就職者数と、複数の進学区分を分けて読む

令和6年度の公式進路表によると、海洋資源環境学部の卒業者は113人です。大学・大学院66人、海洋科学専攻科17人、研究生・その他専修学校等3人、就職24人、就職未定1人、その他2人に分かれています。[1]‌‌‌​‌‌‌‌​‌‌​‌​‌‌‌‌​‌‌‌‌‌‌‌‌​​​‌‌​​‌‌​‌‌‌​‌‌​​‌​​​​‌​‌​‌‌‌‌‌​​‌‌‌

令和6年度の学科別進路(男女合計)
学科卒業者大学・大学院海洋科学専攻科就職者
海洋環境科学科69人48人7人10人
海洋資源エネルギー学科44人18人10人14人
[1]

このほか、海洋環境科学科には研究生等2人、就職未定1人、その他1人、海洋資源エネルギー学科には研究生等1人、その他1人がいます。表の一部の欄だけを足して全員の進路だと考えないようにしましょう。

大学・大学院は原資料で一つの区分です。また、学部卒業者に占める就職者の割合を、就職希望者の就職率として使うことはできません。進学の多さを踏まえ、自分がどの進路を選びたいかに合う情報を調べます。

環境科学と資源エネルギー、それぞれの課題を知る

海洋資源環境学部は海洋環境科学科と海洋資源エネルギー学科からなり、品川キャンパスに置かれています。大気から海底下までの海洋を対象に、環境の保全と資源・エネルギーの利用を扱う学部です。[2]

2学科の学びと進路を考える問い(編集部の整理)
学科公式案内の学びの例進路を考える問い
海洋環境科学科気候、物質循環、海洋生物、生物多様性、生態系何を観測・分析し、どんな環境の問題を考えたいか
海洋資源エネルギー学科海底資源、再生可能エネルギー、センシング、構造物どんな技術で資源利用と環境保全を両立したいか
[2]

学部は、海の現場での実地訓練や安全教育、実験・実習を重視すると説明しています。こうした学びを経験した人は、扱った対象だけでなく、観測や実験の条件、安全のために確認したこと、結果の解釈を振り返ってみましょう。[2]

環境やエネルギーという大きな言葉から、具体的な対象へ絞ることが大切です。関心のあるテーマを一つ選び、研究で深めたいのか、仕事の中で扱いたいのかを考えると、比較の軸ができます。

就職先は、学科別の法人名と職種欄で確認する

令和6年度の学部就職先一覧には、学科ごとに法人等の名称、業種、職種が掲載されています。次は同年度の学部卒の例であり、大学院修了後や海洋科学専攻科修了後の実績とは別です。[3] [4]

学科別就職先の例(抜粋)
学科掲載先の例
海洋環境科学科環境省、グローブライド、国際航業、横浜市
海洋資源エネルギー学科五洋建設、JERA、小糸製作所、商船三井システムズ
[3]

例えばJERAの同資料の職種欄は「事務従事者」、商船三井システムズは「情報処理・通信技術者」です。エネルギー企業だから全員が技術開発、海運に関係する会社だから海上勤務、という推定はできません。[3]

職種欄も統計上の分類であり、担当部署や実際の配属業務をすべて説明するものではありません。採用情報で募集職種を確認し、具体的な仕事について分からないことを質問してください。

大学は同じ学科・専攻で同一企業・同一職種の実績を1件にまとめると注記しています。一覧の行数を人数として扱わず、企業別採用人数や大手への就職率を独自に算出しないようにしましょう。[4]

大学院と海洋科学専攻科は、目的と条件を別に見る

海洋科学専攻科は、海洋生命科学部・海洋資源環境学部を卒業した後の1年間の課程として設置されています。学部で指定科目を履修する進学条件などがあり、三級海技士(航海)に関する案内も掲載されています。[5]

同専攻科の修了による筆記試験の免除は、免許の自動取得とは異なります。大学院で研究を深める進路とも目的が異なるため、進学という言葉だけで一つにまとめず、必要な学修と卒業後の予定を確認しましょう。[5]

