2024年開設の学群として、実績の範囲を確認する

公式の概要は、University of Tsukuba, Malaysia(UTMy)のSchool of Transdisciplinary Science and Designを、2024年9月開設、4年間のフルタイム課程と説明しています。授与される学位は筑波大学のBachelor of Arts and Scienceです。[1] [4]​‌‌‌​​‌​‌​‌​​​​‌‌​‌​​‌​‌‌​​​​​​‌​‌​​​​‌‌​​​‌‌‌‌​‌​‌‌​​‌‌‌​​‌‌‌‌​

2026年9月の確認時点では、開設から通常の4年間の課程を終える時期には達していません。また、確認した令和7年度の学群・学類卒業者進路表にも、当専門学群の独立した行はありません。そのため本記事では、当専門学群の就職率、企業別就職人数、大手就職率を示していません。[1] [5]

全学表に載っている別の学群やグローバル教育院の人数を、名前や教育内容が似ているという理由で移すことはできません。今後の進路情報を調べる際も、対象組織、卒業年度、学士課程か大学院かを確認しましょう。[5]

公開情報を読むときの区別
情報分かること分からないこと
教育内容どのような課題や方法を学ぶか全員が同じ能力を身に付けたか
連携先研究・インターンシップ等の機会の説明採用人数や内定の保証
全学の進路表掲載された組織の卒業後の進路掲載のない新設学群の就職率
[1] [2] [5]

データと複数の分野を、課題に応じて使う

UTMyは、データサイエンスを基盤に、自然科学、人文科学、社会科学の考え方や技術を組み合わせ、環境や社会の課題に取り組む人材の育成を目的としています。幅広く学ぶこと自体に加えて、目の前の課題にどの方法を使うかを考える点が重要です。[1]

カリキュラムはデザイン思考と、学びながら専門性を深める考え方に基づいて構成されています。公式には、課題の発見、課題の定義、解決策の探索、解決策の実装という4段階が説明されています。最初から答えを決めて進めるのでなく、何を解決すべきかを確かめる過程も学びに含まれます。[2]

就活では「文理融合を学んだ」とだけ説明するより、どの場面で異なる分野の知識が必要になったかを示します。データから傾向を調べた後、利用者の事情を理解する必要に気づいた、制度や文化を調べ直したなど、自分が実際に考えた順序を振り返ってください。

学位名にArtsが含まれますが、公式の学位説明は、課題を知的に考えるだけでなく、考えを実行し社会に実装するという意味を込めていると説明しています。芸術分野だけの教育だと思われないよう、応募先には学位名と併せて研究・学修内容を具体的に伝えましょう。[4]

PBLでは、完成品と自分の学習過程を分けて記録する

PBLは、現実の課題を起点に学ぶ方法です。UTMyは4年間を通じて通年で行い、成果物だけでなく、自律的に学ぶ過程を重視すると説明しています。チームで取り組み、英語でのコミュニケーションや課題解決の力を養う構成です。[3]

PBLの記録を就活で使うための整理
段階残しておきたいこと
課題の発見誰のどの状況を見て、問題だと考えたか
課題の定義調べた結果、何を対象にすることにしたか
解決策の探索比較した案と、採用・不採用の理由
実装と振り返り試した結果、限界、次に変えるべきこと
[2] [3]

チームで作った成果物を紹介する場合は、全体の成果と自分の役割を分けます。データ整理を担当した、関係者への説明を見直した、議論の前提を確かめたなど、具体的な作業とその判断理由を示してください。自分だけで全工程を行ったような説明は避けます。

失敗した案や途中で変更した課題も、学びを示す材料になります。なぜ案を変えたのか、何が分かったのか、同じ課題に次に取り組むなら何をするかをまとめます。結果がまだ出ていない活動は途中段階として説明し、完成した成果に見せる必要はありません。

連携企業を就職先実績として扱わない

公式概要には、日本とマレーシアの企業・組織との連携や、インターンシップ・研究の機会が説明されています。これは学修機会に関する案内であり、当専門学群の卒業生の採用実績を示す一覧ではありません。連携先に名前があることを、その企業に入社できる根拠にしないことが大切です。[1]

インターンシップ等を検討する場合は、現在の募集、参加条件、活動内容、学業との関係を確認します。参加した場合には、企業名の知名度より、何を観察し、どんな課題に取り組み、どのような助言を受けたかを記録しましょう。

大手企業を含めて応募先を探すときは、職種の説明を読み、必要な知識や経験と自分の学びを比較します。データを扱う仕事、調査や企画の仕事、現場で課題を調べる仕事など、業務の内容を分けて考えると、今後深めたい学びを選びやすくなります。

働く地域と言語を、仕事内容と一緒に考える

マレーシアで学ぶ経験を生かしたい場合も、働く国だけで志望先を決めず、顧客、担当業務、使用言語を具体的に調べます。同じ企業でも募集地域や職種によって条件が異なるため、自分が応募する枠の情報を確認してください。

英語で学んだことと、業務でどのように英語を使えるかは分けて説明します。資料を読む、議論に参加する、相手に説明する、報告書を作るなど、実際に行った作業から伝えられる範囲を整理します。語学力を大きく見せるより、得意な場面と今後の課題を明確にしましょう。

複数の地域で就職を検討する場合は、募集時期、応募書類、使用言語、勤務条件を並べて比較します。採用や就労に関する条件は募集元や公的な最新情報で確認し、不明な点は大学の担当窓口にも相談します。自分の状況を確認しないまま、どの地域でも同じ条件で働けるとは考えないようにします。

新設学群の学生として、学びを説明する資料を作る

UTMy公式サイトのCareer Supportは筑波大学の全学キャリア支援サイトへ案内しています。マレーシアからの利用方法、相談の形式、対象となる企画は窓口に確認し、自分の学修予定と組み合わせて活用しましょう。[6]

相談に持っていく資料は、学群の説明を短くまとめたもの、PBLの経験メモ、関心のある募集情報の3点です。「この学びが募集職種にどう関係するか」「経験を説明するうえで不足している根拠は何か」を確認すると、次の学修と応募準備につなげられます。

今日の一歩は、現在取り組んでいる課題を一つ選び、最初に考えた問題と、調べた後で定義し直した問題を書き比べることです。新設学群の実績がまだ限られる時期でも、自分が学び、判断した過程を具体的に示す準備は進められます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 筑波大学 UTMy About UTMy確認日:2026-09-11 / 2024年9月開設、4年課程、教育目的、連携先
  2. 筑波大学 UTMy Curriculum確認日:2026-09-11 / デザイン思考と段階的な専門化
  3. 筑波大学 UTMy PBL確認日:2026-09-11 / 4年間通年の課題解決型学習と自律的学習
  4. 筑波大学 UTMy Degree確認日:2026-09-11 / Bachelor of Arts and Science
  5. 筑波大学 令和7年度学群・学類卒業者進路状況確認日:2026-09-11 / 当専門学群の独立行なし、他組織実績は流用しない
  6. 筑波大学 UTMy公式サイト確認日:2026-09-11 / Career Supportから全学支援へのリンク