2026年3月卒業生は、進学67人・就職203人

文学部が公開する2026年3月卒業生の進路資料は、進学者67人、就職者203人、その他27人を示しています。3区分を足すと297人です。「その他」は大学院入学試験の準備や資格試験の勉強などと説明されています。[1]​‌‌​‌​‌‌​‌‌‌‌​​‌​​​‌​‌​‌‌‌​‌​​​​​​​‌​​‌​​​‌‌‌​‌‌​‌‌​‌​​​‌‌‌​‌​​​

2026年3月卒業生の進路
区分人数
進学者67人
就職者203人
その他27人
3区分の合計297人(掲載人数の合計)
[1]

就職希望者数はこの資料では分からないため、203人を297人で割った値を就職率とは呼びません。また、進学者67人の全員が同じ研究科へ進んだという意味でもありません。

文学部の就職支援ページは、文学部と人文社会系研究科の就職状況へのリンクを分けています。大学院修了者を含む実績と学部卒業者の実績を混ぜず、同じ年度・対象で読んでください。[2]

出版だけでなく、情報・通信や金融などにも進路がある

同じ2026年3月卒業生の資料には、就職者の業種別人数と就職先一覧が掲載されています。人数の多い区分にはコンサルタント32人、情報・通信29人、金融・保険・証券28人、サービス24人があり、文学部の進路を出版や教育だけで考える必要はありません。[1]

業種別人数の一部と掲載就職先の例
公式資料の業種区分人数就職先例
コンサルタント32人アクセンチュア、ボストン・コンサルティング・グループ
情報・通信29人NTTデータ、野村総合研究所
金融・保険・証券28人三菱UFJ銀行、野村證券
官公庁15人東京都庁、文部科学省
印刷・出版3人NHK出版、小学館
[1]

表の人数はその業種全体の人数です。右欄に挙げた組織の採用人数ではなく、同じ企業でも配属職種までは資料に書かれていません。企業の分類は大学資料に合わせており、一般的な業界分類と同じとは限りません。

これらは過去の卒業生の就職先で、応募や内定の保証ではありません。大手企業を希望する場合も、応募できる募集区分、担当業務、勤務地、選考内容を確認しましょう。知名度のある会社だけを並べるより、自分が関わりたい仕事を説明できることが大切です。

例えば出版に興味があっても、編集、営業、制作に関わる業務では求められる経験や日々の仕事が違います。一方、他業種でも情報を整理して相手に伝える仕事は考えられます。まず実際の求人や説明会で業務を確かめ、専門と仕事の接点を探してください。

文学部は、人文学科の27専修課程で構成される

東京大学の学部紹介では、文学部は人文学科の1学科制で、思想文化、歴史文化、言語文化、行動文化の4領域に大別され、27の専修課程を持つと説明されています。文学作品の研究だけでなく、心理学や社会学なども含まれます。[3]

専修課程から学びを振り返る例(分類は編集部の整理)
分野の手掛かり2026年度案内にある専修課程の例選考で説明する問い
思想・文化哲学、倫理学、美学芸術学概念や立場の違いをどう検討したか
歴史・資料日本史学、西洋史学、考古学資料の成り立ちや時代背景をどう確かめたか
言語・文学言語学、日本語日本文学、現代文芸論言葉や表現をどんな方法で読み比べたか
人間・社会心理学、社会心理学、社会学人の行動や社会について、どんな問いを調べたか
[4]

この表は、全員が同じ方法を修得しているという説明ではありません。実際の履修、研究、演習を振り返り、自分が使った方法と担当した作業を挙げましょう。

2026年度の専修課程紹介は、大学院独立研究専攻などの紹介を別に掲載しています。学部の専修課程と大学院の専攻を混同しないようにし、進学を考える際は志望先の入試案内を別に確認してください。[4]

研究テーマの面白さと、自分の取り組み方を分けて伝える

専門の話を求められたとき、テーマの説明だけで時間を使うと、自分が何をしたかが伝わりにくくなります。まず関心を持った理由を短く伝え、次に調べ方、工夫、分かったことを説明しましょう。

