進学61.5%と就職35.7%は、学部全体の進路

大学の2025年度卒業・修了生データに掲載された都市環境学部の資料では、卒業者283人の進路が進学61.5%、就職35.7%、その他2.8%に分かれています。就職希望者を分母にした内定率や就職率ではありません。[1] [2]​‌​‌​​‌‌‌‌‌​​​​​​‌‌‌​‌‌​‌‌​‌​‌‌‌‌​​​​‌‌‌‌​‌‌‌‌‌​​‌​​‌‌‌​‌‌‌‌‌​​‌

この学部には、地理環境、都市基盤環境、建築、環境応用化学、観光科学、都市政策科学という異なる分野があります。進学の割合を一つの学科の傾向と断定したり、大学院進学を全員の標準と考えたりせず、自分の研究と希望する仕事の条件を確認しましょう。[3]

就職先の業種図は、卒業後の進路図とは対象が違います。公務や建設業などの割合を、卒業者全員に対する比率に置き換えないことが大切です。博士前期課程の修了者も別資料なので、学部卒の実績として合算しません。[1] [2]

まちづくりの、どの工程に関わりたいかで調べる

2025年度の学部資料では、建設業の清水建設、竹中工務店、情報通信業のゼンリン、運輸・郵送業の東日本旅客鉄道、公務の東京都庁、国土交通省などが掲載されています。会社や機関の例であり、配属職種や学科別の人数はこの一覧からは特定できません。[2]

応募先を比較する入口(編集部提案)
関わりたい工程仕事を調べる観点
調査・分析地図、データ、現地調査をどう業務に使うか
計画・設計誰の要望と制約を踏まえ、何を設計するか
施工・維持管理現場で何を管理し、どんな専門が必要か
運営・地域づくり施設や地域を継続して運営する役割は何か
政策・行政どの制度・地域課題に、どの職種で関わるか

企業の事業紹介でまちづくりという言葉を見つけても、自分が希望する仕事を募集しているとは限りません。技術系・事務系、採用法人、勤務地、配属の決め方、学位や専門の条件を調べます。過去の就職先にあることは、同じ仕事への入社を保証する根拠ではありません。

大手企業を志望するなら、規模と仕事内容を別の軸で比較します。大学名への不安だけで応募を狭めるより、希望する仕事に対して不足する説明や提出物が何かを確認しましょう。大手内定率や企業の内部選考基準は、今回の資料からは分かりません。

6学科の専門を、経験の問いに変える

学部全体で実験、実習、フィールドワーク、課題の発見や提案に取り組む授業を重視しています。扱う対象は学科によって異なるため、次の表を入口に、自分の履修で実際に取り組んだ内容を選びましょう。学科の対象は公式案内、問いは編集部の提案です。[3]

学科の対象と振り返りの問い
学科対象・方法の例自分の行動を探す問い
地理環境人と自然の関係、フィールドワーク・GIS地図や現地の情報をどう照合したか
都市基盤環境社会基盤、環境、安全防災安全性や環境への影響をどう検討したか
建築建築と都市環境利用者の要望と空間の条件をどう比べたか
環境応用化学環境課題への化学・工学的アプローチ条件や結果をどう比較し提案したか
観光科学地域環境・文化の保全と活用来訪者と地域側の希望をどう把握したか
都市政策科学都市の政策課題異なる立場を踏まえ実現方法をどう考えたか
[3] [4] [5] [6] [7]

地理環境ではGISとフィールドワーク、都市基盤環境では測量・情報処理・製図・実験などが案内されています。観光科学では、実際の地域や観光地の関係者と連携して調査・計画・実践を扱う学習方法を案内しています。道具や参加先の名前を並べるより、使った理由と得られた判断を説明すると、経験の中身が伝わります。[4] [5] [6]

都市政策科学科の履修モデルには、2026年度までのカリキュラムに基づき、2027年度に改訂予定との注記があります。授業名や履修の計画は自分の入学年度の案内で確認してください。ここでは現行の教育方針を、経験を振り返る入口として使っています。[7]

院進学と就職を、専門と役割から比較する

専門をさらに深めるために大学院へ進むか、学部卒で仕事を始めるかは、進学率だけでは決められません。設計や研究など気になる職種の応募条件を調べ、学位、専攻、作品や研究概要など何が求められるかを整理します。応募先によって違うため、一つの企業の条件を業界全体へ広げないようにしましょう。

進路相談に持っていく比較表(編集部提案)
今確認すること
研究深めたいテーマと希望研究室の方向
職種募集要項にある専門・学位・提出物
生活進学費用、働く場所、時間の使い方
準備院試・応募・実験や制作の締切
不足情報教員や採用担当へ聞くこと

公務員を検討する場合は、行政機関の名前だけでなく、事務や技術など自分が受ける区分を確認します。資格が関係する仕事も、学科名だけで条件を満たすと考えず、履修や取得見込みを所属で確かめます。

現地調査や提案は、実施と成果を分けて書く

学生の提案が採用されていなくても、調査で見方が変わった経験や、条件を整理し直した経験は説明できます。報告書を作ったことと、地域を実際に変えたことは別です。選考で話す際は、どこまで行ったのかを正確に示しましょう。

  1. 対象:どの地域・空間・環境の問題を考えたか。
  2. 方法:何を観察・測定し、どの資料と比較したか。
  3. 立場:誰の要望や制約を確認したか。
  4. 判断:比較した案の中で何を選び、その理由は何か。
  5. 限界:実施できた範囲と、残っている検討を分ける。

編集部の架空の例なら、「地域を活性化しました」と言い切る代わりに、「歩行者の動線を観察し、現地で得た意見と比較して提案の配置を変更した。実施には至らなかったが、利用時間帯を追加で調べる必要があると分かった」と書けます。自分の経験にない観察や成果は加えないでください。

面接では、専門外の相手にも伝わるよう最初に問題を一文で示します。図や地図を使うときも、見た目だけで理解してもらえると考えず、比較した点を言葉で添えましょう。現地調査で得た個人情報や未公開資料は外部に出してよい範囲を確認します。

専攻の相談と書類の相談をつないで進める

大学は都市環境学部・研究科に就職担当教員を配置し、学校推薦求人、研究室ごとの会社説明会、専攻に特化した相談はまず担当教員へ問い合わせるよう案内しています。選考書類や面接、進路全般はキャリア相談の対象です。[8] [9]

今週は気になる職種を二つ選び、必要な専門と提出物を比較します。次に調査・設計・実験の一つを短くまとめ、「この職種との接点は何か」「説明が専門的すぎないか」を相談してみましょう。応募先の軸や経験の言葉がまとまらない場合は、逆転就活塾の無料相談も活用できます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 2025年度卒業・修了生 進路データ確認日:2026-09-10 / 年度確認
  2. 都市環境 283名確認日:2026-09-10 / 2025年度学部卒業者・全1頁
  3. 都市環境学部確認日:2026-09-10 / 6学科と教育方針
  4. 地理環境学科確認日:2026-09-10 / フィールドワークとGIS
  5. 都市基盤環境学科確認日:2026-09-10 / 土木・環境・防災分野の学習
  6. 観光科学科確認日:2026-09-10 / 地域でのPBLと調査・計画・実践
  7. 都市政策科学科での学び確認日:2026-09-10 / 現場体験・ワークショップ。2027年度改訂予定の注記あり
  8. 理系学部・研究科の就職担当教員確認日:2026-09-10 / 専攻別の相談、推薦求人等
  9. キャリア相談確認日:2026-09-10 / 進路・書類・面接支援

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