就職率93.3%は、就職希望者を分母にした数字

社会福祉学部の就職状況ページは、2025年3月卒業生について、就職決定者181人/就職希望者194人、就職率93.3%と明記しています。卒業者全員を分母にした割合ではありません。[1]

公式ページの2025年3月卒業生の公表値
区分人数・割合
就職希望者194人
就職決定者181人
就職率93.3%
[1]

この数字から、社会福祉士や精神保健福祉士の資格取得率、福祉専門職への就職率を出すことはできません。また、学部の就職先一覧を特定の専攻・コースの実績と断定しないようにします。

この記事は社会福祉学部社会福祉学科を対象にしています。心理学部や保育児童学部、通信教育課程の実績を混ぜず、自分が在籍する学部・課程を確認して読んでください。

5つの専攻・コースで、学びと資格の確認点が変わる

学部案内では、社会福祉専攻の社会福祉コース・介護福祉コース、精神保健福祉専攻、心理福祉専攻、経営福祉専攻が紹介されています。資格取得や関心分野に応じた学びであり、全員が同じ科目を履修し、同じ資格を取得するという意味ではありません。[2]

専攻・コースごとに整理すること
所属進路を考えるときの入口
社会福祉コース相談援助など、関心のある業務と応募条件
介護福祉コース希望する仕事、必要資格、施設の勤務条件
精神保健福祉専攻支援対象と仕事内容、資格の条件
心理福祉専攻心理と福祉の学び、進学や履修の確認
経営福祉専攻福祉と組織運営・企業の仕事との接点

これは候補を調べるための整理表で、各専攻から特定の職種へ採用された実績表ではありません。資格・免許の取得条件はキャンパスや履修によっても確認が必要なので、在籍年度の資料を使いましょう。

福祉団体・施設・病院は、仕事の内容まで確認する

2025年3月卒業生の一覧には、目黒区社会福祉協議会、小金井市社会福祉協議会、東京都社会福祉事業団などの福祉団体が掲載されています。障がい者施設の欄には東京都手をつなぐ育成会など、病院の欄にはイムス太田中央病院、埼玉精神神経センターなどが挙がっています。[1]

同じ法人でも事業所や採用職種が複数ある場合があります。就職先の名前だけで相談援助の担当者として採用されたと決めず、現在の募集要項で業務内容を確認します。

  • どの事業所で、誰を対象とした仕事なのか。
  • 相談、生活支援、介護、事務など何を担当するのか。
  • 必要な資格と、取得見込みで応募できる条件は何か。
  • 勤務時間、夜勤の有無、教育や相談の体制はどうか。

施設見学では、実習で知っている場との違いも質問にできます。ただし利用者の個人情報を持ち出さず、自分が学びたい業務や支援の考え方を言葉にしましょう。

公務員は、自治体名だけでなく採用区分を読む

公的機関の欄には東京都、藤沢市、茅野市、南アルプス市、埼玉県警察本部などが掲載されています。これらは学部の進路例であり、すべてが福祉職採用と記載されているわけではありません。[1]

福祉職を希望する場合も一般職を希望する場合も、現在の募集区分、受験資格、試験内容、採用後の仕事を確認します。大学の過去の採用先を、自分の受験資格を満たす証拠として使うことはできません。

資格試験と採用試験を並行するなら、学内の授業・実習日程と合わせて準備の時期を決めましょう。試験名を増やすだけでなく、なぜその仕事に関わりたいかを整理することも必要です。

一般企業を選ぶ場合も、福祉の経験を具体的に説明する

一般企業等の欄にはベネッセスタイルケア、コモディイイダ、青山商事、都ホテルズ、クスリのアオキ、ハードオフコーポレーションなどが載っています。企業名の掲載だけでは、採用された職種や配属は分かりません。[1]

福祉分野の学びを企業でどう生かすか考えるときは、「人の役に立ちたい」から一歩進みます。相手の要望を確かめた、情報を整理して説明した、周囲と相談して進めたなど、実際の行動から材料を探しましょう。

一般企業への進路変更を考えているなら、専門分野を否定する必要はありません。学びを通じて関心がどう変わり、どの仕事を調べるようになったかを説明します。福祉を学んだことが、あらゆる対人業務をこなせる保証になるわけでもありません。

実習の自己PRは、担当した範囲と確認の行動を示す

学部案内は、実習を重視するカリキュラムや、ロールプレイ・ケーススタディを用いた演習を紹介しています。大学の特色をそのまま自分の実績として書かず、自分が参加した授業や実習から具体的な場面を選びます。[2]

  • 取り組みの目的と、自分が担当した範囲を書く。
  • 分からないことを誰に、どのように確認したかを書く。
  • 受けた助言を踏まえ、何を変えたかを示す。
  • 経験から分かったことと、今後学びたいことを分ける。

「説明を一度で伝えようとしてしまい、指導を受けて順序を見直した」は編集部の架空の例です。自分の経験に置き換え、利用者や家族を特定できる情報は入れないでください。

見学した対応と自分が行った対応も分けましょう。実習生として指導のもとで学んだことを、独力で専門業務を担当したように膨らませる必要はありません。確認や改善の手順が伝わる文章を目指します。

求人票と実習のメモを持ってキャリア支援室へ

キャリア支援室は、施設・企業の求人情報の提供、個人面談、応募書類の指導、模擬面接、施設訪問の進め方などを案内しています。福祉系のガイダンスや、福祉実習・資格取得に関する支援も紹介されています。最新の利用方法は学内案内で確認してください。[3]

「福祉職と企業で迷っている」と伝えるだけでなく、比較している求人を持参します。勤務条件、仕事内容、資格の条件のうち、どこが分からないかを印を付けておくと、相談で確認する点が明確になります。

履修や資格の相談と、応募書類の相談は分けて質問を準備します。何も完成していなくても、書ける範囲のメモと次の締切を伝えて、今やることを整理しましょう。

学部の実績を、自分の応募先選びに使う

  • 2025年卒の就職率の分母と、就職先一覧の範囲を確認する。
  • 専攻・コースと現在の資格・履修状況を整理する。
  • 気になる施設や企業の職種・条件・日程を読む。
  • 実習の下書きと求人票を持ち、次の準備を相談する。

東京福祉大学社会福祉学部の就活では、資格名や大学名だけでなく、実際にどんな仕事をしたいかを具体化することが大切です。学歴への不安や企業も含めた応募先選びで迷う場合は、逆転就活塾の無料相談でも、候補や下書きをもとに進め方を整理できます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 東京福祉大学:社会福祉学部の就職状況確認日:2026-09-09 / 2025年3月卒の就職人数・率・学部別進路
  2. 東京福祉大学:社会福祉学部社会福祉学科確認日:2026-09-09 / 専攻・コース、実習・演習
  3. 東京福祉大学:キャリア支援室確認日:2026-09-09 / 求人・個人面談・福祉系支援

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