医学群を一つの就職率にまとめない

令和7年度卒業者の進路・2026年5月1日現在
学類卒業者主な進路
医学137人研修医134人、資格試験等準備・他3人
看護82人就職58人、進学18人、資格試験等準備・他6人
医療科学33人就職5人、進学26人、資格試験等準備・他2人
[1]

全学の表では研修医が就職とは別欄になっています。医学類の研修医134人を他学類の就職者数と混ぜて「医学群の就職率」を作ると、進路の違いが見えなくなります。就職希望者数も掲載されていないため、この資料だけで希望者を分母とする就職率は示せません。[1]‌‌‌​‌‌‌‌‌‌​‌​‌​​‌‌​​‌​‌‌‌‌‌‌​‌‌​​​​​‌​​‌‌‌​​​‌‌‌‌‌​​‌‌​​​​‌​‌​​‌

医学類は6年間、看護学類と医療科学類は4年間の教育課程です。3学類はいずれも自分で問題を考えて解決する力を重視していますが、卒業後に担う役割や、そのために確認すべき条件は異なります。自分の学類の進路を出発点に調べましょう。[2]

進学者のうち本学大学院に進む人は、看護12人、医療科学24人です。これらは進学者の内数です。大学院で専門性を深めたい場合は、研究テーマだけでなく、その学びを将来どのような場で生かしたいかも考えておくと、進路選択の理由を整理しやすくなります。[1]

医学類は、研修先で何を学びたいかを具体化する

医学類の臨床教育では、参加型臨床実習と、希望や将来の進路に合わせて分野を掘り下げる自由選択実習が案内されています。実習で何に関心を持ち、どのような学びが必要だと感じたかを言葉にすることが、卒業後の進路を考える材料になります。[3]

研修先の候補を比較するときは、病院の知名度に加えて、経験できる領域、指導を受ける仕組み、相談のしやすさ、生活面の条件を確認します。各施設の最新の案内を読み、見学時に自分が確かめたいことをあらかじめ絞りましょう。

志望理由では、「多くの症例を経験したい」だけでなく、実習で感じた課題と、その施設で学びたいことをつなげます。自分が担当した範囲、観察したこと、指導を受けて考えが変わったことを区別すると、経験を正確に説明できます。

大学の進路人数は、各人が希望した施設や診療領域に進んだ割合を示していません。研修医134人という数値を、特定施設への採用の容易さや国家試験の合格率として読み替えないようにしてください。[1]

看護学類は、病院・保健師・養護教諭・進学を比べる

看護学類の令和7年度進路・学類公表表
区分人数
病院等(看護師)48人
都道府県・市町村等(保健師)9人
養護教諭1人
進学(大学院等)18人
その他6人
[5]

この学類別表は、全学表の就職58人を職種に沿って理解する手がかりになります。全学表の企業・教員・公務員という区分と同じ名称ではないため、全学表の「企業」を一般企業勤務だけと解釈しないようにしましょう。[1] [5]

看護学類は、保健師コースと養護教諭コースを選択・選抜制で人数制限があると案内しています。また、助産師教育は2012年度入学者から学類では終了し、大学院で行うとしています。学類に在籍すればすべての進路に必要な履修を自動的に満たすわけではありません。希望と履修状況を早めに照合してください。[4]

病院を比較する場合は、関心のある看護領域、入職後の教育、配属の考え方などを確認します。保健師や養護教諭を目指す場合は、働く場や募集条件を別に調べます。資格や免許の準備と、採用選考の準備を分けて予定に入れましょう。

実習経験を話すときは、相手の生活や価値観を理解するために何を確認したか、他職種との連携から何を学んだかを整理します。自分が判断できなかったことを相談した経験も、専門職として学び続ける姿勢を伝える材料になります。

医療科学類は、検査の専門職と研究・進学を分ける

医療科学類の令和7年度は、卒業33人に対して就職5人、進学26人と公表されています。大学院進学が多い学類ですが、それだけで全員に進学が必要と判断することはできません。研究を深めたいのか、専門職として現場に進みたいのかを整理し、必要な条件を調べましょう。[1]

学類の進路資料では、医療科学主専攻と国際医療科学主専攻の資格に関する説明を分けています。臨床検査技師国家試験受験資格についても、主専攻や履修による違いが記されています。自分の入学区分と履修に合った案内を確認し、受験資格の取得と試験合格を区別することが大切です。[6]

掲載先の例には筑波大学附属病院、筑波メディカルセンター病院、日本赤十字社医療センターなどがあります。ただし、一覧の各施設がどの年度の実績なのか、何人が進んだのかは明示されていません。希望先を調べるための例として扱い、令和7年度の5人の就職先だと断定しません。[6]

なお、医学群2027案内の掲載画像にある令和7年度の進学割合は、全学表の26人/33人と一致しません。本記事では確認日と人数が明記された全学表を採用し、資料間で異なる割合を混ぜていません。[1] [6]

研究経験を選考で説明するなら、目的、方法、結果、限界、次に確かめたい点を短くまとめます。手順を実行したことだけでなく、結果の信頼性をどう確認したか、指導を受けて何を見直したかを説明すると、自分の学びが伝わります。

施設や組織を比べる質問を用意する

希望先へ確認する質問の例
方向質問の焦点
研修先学びたい領域をどのように経験し、指導を受けるか
看護の職場新人教育、配属、相談や連携の仕組みはどうなっているか
検査・研究の職場担当する業務、必要な専門性、入職後の教育は何か
大学院研究テーマ、指導体制、修了後の進路をどう考えるか

条件を比較するときは、公式案内に書かれていること、見学で聞いたこと、自分の希望を分けてメモにします。印象だけで決めず、分からない点を質問に変えて確認すると、候補ごとの違いを説明しやすくなります。

大学のキャリア相談では、進路や応募書類、面接の準備を相談できます。学類の教員による専門的な進路相談と組み合わせ、募集条件と経験の説明を見直してください。[7]

今日の一歩は、実習や研究から一つ経験を選び、そこで気づいた課題と、卒業後に学びたいことをそれぞれ一文にすることです。個人が特定される情報を避け、自分の行動と学びを軸に、希望先を選ぶ理由を作っていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 筑波大学 令和7年度学群・学類卒業者進路状況確認日:2026-09-11 / 2026年5月1日現在、医学群3学類、研修医別
  2. 筑波大学 医学群とは確認日:2026-09-11 / 医学6年、看護医療科学4年、一貫教育
  3. 筑波大学 医学類 臨床教育確認日:2026-09-11 / 参加型臨床実習・自由選択実習
  4. 筑波大学 看護学類 卒業生の進路確認日:2026-09-11 / 保健師養護選抜、助産院、進路画像R7
  5. 筑波大学 看護学類 進路状況表確認日:2026-09-11 / R7病院48保健師9養護1進18他6
  6. 筑波大学 医療科学類 卒業後の進路(医学群2027案内17頁)確認日:2026-09-11 / 医療科学・国際医療科学主専攻、病院等掲載先。R7割合は全学表と不一致
  7. 筑波大学 キャリア相談確認日:2026-09-11 / 進路・書類・面接