国予定、卒業見込みを先に整理しましょう。[3]

留学前・留学中・帰国後の確認(編集部提案)
時期確認すること
留学前応募対象の卒業時期、現地から参加可能か、必要書類
留学中日本時間との時差、面接環境、授業と選考の予定
帰国前後単位認定の手続き、卒業見込み、今後の募集日程

学部は留学先の単位数をそのまま認定するのではなく、定められた基準で換算して認定すると説明しています。卒業見込みを自分だけで決めず、必要な手続きや確認時期を学部の案内で確かめてください。[3]

留学中に就活をすべて終える必要があるとも、帰国まで何もしなくてよいとも一律にはいえません。企業の募集要項で参加条件と日程を調べ、履修上の条件は学部、応募準備はキャリア支援窓口に相談すると整理しやすくなります。

留学経験は、変化のきっかけと自分の行動を伝える

留学経験を話す場合は、「多様な価値観に触れた」で終わらず、どんな違いに気づき、何を確かめ、行動をどう変えたかを整理しましょう。国や地域全体の性格として一般化せず、自分が関わった場面の範囲で説明します。

編集部の架空の例です。「授業の共同発表で、メンバーごとに調べる範囲の理解が違っていました。私は最初に発表で答える問いを共有し、それぞれの資料がどの部分に対応するかを表にしました。意見の違いを急いでまとめず、前提を確認することの大切さを学びました。」

これは早稲田大学生の体験談ではありません。実際の経験に置き換え、自分が担当していない調整や確認していない成果は付け加えないでください。困難を大きく見せるより、何を考えて行動したかが伝わる説明を目指します。

留学をしていない人も、授業や学内活動で考え方の違いに向き合った経験から整理できます。留学経験の有無と、仕事で使う言語・知識の条件を混同せず、募集要項で必要な能力を確認しましょう。

大学名や学部名に自信を持てないときは、経験メモを他の人に読んでもらい、「自分の行動が分かるか」「仕事との接点が飛躍していないか」を確かめると、具体的な修正点を見つけやすくなります。

GNCとキャリアセンターを使い分ける

学部のGNCはキャリアセミナー・講演会、企業説明会、SILS学生キャリアサポーターによる相談を案内しています。就活のほか留学や学生生活も相談対象です。開催・受付状況は最新の案内を確認しましょう。[4]

学部は企業就職についてSILS独自の特別な推薦枠を設けていないと説明しています。企業説明会への参加と、推薦による採用は別です。大学院の学内推薦についても研究科ごとの募集時期・資格等を確認する必要があります。[4]

全学のキャリアセンターでは30分相談をキャリアコンパスで事前予約でき、当日の空き枠は電話で受け付けます。現行案内の対面会場は早稲田キャンパス6号館1階C Spaceで、オンライン相談も利用できます。[6]

相談には、留学・帰国・卒業予定と、関心のある募集要項、経験メモを用意しましょう。オンラインでESを見てもらう場合は相談中に画面共有します。事前送付しても相談員は確認できないため、見てもらう箇所を絞って準備します。[6]

  • 自分のStudy Planと留学・卒業予定を確認する。
  • 志望企業を、言語・業務・配属方法で比較する。
  • 授業や留学の経験を、問い・資料・行動でまとめる。
  • GNCやキャリア相談で日程と説明内容を見直す。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 早稲田大学 2025年度 学部別進路状況確認日:2026-09-11 / 物理9頁SILS584/570/376/81/19/94、業種・上位企業
  2. 早稲田大学 カリキュラム確認日:2026-09-11 / リベラルアーツ、SP1/2、2025入門DS、上級演習卒研非必修
  3. 早稲田大学 留学確認日:2026-09-11 / 出発時期、単位認定基準。金額・申請締切不使用
  4. 早稲田大学 キャリア確認日:2026-09-11 / GNCサービス、企業特別推薦枠なし、院推薦別条件。旧所在地・業種割合不使用
  5. 早稲田大学 進路データ確認日:2026-09-11 / 自己申告・企業表記注意
  6. 早稲田大学 個別相談確認日:2026-09-11 / 現行所在地・30分予約・画面共有
  7. 早稲田大学 2025年度 進路状況確認日:2026-09-11 / 全体表SILS568/就業375。学部別値との差を明示

次の選考準備に役立つ記事