2025年度の進路を、学部の人数から把握する

大学の「2025年度 学部別進路状況」の商学部資料は、2026年5月1日時点で卒業者902人、進路報告者885人を掲載しています。内訳は資料上の「就職」782人、進学43人、資格試験準備等32人、その他28人です。[1]‌‌‌​​​‌​​‌​‌​‌‌‌​‌​​‌‌‌​​​​​‌​‌​​​‌‌‌​‌‌​‌‌‌‌​‌‌‌​​​‌‌​‌‌​​​​​​‌

商学部の2025年度卒の進路
資料の区分人数
就職782人
進学43人
資格試験準備等32人
その他28人
[1]

この表は同資料の区分を用いています。卒業者全員の報告がそろっているわけではなく、就職希望者を分母とする就職率とも異なります。資格試験準備等の人数から、公認会計士など特定の試験の受験者数や合格率を推定することもできません。

学部の進路案内は商学研究科、会計研究科、経営管理研究科を紹介していますが、進学43人をこれらの大学院へ一律に割り振ることはできません。本人が選んだ進路と、大学が提供する教育機会を分けて読みましょう。[4]

学部全体の進路は、ゼミやトラック別の採用実績ではありません。大学名に期待を寄せるだけでなく、自分が希望する業務に必要な知識や経験を確認して準備を進めてください。

専門サービス・金融・情報通信などを、業務の違いで比較する

2025年度卒の上位5業種
業種人数同資料の割合
専門サービス208人26.6%
金融175人22.4%
情報通信130人16.6%
メーカー106人13.6%
商業43人5.5%
[1]

割合は同資料の「就職」782人に対応する業種内訳です。卒業者902人全体の割合や、その業種の選考通過率ではありません。全学比較欄は学部・修士合計なので、商学部との単純な優劣比較には使いません。[1]

上位就職先の掲載例はアクセンチュア20人、合同会社デロイトトーマツ19人、三菱UFJ銀行18人、NTTデータ13人などです。掲載条件は就職者数上位10位かつ3人以上であり、少人数の進路先まで網羅するものではありません。[1]

大学は本人の自己申告に基づいて集計し、企業やグループの表記が実際の採用主体・所属会社と異なる場合があると説明しています。掲載名称を別会社へ置き換えず、応募時に企業の募集要項で採用主体を確認してください。[6]

大手企業を目指す場合も、企業名から営業、企画、財務、コンサルティングなどの配属を推定することはできません。入社時に職種を選ぶのか、配属がどう決まるのか、必要な技能は何かを調べて比較しましょう。

6トラックの専門を、自分が考えた問いへ置き換える

商学部の教育方針は6トラックによる専門教育と、総合・学際科目、外国語で商学を学ぶ科目を設けるとしています。カリキュラム案内は2024年度入学者から新カリキュラムを導入したと説明しているため、履修条件は自分の入学年度で確認しましょう。[2] [3]

トラックから考える研究・説明の問い(編集部提案)
公式のトラック名問いの例
経営組織が目標に向けて動くために、何を変える必要があるか
会計数字から事業のどんな状況を読み取れるか
マーケティング誰の需要を捉え、どのように価値を届けるか
ファイナンス資金の調達や運用の判断を、どんな条件で比較するか
保険・リスクマネジメント不確実な事態に、どんな備え方があるか
ビジネスエコノミクス企業や市場の行動を、どの理論やデータで説明するか
[2]

表の問いは、各トラックの公式な職種指定ではありません。学んだ知識をどう使ったかを振り返るための例です。会計を学んだから経理に配属される、マーケティングを学んだから企画職に採用されるといった保証はありません。

現行の教育方針は、基礎経済学・基礎会計学・基礎数学・ビジネス概論・ビジネス法入門に加え、統計リテラシーやPythonによるデータ解析を初年次の必修として挙げています。自分に適用される課程で、どの基礎を専門の分析へつなげたかを整理してください。[2]

企業分析では、結論の印象だけでなく、使った指標の意味や比較条件を説明します。学んだ用語を並べるより、一つの問いに対して何を確認したかを具体的に示すことが大切です。

ゼミ・分析・GMPの経験は、自分の担当と検証を示す

教育方針はゼミを通じて問題発見、調査・分析、問題解決、文章表現の力を伸ばすことや、実務家による寄附講座等でビジネスの実際を学ぶことを説明しています。知識を学んだだけでなく、問いを立て直した場面や資料を比較した過程を振り返りましょう。[2]

