全体の就職内定率98.4%を、学部別に読む
公立鳥取環境大学の2025年度、2026年3月卒業者の就職内定率は98.4%です。環境学部は就職希望119人のうち118人、経営学部は130人のうち127人が内定しています。両学部の合計は、編集部の集計で希望249人、内定245人です。[1]
| 対象 | 就職希望者 | 内定者 | 内定率 |
|---|---|---|---|
| 環境学部 | 119人 | 118人 | 99.2% |
| 経営学部 | 130人 | 127人 | 97.7% |
| 両学部合計 | 249人 | 245人 | 98.4% |
内定率の分母は就職希望者です。卒業者全員に対する就職割合、大手企業の内定率、進学率ではありません。この図だけでは卒業者総数や進学者数を確定できないため、希望者との差をそのまま「就職できなかった卒業生の人数」と読むことも避けましょう。[1]
学部の率の差だけで、自分にとって就職しやすい学部を決めることはできません。学びたい内容と、希望する仕事の条件を確認し、実績は応募先を調べる材料として使います。
環境と経営の二学部から、自分の学びを整理する
現在の環境学部は環境学科、経営学部は経営学科を置いています。環境問題と社会・経済の関係を扱う大学ですが、授業や研究で何に取り組むかは学部や本人の選択で変わります。[3] [4]
| 学部 | 学びの方向 | 自分の経験を探す問い |
|---|---|---|
| 環境学部 | 自然環境の保全、資源循環、人の暮らしと環境 | 何を観察・測定し、どんな原因や改善策を考えたか |
| 経営学部 | 企業、会計・金融、地域、情報の活用 | どんな情報を比べ、事業や地域の課題をどう捉えたか |
表の右列は編集部の自己分析用の問いです。環境学部だから環境に関する職業だけ、経営学部だから企業の管理部門だけに限定されるという意味ではありません。逆に、学部名だけで専門職の応募条件を満たすとも限りません。
2026年8月の予告では、2028年4月に環境学部を環境学科と保全生物学科の二学科へ再編する予定が示されています。ここで扱う2025年度の卒業実績は再編前のものです。新学科の卒業実績として読み替えず、入学を検討する人は対象年度の最新案内を確認してください。[5]
旧称の「鳥取環境大学」で資料を見つけることもあります。大学の沿革では2012年に公立大学法人が設立され、2015年に大学名が現在の公立鳥取環境大学へ変わっています。古い資料は名称だけでなく、対象年度や学部構成も確認しましょう。[7]
就職先の企業名を、仕事内容の調査につなげる
2025年度の環境学部の就職先には、メタウォーター、中電工、東邦化成、中国電力ネットワーク、山陰合同銀行などが掲載されています。公務や教員、大学院への進学先も別に確認できます。[2]
経営学部には、山陰合同銀行、鳥取銀行、みずほフィナンシャルグループ、積水ハウス、浜松ホトニクス、NTTデータ東海などが掲載されています。東京国税局や鳥取県など、公務の進路もあります。[2]
これらは業種別に掲載された実績例で、企業の人気順位や採用人数のランキングではありません。大学院修了者の欄も学部とは分かれています。社名から配属職種や勤務地を推測したり、持株会社の実績を傘下の別会社へ置き換えたりしないでください。[2]
| 観点 | 確認する内容 |
|---|---|
| 事業 | 顧客と提供する製品・サービス |
| 職種 | 担当業務と必要な学位・知識・技能 |
| 選考 | 提出書類、試験、面接、締切 |
| 勤務 | 配属の範囲や異動、勤務地の扱い |
表は編集部による比較項目です。大手企業に関心がある場合も、大学の実績に名前があるかどうかだけで判断せず、現在の募集条件と自分の準備を照らし合わせましょう。
鳥取県内と県外を、同じ条件で比較する
2025年度の両学部の勤務地別内定者数は、鳥取県42人、関東62人、近畿51人、中国地方の鳥取県以外40人、中部26人、九州・沖縄15人、四国5人、北海道・東北4人です。合計は245人です。[1]
