学部卒479人の進路を、課程ごとに確認する

令和7年度、つまり2025年度の進路状況は、2026年5月1日現在の資料です。学部卒業者479人は、進学409人、就職47人、研究生等3人、その他20人に分かれます。進学409人の内訳は本学402人と他大学7人です。就職希望者数は示されていないため、47人を479人で割った値を就職率として扱うことはできません。[1]‌‌‌‌​‌​​‌​‌‌‌​​​​‌‌‌‌​‌‌​​‌​‌​‌​‌​‌‌‌‌​​‌​‌‌​​‌​​‌‌‌​‌​​‌​​​‌​‌​

2025年度の学部卒業者の進路(人数)
課程卒業者進学(本学+他大学)就職
機械工学12911012
電気・電子情報工学110989
情報・知能工学1139511
応用化学・生命工学58524
建築・都市システム学695411
[1]

表には研究生等とその他を省略しているため、進学と就職の合計は卒業者数とは一致しません。進学者が多いことは読み取れますが、学部就職が不利であることを示す資料ではありません。大学院へ進む理由と、学部卒を対象にした仕事の条件をそれぞれ調べて判断しましょう。[1]

大手を調べるときも、学部と大学院の列を分ける

2025年度の就職先一覧から、学部の列に掲載された例
学部の課程就職先の例
機械工学アクセンチュア、牧野フライス製作所
電気・電子情報工学三菱電機エンジニアリング
情報・知能工学dSPACE Japan、ユニチカ
応用化学・生命工学モンテール
建築・都市システム学一条工務店、積水ハウス
[2]

一方、同じ一覧の博士前期課程の列には、トヨタ自動車3人、任天堂2人、三菱電機10人、鹿島建設4人などが掲載されています。この例を学部卒の実績へ移すことはできません。大学名と会社名だけを並べた情報を見たときも、年度と学位、課程・専攻まで戻って確認してください。[2]

会社名から配属職種は分かりません。たとえば情報系の学部出身者がメーカーへ入社していても、担当が開発、社内システム、その他の仕事のどれかは一覧だけでは確定できません。企業研究では募集職種、業務内容、応募対象の学位を別に確認します。掲載実績は将来の採用や本人の内定を保証するものではありません。[2]

職業別資料では、学部の就職者47人のうち、情報処理技術者が10人、建築・土木・測量技術者が8人です。これは会社の業種とは別の区分です。企業の知名度に加えて、どの専門をどの仕事に使いたいかを考えると、候補を比較しやすくなります。[3]

5課程の専門を、本人の経験として説明する

現行課程の学びと、経験を振り返る観点
課程学びの方向選考準備で書き出すこと
機械工学設計、材料・加工、制御・ロボット、環境・エネルギー設計条件、選んだ方法、試作や解析で確かめた点
電気・電子情報工学材料、電気システム、集積電子、情報通信回路やデバイスの原理、測定条件、結果の解釈
情報・知能工学計算機、データ、ソフトウェア、知能など実装の目的、比較方法、動作確認と改善
応用化学・生命工学応用化学と生命工学実験操作の目的、分析法、再現性の確認
建築・都市システム学建築と社会基盤敷地や地域の条件、設計案の比較、安全への配慮
[4]

表の右列は編集部が提案する整理方法です。履修した科目や研究によって経験は異なります。使ったことのない装置や言語まで得意分野として並べず、自分が担当した部分を一つ選び、判断の理由まで説明できるようにしましょう。

機械工学なら力学の計算と実物の結果が違った場面、電気なら測定条件を変えた理由、情報なら要求と処理速度の関係などが振り返る入口になります。化学・生命では対照条件や測定のばらつき、建築・社会基盤では複数の案から一案を選んだ理由が材料になります。いずれも実際の経験に合う観点だけを使ってください。

情報・知能工学の紹介にあるコンピュータ・データサイエンスとヒューマン・マシンインテリジェンスの2コースは、大学院専攻のコースです。学部の所属名として書かず、自分の履修履歴や現在の課程名を正確に確認しましょう。[4]

