就職率95.6%を、教員採用試験の合格率と混同しない

東京福祉大学の教育学部就職状況ページは、2025年3月卒業生の就職率を95.6%、就職決定者130人/就職希望者136人と示しています。[1]

2025年3月卒業生の公式公表値
区分人数・割合
就職希望者136人
就職決定者130人
就職率95.6%
[1]

この就職者には、教員以外の進路も含まれます。卒業者全員の割合、教員採用試験の合格率、正規採用の割合は、それぞれ別の情報です。数値が高いから希望する自治体へ必ず採用される、という意味でもありません。

この記事は教育学部教育学科の就活を対象にしています。通信教育課程や、ほかの学部で教員免許を目指す学生の実績は混ぜず、所属に合う案内を確認してください。

学校への就職先は、校種と臨時の注記まで読む

2025年3月卒業生の公立小学校教諭の欄には、東京都、埼玉県、千葉県、横浜市などが掲載されています。群馬県・沖縄県には「臨時」と注記されています。公立中学校・高等学校教諭には茨城県、公立特別支援学校教諭には東京都・埼玉県が載っています。[1]

公立学校養護教諭の欄は、埼玉県、群馬県、栃木県、福島県にいずれも臨時の注記があります。これらの表記を省略して、すべて正規採用の実績として紹介することはできません。[1]

私立学校教諭にはルネサンス高等学校、学校法人早稲田学園など、私立学校養護教諭には聖和学院中学校・高等学校などが掲載されています。公立と私立でも募集・選考が同じとは限らないため、現在の採用案内を読みましょう。[1]

職名と採用区分を確認することは、進路を優劣で並べるためではありません。働く期間、仕事内容、次の試験準備など、自分の予定を具体的に考えるために必要です。

専攻・コースと、実際に取得する免許を照合する

学部案内には学校教育専攻と国際教育専攻が紹介されています。学校教育では小学校教諭、養護教諭、教育心理、ICTなどのコース、国際教育では国際教育・日本語教育のコースが案内されています。[2]

同じ教育学部に在籍していても、全員がすべての教員免許を取得するわけではありません。履修やコースによる条件があり、日本語教育コースでは教員免許状を取得できない旨も案内されています。自分の在籍年度と履修状況を学内資料で確認してください。[2]

応募書類では、取得済みの免許と取得見込みの免許を区別します。進路を変える場合も、まず条件を確かめ、必要な追加履修があるか、現在の予定で間に合うかを担当窓口へ相談しましょう。

一般企業へ進むなら、仕事内容への関心を言葉にする

教育学部の一般企業等の欄には、ダイワロイネットホテルズ、信越半導体、アート引越センター、セキチュー、ケア21、ヨドバシカメラ、城南進学研究社などが掲載されています。企業名から採用職種や配属までは判断できません。[1]

教える仕事への関心がある場合も、学校、学習支援企業、企業内の教育担当では仕事内容が異なります。新卒で希望する職種を募集しているか、配属の仕組みはどうかを確認します。

「教員を目指していたが迷っている」という場合は、何に迷っているかを整理しましょう。教育そのものへの関心、勤務する場所、働き方、自分が力を発揮したい場面を分けると、企業を見る際の条件が具体的になります。

一般企業を選ぶ理由を、教員への否定だけで説明する必要はありません。学びや実習を通して何に気付き、どの仕事を調べるようになったか、自分の変化を説明しましょう。

教育実習の自己PRは、授業を改善した過程から考える

学部案内では学生参加型の授業や、実際にアクティブ・ラーニングを行う力を学ぶことが説明されています。大学の教育方針そのものを自分の成果にせず、自分が準備・発表・実習で行ったことを取り出します。[2]

  • 授業や活動で何を伝えようとしたのかを書く。
  • 児童・生徒の反応や、指導を受けた点を整理する。
  • 説明の順序、教材、問いかけなど何を変えたかを書く。
  • 変化をどう確認し、何を次の課題にしたかを示す。

「説明が抽象的だったため、身近な例を入れて順序を変えた」は編集部の架空の例です。実際の経験に置き換え、児童・生徒を特定できる情報は含めません。話を大きくするより、観察と改善を具体的に伝えましょう。

実習経験がまだなければ、模擬授業、グループ発表、授業での準備などから材料を探します。見学した対応と自分で行った対応を分け、経験していない成果を書かないようにします。

採用試験と企業選考は、必要な準備を一枚にまとめる

比較しながら進めるための予定表
予定確認する内容
学業・実習授業、実習、提出物の期限
教員採用自治体・校種・教科、出願、試験日程
企業選考募集職種、書類締切、説明会、面接
相談・準備免許の確認、模擬授業・面接、書類の見直し

複数の進路を考える場合も、すべての試験に手を広げる必要はありません。何を確認できれば選択できるかを決め、授業と選考が重なる点を早めに相談します。

進路を決められないまま期限だけが過ぎるのを防ぐため、次の一週間で読む募集案内と、相談する内容を具体的にします。日程変更や実習との調整は自分だけで判断せず、必要な担当者へ確認してください。

大学の教員採用支援と企業就職支援を使い分ける

キャリア支援室は教員採用試験の情報提供、願書の記入指導、面接・論文・実技等の対策、臨時採用や期限付き任用の情報提供などを案内しています。一般就職についても求人紹介、書類指導、模擬面接を行うと説明しています。[3]

教員志望なら志望自治体と校種、企業も見るなら求人票を持参し、どの支援を使うとよいかを相談します。大学名への不安だけを抱えるより、下書きのどこを直すか、次に何を調べるかが分かる状態を目指しましょう。

試験に通らなかった場合の選択肢も、臨時採用・私立学校・企業などを同じものとして扱わず、条件と次の予定を確認します。急いで決める前に、働く内容と自分の希望を照合してください。

納得できる進路のために、条件と経験をそろえる

  • 就職率と教員採用の合格率を区別する。
  • 掲載先の校種・職名・臨時の注記を読む。
  • 自分の免許・履修と現在の募集条件を照合する。
  • 実習や授業の経験を整理し、学内で次の準備を相談する。

東京福祉大学教育学部の就活は、教員になるかどうかを一度に決めるだけの作業ではありません。仕事内容と条件、自分の経験を具体化し、比較できる候補を増やしましょう。学歴への不安や一般企業への応募準備で迷う場合は、逆転就活塾の無料相談でも進め方を整理できます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 東京福祉大学:教育学部の就職状況確認日:2026-09-09 / 2025年卒の人数・率・校種と採用区分付き進路
  2. 東京福祉大学:教育学部教育学科確認日:2026-09-09 / 専攻・コース、免許の注意点、授業方針
  3. 東京福祉大学:キャリア支援室確認日:2026-09-09 / 教員採用支援と一般就職支援

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