教育・心理・障害科学の卒業後を別々に見る

令和7年度卒業者の進路・2026年5月1日現在
学類卒業者就職者進学者
教育34人20人14人
心理52人29人16人
障害科学40人25人12人
[1]

心理学類には「資格試験等準備・他」が7人、障害科学類には3人います。就職者数と進学者数だけで卒業者の進路がすべて説明できるわけではありません。就職希望者数は示されておらず、この資料から希望者を分母とする就職率や、大手企業への就職率は計算できません。[1]​‌​‌​​​‌‌​​‌‌‌‌​‌‌‌‌‌​​‌​​‌‌‌‌​​​‌​​‌​‌‌‌‌‌‌​‌​​​‌‌​​​‌​‌​‌‌​‌​‌

本学大学院への進学者は、教育14人、心理13人、障害科学11人で、それぞれ進学者数の内数です。大学院を考える場合は、研究したい内容だけでなく、修了後に何を目指すか、どのような準備と費用が必要かを併せて確認しましょう。[1]

3学類は人間の発達や支援を科学的に理解するという教育目標を共有し、学群のコアカリキュラムに人間学、キャリアデザイン入門、人間フィールドワークなどを設けています。学類間の学びも活用しながら、自分が関心を持つ課題を具体化できます。[2]

就職先の区分と企業名の年度を確かめる

就職者の区分別内訳
学類企業教員公務員独立行政法人等
教育13人1人5人1人
心理23人1人4人1人
障害科学11人5人7人2人
[1]

心理学類の令和7年度の企業・団体欄には、双日、富士フイルムビジネスイノベーションジャパン、ディップ、北海道旅客鉄道などが掲載されています。企業名は就職先の例で、各社の人数や配属職種はこの一覧から分かりません。心理学を学んだ人が全員心理の専門職に進むわけではないことが読み取れます。[5]

教育学類の紹介ページにも企業や公務員などの就職先がありますが、対象年度を特定した一覧ではありません。また、大学院修士課程修了後の就職先は別欄です。過去の掲載例と令和7年度の人数を同じ年度の実績として組み合わせないようにしてください。[3]

大手かどうかに加えて、希望する仕事が何を対象に、どのような方法で課題を解決するのかを確認します。同じ企業でも職種により仕事の内容は異なります。「人に関わる仕事がしたい」という希望を、誰のどんな困りごとに取り組みたいのかまで掘り下げると、応募先を比較しやすくなります。

教育学類は、学校の外にも視野を広げる

教育学類には教育学コースと初等教育学コースがあり、教育学を学ぶ4つの系列として、人間形成、教育計画・設計、地域・国際教育、学校教育開発を示しています。学校での指導だけでなく、教育を支える制度、地域、国際社会なども研究の対象です。[3]

就職活動では、研究テーマの名称だけでなく、何を問題だと考え、どのように調べたかを説明します。制度を比較した、文献から前提を問い直した、観察や聞き取りで実態を調べたなど、自分が用いた方法を整理してください。授業や調査で得た知識を、誰にどう説明したかも材料になります。

教員を目指す人は免許の履修と採用試験を確認し、企業を考える人は募集職種と学びの接点を調べます。教育に関心があることと、学校教員になることを同一視する必要はありません。どの立場で教育や人の成長に関わりたいかを考えると、進路の違いを比較できます。

心理学類は、印象とデータを分けた経験を伝える

心理学類は、心と行動へのアプローチを科学的なデータに基づいて学ぶことを説明しています。基礎研究、心理統計、発達や臨床に関する研究など、扱う領域は幅広くなっています。心理学を「相手の気持ちが分かる技術」とだけ説明すると、実際に学んだ方法が伝わりにくくなります。[4]

実験や調査を経験した場合は、何を測定しようとしたか、条件をどう設定したか、結果をどこまで説明できるかを整理します。予想と異なる結果が出たときに、都合のよい説明を選ぶのではなく、別の可能性を検討した経験は、判断の仕方を伝える材料になります。

企業就職と、心理に関わる専門職・公務員・大学院進学では、確認すべき条件が異なります。関心のある職名を一つ選び、募集要項で求められる学歴、履修、資格、試験内容を確かめましょう。心理学類に在籍していることだけで、すべての専門職の応募条件を満たすとは限りません。

障害科学類は、履修モデルと希望する役割を照合する

障害科学類は、障害科学、特別支援教育学、社会福祉学という3つの履修モデルを示しています。研究方法を学ぶ方向、教育的な支援を学ぶ方向、社会福祉の施策や援助方法を学ぶ方向を比較し、自分の学修計画を考えるためのものです。[6]

公式案内では、必要な履修を通じて特別支援学校教諭免許状や社会福祉士国家試験受験資格の取得が可能とされています。受験資格を得ることと国家試験に合格すること、免許を得ることと採用されることは別です。自分の履修状況と希望先の条件を、担当教員や学内窓口で照合してください。[6]

2026年6月の告知では、2028年度以降に入学する学生から学位名称を学士(障害科学)に統合し、教員免許状と社会福祉士国家試験受験資格の取得は引き続き可能としています。将来の入学生向けの変更であり、令和7年度卒業者の実績を新しい学位の実績に置き換えるものではありません。[7]

実習や支援活動を説明する際は、相手の困りごとを自分だけで決めつけず、何を確認し、関係者とどう相談したかを振り返ります。個人を特定できる情報を出さず、支援の目的、自分の役割、見直した点を伝えると、学びを具体的に説明できます。

研究・実習のメモを相談で見直す

筑波大学のキャリア相談では、進路選択、応募書類、面接の準備などを相談できます。方向がまだ整理できていない場合も利用できると案内されています。学類の専門的な相談と組み合わせ、希望する職種の条件を確かめながら準備を進めましょう。[8]

今日取り組むなら、最近の授業・調査・実習から一つ選び、課題、自分の行動、判断の根拠、変えたこと、今後の課題を書き出してください。次に気になる募集情報を一つ読み、「この経験から何が伝わるか」「必要な準備で足りないものは何か」を相談します。進路を一度に決めるより、確認できる条件と自分の希望を一つずつ増やしていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 筑波大学 令和7年度学群・学類卒業者進路状況確認日:2026-09-11 / 2026年5月1日現在、教育・心理・障害科学
  2. 筑波大学 人間学群とは確認日:2026-09-11 / 3学類、コアカリキュラム
  3. 筑波大学 教育学類確認日:2026-09-11 / 2コース4系列、過去の就職先と修士後の区別
  4. 筑波大学 心理学類確認日:2026-09-11 / 科学的データ、心と行動の研究
  5. 筑波大学 心理学類 卒業生の進路確認日:2026-09-11 / 令和7年度企業先。過年度等とは別
  6. 筑波大学 障害科学類 3つの履修モデルと取得可能資格確認日:2026-09-11 / 障害科学・特別支援教育学・社会福祉学
  7. 筑波大学 障害科学類 学位名称の統合について確認日:2026-09-11 / 2028年度以降入学生からの学位名称変更
  8. 筑波大学 キャリア相談確認日:2026-09-11 / 進路・ES・面接等