実務訓練は、担当した課題と判断を残す

実務訓練は4年次の必修科目で6単位です。例年1月初旬から2月下旬にかけた約2か月間、企業や公的機関などで学びます。大学は、受入先の指導者、学生、大学の教員が具体的な課題を調整し、実習後の報告などにつなげる仕組みを案内しています。[5]

派遣先一覧は就職先一覧とは異なります。訓練を受けた会社に就職できる制度として捉えず、職場で見た課題を自分の学習や仕事選びへ結びつけましょう。経験を応募書類へ使うときは、受入先の秘密や公開できない数値を含めないよう、担当者と教員に確認します。[5]

実務訓練を振り返る記録(編集部の提案)
観点残しておく内容
課題何を改善・調査するための仕事だったか
担当チーム全体の成果と自分の作業の境界
判断方法を選んだ理由、迷った点と相談先
結果分かったこと、まだ確認できていないこと
進路面白いと感じた業務、追加で学びたい技術

訓練がまだ始まっていない人は、経験済みの授業実験や制作を使って準備できます。予定している実務訓練を、すでに成果を出した経験として書かないことが大切です。訓練後はメモを更新し、職場での気づきと研究テーマとの関係を考えてみましょう。

2027年度の統合予定と、現在の実績を区別する

大学は、2027年度から現行5課程・5専攻を学際共創課程・学際共創専攻へ統合する予定を案内しています。学部1年次と博士前期課程の入学は2027年度、学部3年次編入学は2029年度からの開始予定です。機械、電気、情報、化学、建設の5つの専門分野は維持する構成です。[7]

本記事の2025年度進路は、統合前の課程・専攻の実績です。新課程の卒業実績として読むことはできません。在学生も入学年や進学する時期により所属する課程・専攻が異なるため、履歴書には現在の正式名称を使い、今後の履修は対象年度の案内で確認してください。[7]

進学相談と就職相談を、具体的な資料で進める

就職支援では各課程・専攻の就職担当教員による相談・指導に加え、自己分析、応募書類、筆記試験、面接などのガイダンスが案内されています。キャリタスUCでは求人情報やインターンシップ情報の確認、相談予約ができます。個別相談では応募書類や模擬面接も扱います。[6]

進学で迷う場合は「どの研究を深めたいか」と「希望する職種の応募条件」をそれぞれ一枚に整理します。学部就職なら、学士対象の募集要項と本人の実験・開発経験のメモを持参しましょう。推薦を考える人は、応募先ごとの学内手続きと締切も担当教員へ確認します。

大学名への不安を感じたら、今日できる準備を一つ決めてください。志望先一社の仕事内容を読み、自分の経験から説明できる技術を一つ選ぶところから始められます。成果が小さくても、条件を考え、試し、結果を受けて修正した過程を具体的に伝えることが大切です。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 豊橋技術科学大学 令和7年度卒業・修了者の進路状況確認日:2026-09-11 / 全1頁。2026年5月1日現在、学部と修士を区別
  2. 豊橋技術科学大学 令和7年度卒業・修了者の就職先一覧確認日:2026-09-11 / 全8頁。学部/博士前期/博士後期の列を照合
  3. 豊橋技術科学大学 令和7年度卒業・修了者の職業別就職状況確認日:2026-09-11 / 全1頁。学部47人の職業分類
  4. 豊橋技術科学大学 課程・専攻紹介確認日:2026-09-11 / 現行5課程と各コース、教育内容
  5. 豊橋技術科学大学 実務訓練確認日:2026-09-11 / 4年次必修6単位、約2か月。派遣先は就職先と別
  6. 豊橋技術科学大学 就職活動支援確認日:2026-09-11 / 課程専攻担当教員、ガイダンス、予約相談
  7. 豊橋技術科学大学 学際共創課程・専攻確認日:2026-09-11 / 2027年度開始予定、5課程専攻を統合。編入は2029年度