教育学部の中に、教員養成と教育支援の道がある
東京学芸大学で進路を考えるときは、教育学部の中の課程・専攻・コースを確認するところから始めましょう。教員になる道に加え、企業、公務員、教育を支える専門職、大学院進学などを検討できます。[1] [2] [3]
| 課程 | 構成 | 最初に整理すること |
|---|---|---|
| 学校教育教員養成課程 | 初等教育・中等教育・特別支援教育・養護教育の4専攻 | 目指す学校種や教科、必要な免許、実習と採用試験 |
| 教育支援課程 | 心理、福祉、情報、文化、スポーツ等に関わる7コース | 専門性を使う仕事、資格や進学の必要性 |
この構成は2023年度以降の入学者向けです。2022年度以前の入学者向け案内や、2025年3月卒業生の進路表には異なる課程名があります。在学生は自分の入学年度の履修要件を確認してください。[1] [4]
進路実績は卒業年度と分母をそろえて読む
2026年9月11日に確認した大学の就職・進学データでは、2025年3月卒業生について課程別の人数が公表されています。学校教育系811人、教育支援系188人が対象です。[4]
| 進路 | 学校教育系 | 教育支援系 |
|---|---|---|
| 教員(非常勤含む) | 439 | 11 |
| 公務員 | 26 | 23 |
| 企業・団体/企業等 | 176 | 110 |
| 進学 | 114 | 32 |
| 保育士 | 6 | 独立した欄なし |
| その他 | 50 | 12 |
学校教育系でも企業・団体への就職や進学があり、教育支援系にも教員への就職があります。課程名だけで選択肢を一つに限定せず、履修条件と希望する仕事を照らし合わせて考えましょう。
進路の円グラフは、卒業者に対する就職・進学の構成と、就職者の内訳を分けています。例えば教育支援系の「企業等76.4%」は就職者144人の内訳で、卒業者188人全体の割合ではありません。就職希望者に対する率や大手企業への内定率とも別です。[4]
教員数は非常勤を含みます。これを正規教員採用試験の合格率として扱うことはできません。自分が目指す自治体・学校種の採用情報を調べる際は、実績の年度や雇用区分も確認してください。[4]
教職・企業公務員・進学を、準備の違いで比べる
大学が紹介する学校教育系の教職の就職先には、公立学校に加えて附属学校、私立学校、日本人学校等があります。教育支援系の2025年3月卒業生の一覧には、NTTドコモ、TIS、日本銀行、リクルート、東京都庁、全国社会福祉協議会などが掲載されています。[5] [6]
教育支援系の一覧は卒業時点の回答をまとめたものです。掲載企業の採用人数、配属職種、コース別内訳は分からず、学校教育系の実績として転用することもできません。有名企業の名前は、応募先の業務を調べる入口にしてください。[6]
| 進路 | 確認したいこと | 今から用意すること |
|---|---|---|
| 教員 | 学校種・教科、免許条件、採用区分 | 履修と実習の計画、自治体等の採用案内 |
| 企業 | 募集職種、求める経験、勤務地や育成 | 学修経験の整理、募集要項の比較 |
| 公務員・団体 | 採用区分、業務、試験や提出物 | 試験科目と学内予定の照合 |
| 大学院 | 研究分野、指導体制、修了後の進路 | 研究したい問い、研究室・入試情報 |
企業を選ぶ際は、教育に直接関係する商品やサービスかどうかだけで絞る必要はありません。人への説明、情報の整理、調査や分析、協働など、実際に培った力が仕事内容のどこに関わるか考えてみましょう。
コースの違いと資格条件を、進学判断にもつなげる
教育支援課程の7コースは、生涯学習・文化遺産教育、カウンセリング、ソーシャルワーク、多文化共生教育、情報教育、表現教育、生涯スポーツです。同じ課程でも、学びと必要な専門性は異なります。[3]
2025年3月卒業生の表では、カウンセリングコースは19人中15人が進学、情報教育コースは14人中7人が進学しています。これは過去の進路構成であって、所属者全員に大学院進学が必要という意味ではありません。希望する職業や研究に何が必要かを確認しましょう。[4]