研究・演習の説明を組み立てる順番(編集部の提案)
項目書き出す内容
関心なぜその問いを扱ったのか
対象どの文献、資料、現象を調べたか
方法比較、読解、調査、分析をどう進めたか
判断異なる説明や不明な点をどう扱ったか
限界何を結論にでき、何を保留したか

編集部の架空の例です。「演習で同じ出来事を扱う二つの資料を読み、記述の違いが気になりました。私は違いを誤りと決めつけず、書かれた時期と想定読者を調べ、比較表を作りました。発表では、資料から言えることと自分の解釈を分け、根拠を確かめながら説明する大切さを学びました。」

これは東京大学の学生の体験談ではありません。自分の経験へ置き換え、読んでいない資料や行っていない調査を加えないようにします。共同研究なら自分の担当を明示し、調査対象者や未公開資料の情報を応募書類に載せてよいか確認してください。

応募職種との接点は、研究分野が同じかどうかだけではありません。例えば、情報の出所を確かめた経験や、異なる意見を整理した経験を挙げるなら、その仕事でどんな情報や相手を扱うかを調べてから説明します。研究経験だけで実務がすべてできるという言い方は避けましょう。

進学と就職で迷ったら、次に取り組みたいことを比較する

研究を続けたい気持ちと就職への関心が両方ある場合は、どちらかを消してから相談する必要はありません。進学後に深めたい問いと、仕事を通じて扱いたい課題を並べると、必要な情報が見えてきます。

進学と就職を比較するメモ(編集部の提案)
観点進学就職
目的研究で解きたい問い仕事で取り組みたい課題
条件研究領域、指導体制、入試内容募集職種、応募要件、選考内容
準備文献や方法、研究計画経験の整理、企業研究、応募書類
見通し学修期間と生活の計画勤務地、働き方、新人教育
相談先指導教員や志望研究科キャリア相談や募集元

就職先の一覧に大学や学校があっても、そこで研究職や教員になったとは限りません。大学院を修了すれば研究職に就けるといった保証にも読み替えず、希望する道の条件を個別に確かめましょう。

大学名への期待が強くて応募先を広げにくい場合は、会社の規模や人気の順位と、自分が大切にしたい仕事内容をいったん別に書いてみます。条件を比較しながら、選ぶ理由を自分の言葉にしていくことが役立ちます。

学部の就職支援情報から、全学の相談へつなげる

文学部の就職支援ページには、大学を通じて応募するインターンシップの案内や、全学キャリアサポート室の相談・イベントへの入口があります。個別の募集では大学経由の手続が必要かを確認し、企業への直接応募と混同しないようにしましょう。[2]

全学のキャリア相談は、ES添削や面接練習、進学・就職の迷い、内定先の絞り込みなどを扱う45分の日本語相談です。オンラインまたは対面で利用できます。ただし、ケース面接は対応していないと案内されているため、練習したい内容を事前に確認します。[5]

  • 2026年3月卒業者の実績で、気になる業種と組織を確認する。
  • 各組織の募集職種と応募条件を調べる。
  • 研究や演習で、自分が担った作業を一つ整理する。
  • 進学も検討する場合は、研究の問いと生活の見通しを比較する。
  • 学部の就職情報と全学の相談を利用し、応募準備を具体化する。

文学部の専門を仕事に直結する名称へ無理に言い換える必要はありません。何をどう調べ、判断し、伝えてきたかを具体的に示し、自分が関心を持つ仕事で必要な準備を一つずつ進めましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 東京大学 文学部 2026年3月卒業生の進路確認日:2026-09-11 / PDF1-2画像確認。進67就203他27=合297編集部計算。業種コンサル32情報29金融28官15出版3。本文企業名p2一致。2025資料の207と全学208は本稿不使用
  2. 東京大学 文学部 就職支援情報確認日:2026-09-11 / 学部と人文社会研究科別リンク、大学経由実習、CS相談イベント
  3. 東京大学 学部・研究科 文学部確認日:2026-09-11 / 人文学科1学科、4領域27専修
  4. 東京大学 専修課程等紹介 PROSPECTUS2026確認日:2026-09-11 / 2026/5/13版公開、専修課程名称一覧のみHTML参照。院独立専攻別、PDF個別本文未使用
  5. 東京大学 キャリア相談確認日:2026-09-11 / 45分日本語、online対面、進学迷いES面接、ケース面接対象外

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