進路を選ぶ際の比較メモ(編集部の提案)
選択肢整理する目的確認する条件
学部卒で就職担当したい課題や仕事職種、学歴・専門、資格、選考
大学院等へ進学研究で明らかにしたい問い研究領域、指導体制、入試、学修期間
海洋科学専攻科海上技術の知識や実践を学ぶ履修条件、入学手続、実習、資格の要件

研究職や専門性の高い職種を目指す場合は、学部卒と大学院修了で応募条件が違うかを確認します。周囲が進学しているからという理由だけで決めず、深めたい内容と生活の見通しも合わせて考えましょう。

観測・解析・研究の経験は、限界も含めて説明する

自然や環境を扱う調査では、すべての条件をそろえられるとは限りません。自己PRでは成果の大きさだけを強調せず、どんな条件を確認し、どこまで判断できるかを整理した経験も材料になります。

経験を振り返る項目(編集部の提案)
項目書き出すこと
目的何を確かめようとしたか
条件観測時点、方法、データの範囲など
役割自分が担当した収集・解析・説明
工夫不明点をどう調べ、誰に相談したか
結果と限界確認できたこと、まだ断定できないこと

編集部の架空の例です。「観測データを比べる演習で、私は測定条件が違う資料をそのまま並べないよう、取得時点と方法を整理しました。比較できる範囲を班で確認し、説明には残る不確かさも加えました。前提を丁寧に確認することが、判断を支えると学びました。」

これは東京海洋大学の学生の体験談ではありません。実際の経験へ置き換え、班や研究室全体の成果と自分の行動を分けます。共同研究先の非公開情報や、公開前の観測データの扱いにも注意してください。

志望理由では、その経験がどの仕事への関心につながったかを説明します。「環境に貢献したい」に加えて、誰と、どんな対象に、どのような立場で関わりたいのかを具体化しましょう。

大手・専門企業・公的機関を同じ項目で比較する

候補の知名度や規模は、判断材料の一つです。大手、専門企業、公的機関のどれを検討する場合も、仕事の内容、新人への指導、勤務地、配属の決まり方を調べ、自分が重視する条件で比べてください。

大学の就職先に名前があることから、自分も同じ採用を受けられるとは限りません。大学名だけで有利・不利を推測するより、正式な応募要件を確かめ、必要な準備を進める方が具体的です。

キャリア相談は全学年の学部生・大学院生が対象で、自己分析、企業研究、ES添削、面接練習などを相談できます。50分以内の予約制で、オンラインまたは対面と案内されています。研究や専門分野に関する相談は所属学科の教員とも行えます。[6]

インターンシップは申込方法と学内手続を確認します。大学申込の場合は企業締切の10日前を学内締切とし、保険・届出やオンライン実施の扱いも案内されています。野外実習や研究の予定と合わせて、早めに確認しましょう。[7]

  • 学科と学位段階に合った進路資料を読む。
  • 研究・仕事で扱いたい課題を一つ選ぶ。
  • 求人の専門・資格条件を調べる。
  • 観測や解析で工夫した経験を短くまとめる。
  • 比較表を持ち、教員やキャリア相談で次の行動を決める。

進路がまだ決まっていなくても、関心と条件を一つずつ整理できます。自分の学びを具体的な課題に結び付け、納得できる応募先や進学先を探していきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 東京海洋大学 令和6年度卒業修了者進路確認日:2026-09-11 / PDF1画像。資源113大学院等66専攻17研究等3就24未1他2、2学科の男女合計
  2. 東京海洋大学 海洋資源環境学部確認日:2026-09-11 / 2学科、品川、学びの対象、現場安全/実験実習。学生声不使用
  3. 東京海洋大学 令和6年度海洋資源環境学部就職先確認日:2026-09-11 / PDF1画像、学科別例、JERA事務/商船三井システムズ情報処理通信。K&Oグループ曖昧一括名不使用
  4. 東京海洋大学 進路状況就職先一覧確認日:2026-09-11 / 課程別一覧、同企業同職種1行
  5. 東京海洋大学 海洋科学専攻科確認日:2026-09-11 / 対象卒後1年、履修要件、筆記免除と免許別
  6. 東京海洋大学 キャリア相談確認日:2026-09-11 / 全学年50分以内予約、オンライン対面、学科教員相談
  7. 東京海洋大学 インターンシップ確認日:2026-09-11 / 大学10日前、保険届出オンライン例外

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