大学の資格案内では、カウンセリングコースの公認心理師について、学部の指定科目の修得・卒業に加え、大学院での要件科目の修了または定められた施設での実務経験等が必要とされています。ソーシャルワークコースの社会福祉士は国家試験受験資格の案内です。卒業と資格取得を同じ意味に捉えないことが大切です。[7]
学校教育教員養成課程では、指定される教員免許の取得に必要な要件を満たすことが卒業要件になっています。追加の免許や資格には時間割上の制約もあるため、希望を増やす前に履修計画を担当窓口へ相談してください。[7]
大学名への不安を、経験と仕事の接点へ置き換える
応募先を考えるとき、大学名だけから有利・不利を決める材料は、就職先一覧にはありません。まず、自分が取り組んだ授業、実習、研究、活動を一つ選び、相手が理解できる具体的な内容にしましょう。
教育学部の経験は「人の役に立ちたい」という思いに加えて、相手の状況をどう確かめたか、方法をどう変えたか、他者とどう協力したかまで説明すると伝わりやすくなります。
| 項目 | メモの問い |
|---|---|
| 場面 | 誰に向けて、何をする活動だったか |
| 課題 | 何を観察し、何が難しいと分かったか |
| 行動 | 自分は何を担当し、どう改善したか |
| 振り返り | 結果から分かったことと残る課題は何か |
| 接点 | 希望する仕事のどんな場面に関係するか |
編集部の架空の例:「共同制作で説明の粒度がそろっていないと気づき、読み手を決めて用語と手順を見直しました」。大きな成果を作り足す必要はありません。実際の役割と、その場で考えたことを具体的に伝えましょう。
学生キャリア支援室へ、二つの候補を持って相談する
学生キャリア支援室には教員就職係と企業就職係があります。就職相談は教員向けと企業・公務員向けに分かれており、キャリタスUCで予約する案内です。就職や進学、インターンシップ等の相談先として活用できます。[8] [9]
まずは二つの進路候補について、応募・入試条件、準備の締切、実習や研究との重なりを一枚にまとめてください。迷っている点を具体的に持ち込むと、どの情報を追加で確認し、何から取り組むか相談しやすくなります。
学部の詳しい就活情報では、課程ごとの進路、専門的な学び、資格と選考準備を掘り下げて確認しましょう。大学全体の就職先を眺める段階から、自分の所属と希望に合う準備へ進むことが大切です。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 教育学部確認日:2026-09-11 / 全文。2023年度以降と2022年度以前を分離。
- 学校教育教員養成課程確認日:2026-09-11 / 全文。2023年度入学以降A初等B中等C特支D養護の4専攻。
- 教育支援課程確認日:2026-09-11 / 全文。2023年度以降E7コース、教育協働の専門人材。
- 2025年3月 学部卒業生就職・進学状況確認日:2026-09-11 / HTML全表と円グラフ2枚実読。学校811教439保6公26企176進114他50、E188教11公23企110進32他12。非常勤含む。卒業者分母と就職者647/144分母区別。旧課程名。
- 就職・進学に関するデータ確認日:2026-09-11 / 全文。2025/3卒、学校教育系公立/附属私立/日本人学校等、教職院・院進学。
- 教育支援系 主な就職先一覧 2024年度(2025年3月卒業)確認日:2026-09-11 / 全4頁テキスト画像実読。卒業時回答、あいうえお順。E限定。職種/人数不明、掲載大学等は就職先。
- 取得可能な免許・資格(2023年度以降)確認日:2026-09-11 / 全2頁文字画像。学校教免卒業要件、社会福祉士受験/Eソーシャル、公認心理師Eカウンセリング卒業後院or定施設実務等。履修時間制約あり。
- 学生キャリア支援室確認日:2026-09-11 / 全文。教員就職係と企業就職係、就職/進学/インターン等支援。
- 就職相談確認日:2026-09-11 / 全文。教員と企業/公務員区分、キャリタスUC予約、専門相談員。時間変更可能で時間不使用。