GMPは商学部の国際教育プログラムです。英語を主に用いる対象ゼミは2年次秋の選考を経て所属し、3・4年次に継続して履修する案内です。修了にはゼミと論文、コア科目、英語運用能力の要件があります。全学生が自動的に参加・修了する制度ではありません。[5]

参加した人は英語を使った事実だけでなく、異なる意見をどう整理し、ビジネス上の課題をどう分析したかを説明しましょう。参加していない人も、通常の授業やゼミで自分が担当した行動から経験を整理できます。

分析・提案の記録(編集部提案)
項目残すこと
問い企業や市場の何を知りたかったか
情報資料の出典、対象期間、比較する相手
方法指標や分析方法を選んだ理由
担当自分が収集、分析、議論、発表した部分
検証確認できたことと、追加で必要な情報

売上と利益、企業全体と一部事業、単年度と複数年度など、比較する範囲をそろえます。データの傾向から原因を断定せず、別の説明があり得ることも考えましょう。実行していない提案に、導入後の成果を付け足さないことも大切です。

資格や大学院の目的と、就職したい業務を分けて考える

学部の進路案内は、商学を専門的に学ぶ商学研究科、会計の専門家を目指す会計研究科、ビジネスの実務を学ぶ経営管理研究科を紹介しています。研究や専門職大学院を検討する場合は、目的に合う課程と入試条件、費用・期間を確認します。[4]

会計等の資格を考える場合も、学部や大学院で学ぶこと、試験に合格すること、希望企業で働くことは別です。自分が担いたい業務に必要な資格か、学修と試験準備をどう配分するかを整理してください。

教職については、中学校社会、高校の地理歴史・公民・商業の免許を学部が案内しています。履修・実習等の要件と、教員採用の条件は別に確認しましょう。進路を決める際に、名称だけで取得が自動的だと捉えないようにします。[4]

編集部の架空の例です。「企業分析の演習で、私は比較資料を担当しました。企業ごとに事業構成が違っていたため、数字だけを並べず、何を比較できるかを班で確認しました。結論を出す前に、指標の意味と対象をそろえる大切さを学びました。」

これは早稲田大学生の体験談ではありません。自分の経験に置き換え、分析していない内容や確かめていない効果を加えないでください。大学名や資格名だけでなく、自分の考え方が伝わる場面を選びましょう。

募集要項と経験メモを持って、学内相談で見直す

キャリアセンターの30分相談は、キャリアコンパスでの事前予約を原則とし、当日空き枠は電話で受け付けます。現行案内では、対面の場所は早稲田キャンパス6号館1階C Spaceで、オンライン相談も利用できます。[7]

相談には、自分が興味を持った募集要項と、ゼミ等の経験を短くまとめたメモを用意します。業界を絞れない場合は、どの対象を分析することが面白かったか、どの作業が得意かを分けて伝えてみましょう。

オンラインでES等を相談する場合は、相談中の画面共有が案内されています。事前送付しても相談員は確認できないため、見てもらいたい箇所を選んでおきます。利用回数や休業期間、予約期限は最新の案内を確認してください。[7]

  • 自分の入学年度のカリキュラムと専門を確認する。
  • 業種名に加え、担当したい具体的な業務を調べる。
  • ゼミや分析経験を、問い・情報・担当・検証でまとめる。
  • 資格・進学の目的も整理し、学内相談で応募準備を見直す。

商学部での学びを就活へつなげるには、企業や市場について考えた過程を、自分の言葉で説明することが大切です。実績を参考にしながら、仕事と学びの接点を確かめていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 早稲田大学 2025年度 学部別進路状況確認日:2026-09-11 / 物理5頁商902/885/782/43/32/28、業種5、企業上位10位3名以上
  2. 早稲田大学 教育理念確認日:2026-09-11 / 6トラック、現行初年次必修、ゼミ・寄附講座・先取り等
  3. 早稲田大学 カリキュラム確認日:2026-09-11 / 2024入学以降新課程の本文。概要画像未読不使用
  4. 早稲田大学 卒業後の進路確認日:2026-09-11 / 3大学院、教員免許教科。50前後は統計の43と別なので不使用
  5. 早稲田大学 Global Management Program確認日:2026-09-11 / 対象ゼミ2年秋選考3/4年、修了要件3柱。学生動画不使用
  6. 早稲田大学 進路データ・進路報告確認日:2026-09-11 / 自己申告・採用主体注意
  7. 早稲田大学 個別相談確認日:2026-09-11 / 30分予約/C Space/online・資料共有

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