大学の図は配属予定地または本社所在地による集計です。全員の最終配属先が確定しているわけではなく、転勤の有無を示す表でもありません。鳥取県内だけでなく県外の進路もあるという全体像として読みましょう。[1]
地元に残りたい人は、その地域で担当できる仕事と異動の条件を確認します。県外で働きたい人も、企業の本社所在地だけでなく、応募する職種と採用区分を調べてください。場所と仕事内容を分けて比較すると、候補を選ぶ理由が具体的になります。
大学は遠方での就職活動に伴う交通費・宿泊費の一部助成を案内しています。対象や上限などの条件があるため、支出前に現在の申請方法と利用条件を確認して計画しましょう。[6]
学歴への不安を、説明できる経験の整理へつなげる
大学名だけで自分の可能性を決める必要はありません。一方で、企業名の掲載や高い内定率が個人の採用を保証するものでもありません。研究や演習、活動で自分が取り組んだことを、相手に伝わる形へまとめます。
環境学部なら観察・調査・測定の目的、方法、結果と限界を整理します。経営学部なら比較した情報、課題の捉え方、判断や提案の根拠を整理します。どちらも、班全体の成果と自分の担当を分けることが大切です。
編集部の架空の例です。「地域の課題を調べる際、聞き取った意見だけで結論を出さず、資料の数値と比較しました。一致しない点を整理して追加の質問を考えました」。自分が経験していない調査や成果を加えず、実際の行動に置き換えてください。
学部が紹介する取得目標資格は、卒業すれば自動的に得られる資格の一覧ではありません。教職など所定の履修が必要な進路もあります。自分の入学年度の課程と、希望職種の受験・応募条件を大学や実施機関で確認しましょう。[3] [4]
個人面談と求人情報を使い、今週の行動を決める
大学は3年生全員を対象とする夏・冬二回の個人面談や、就職実践講師による相談・面接練習を案内しています。TUESキャリアナビでは求人やインターンシップ、学内ガイダンスなどを確認できます。相談等のシステムは利用方法や接続条件も確認してください。[6] [8]
簿記やファイナンシャルプランナー、公務員試験の対策講座なども紹介されています。必要な資格と選考準備を整理し、費用・受講対象・日程を確かめたうえで活用しましょう。[6]
まず気になる候補を三つ選び、仕事内容、条件、勤務地、締切を並べます。次に授業や研究、活動から一つの経験を書き出し、どの仕事への関心につながっているかを考えてください。
面談には「この経験で伝わる強みは何か」「希望職種に向けて不足している準備は何か」という質問を持っていきます。応募先と自分の経験を一緒に確認し、次に調べることと実行することを具体的に決めましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 就職・進学実績確認日:2026-09-10 / 2025年度2026Mar卒。画像00_2025実読。環境希望119内定118、経営130/127。全率98.4。地域配属予定または本社。
- 2025年度卒業生の実績確認日:2026-09-10 / 1頁画像実読。環境・経営・大学院を別欄。企業別人数なし。
- 環境学部の学修分野確認日:2026-09-10 / 自然環境保全、循環型社会形成、人間環境は現行の分野。
- 経営学部の学修分野確認日:2026-09-10 / 企業経営、会計ファイナンス、地域経営、経営情報。分野と学科を区別。
- 2028年度学科再編予告 第2報確認日:2026-09-10 / 2026Aug21予告。2028Apr環境学部を環境学科・保全生物学科へ再編。現在の実績でない。p1画像実読。
- 就職活動について確認日:2026-09-10 / 3年全員夏冬個人面談、実践講師相談面接、資格講座・活動費一部助成条件。
- 大学概要・沿革確認日:2026-09-10 / 2012Apr公立法人、2015Apr大学名変更。
- 就職支援システム確認日:2026-09-10 / TUESキャリアナビ、相談等のシステム利用には接続条件あり。