学部卒業者994人のうち、大学院進学は776人

東京大学の2025年度版大学概要資料編には、2024年度卒業者の進路が2025年5月1日現在の情報として掲載されています。工学部の卒業者は994人、大学院研究科への進学776人、他の学部等への進学5人、就職125人、その他88人です。[1]‌​‌​​​‌‌‌​‌​‌​‌‌​‌​‌‌‌​‌‌‌‌​​‌​‌​​​​​​​‌​‌‌‌​​​‌​‌‌‌​​​‌‌‌‌​​‌‌‌

2024年度工学部卒業者の進路
区分人数
大学院研究科への進学776人
他の学部等への進学5人
就職125人
その他88人
卒業者合計994人
[1]

125人を分母の説明なしに「工学部の就職率」として使うことはできません。また、大学院へ進んだ776人が全員同じ研究科に進んだことや、その他88人の具体的な事情は、この表からは分かりません。

学科や研究室の就職先一覧では、学部卒業者と修士修了者を合わせている場合があります。企業名を見る前に集計対象を確認し、学部卒で応募する人の実績と、大学院修了時の実績を分けて読みましょう。大学院に進学すること自体も、将来の特定企業への採用保証ではありません。

16学科の専門を、会社名ではなく仕事へ結び付ける

工学部には16学科があります。学部教育を担当する教員の主な所属先には、工学系研究科だけでなく、情報理工学系研究科、新領域創成科学研究科、情報学環・学際情報学府も挙げられています。学部と大学院の組織を、一対一で決まるものと考えないようにしましょう。[2]

学科の広がりを確認するための整理(分類は編集部)
分野の目安学科
社会・都市・建築社会基盤、建築、都市工学
機械・航空・精密機械工学、機械情報工学、航空宇宙工学、精密工学
電気・情報・物理・計数電子情報工学、電気電子工学、物理工学、計数工学
材料・化学・生命マテリアル工学、応用化学、化学システム工学、化学生命工学
分野横断システム創成
[3]

この分類は進路を限定するものではありません。例えば情報に関わる仕事でも、ソフトウェアの開発、機器との連携、データの分析では仕事内容が異なります。学科名や業界名だけで合う・合わないと判断せず、募集職種で何を担当するかを確認しましょう。

大学の学科紹介は、それぞれが扱う課題や教育の方向を知る入口になります。自分が履修した実験・演習・設計・研究を並べ、どんな方法で課題を扱ったかを書き出すと、求人との接点を探しやすくなります。[3]

進学と就職は、深めたい内容と応募条件で比較する

大学院進学を考える場合は、研究したいテーマと、必要な手法・指導体制を確認します。単に周囲が進学するからではなく、学部で得た疑問をどのように深めたいかを説明できるようにしましょう。

進学と学部卒就職の比較(編集部の提案)
観点進学を検討する場合就職を検討する場合
関心深めたい研究の問いは何か仕事で取り組みたい課題は何か
条件入試、研究室、学修に必要な準備学歴・経験の応募要件、選考内容
経験学部研究で未解決の点と次の方法実験・設計などで担った役割と工夫
生活学修期間、生活の計画、支援制度勤務地、勤務条件、新人教育
確認先研究室・専攻の公式案内と教員求人情報、学科の担当者、相談窓口

研究職や開発職で求められる学歴・専門は、企業や募集区分によって異なります。修士でなければ応募できない、学部卒なら専門を使えない、と一律には判断せず、希望する求人の要件を確認してください。

理工連携キャリア支援室は、就職だけでなく進学も含めて相談を受け付けています。迷っている段階で比較表を持ち込み、まだ分からない条件や、自分が優先したいことを言葉にする機会として利用しましょう。[4] [5]

学校推薦は、学科・専攻のガイドラインを先に読む

理工連携キャリア支援室の案内では、学校推薦は各学科・専攻のガイドラインで運用され、不明点は就職担当教員に確認するよう示されています。企業の採用ページだけで手続が完結すると考えず、学内の説明を先に確認しましょう。[6]

学校推薦と自由応募で確認すること
確認点学校推薦自由応募
応募の入口所属学科・専攻のガイダンスと推薦の案内企業が公開する募集案内
手続推薦枠、学内手続、必要書類、日程応募書類、適性検査、面接などの指定
併願学内と企業の条件を確認推薦との併願条件も確認
意思決定希望順位や内々定後の扱いを事前に相談応募先ごとの条件と期限を整理
[6]

支援室の説明では、学校推薦は基本的に内々定後の辞退を認めない運用として案内されています。まずその企業で働きたい理由と条件を確認し、迷いや事情がある場合は、自己判断で手続を進めず学科の担当者へ相談してください。[6]

同じページは、学校推薦と自由応募を併願できない場合があることも示しています。推薦状の提出時期や選考の進み方は、一般例をすべての企業へ当てはめず、対象年度の案内で確認します。推薦があることを採用や希望配属の保証と考えないようにしましょう。[6]

研究概要は、目的・方法・工夫・限界を分けて話す

学校推薦の案内では、ジョブマッチングの面接で研究概要を簡潔に説明することが紹介されています。学士の場合は卒業研究の予定内容をまとめるとされているため、研究が完了していない段階でも、予定と実施済みの内容を分けて準備できます。[6]

研究・設計の説明で整理する項目(編集部の提案)
項目内容
目的どのような課題を扱い、なぜ取り組むのか
方法実験、解析、設計などをどう進めたか
役割自分が担当し判断した部分はどこか
工夫うまくいかない点をどう確認・修正したか
結果と限界現時点で分かったことと、まだ確認できていないこと

編集部の架空の例です。「実験で想定と異なる結果が出た際、私は原因を一つに決めず、測定条件と計算上の仮定を分けて確認しました。指導者と相談して条件をそろえた比較を行い、結果の説明では確認できた範囲と残る課題を明示しました。」

これは東京大学の学生の体験談ではありません。自分の経験に置き換え、研究室全体の成果を個人の成果としないようにします。共同研究先の秘密や未公開データを含めず、応募資料に出せる範囲を指導教員に確認してください。

専門外の相手にも分かる短い説明と、専門的な質問に答える説明の両方を用意すると、経験を整理しやすくなります。結果の大きさを誇張するより、課題にどう向き合い、何を学んだかを具体的に伝えましょう。

理工連携キャリア支援室と、学科の担当者を活用する

理工連携キャリア支援室は工学部2号館208号室にあり、理工系の学生の進路を支援しています。公式サイトでは、オンラインまたは対面の相談、求人やインターンシップの情報、企業研究の機会が案内されています。[4] [5]

同室のQ&Aは、インターンシップについて、指導教員や支援室と相談し、研究・授業の妨げにならないよう計画することを勧めています。実験や研究の予定と応募の期限を同じ予定表に置き、重なる部分を早めに相談しましょう。[7]

  • 自分の学科・研究内容と、希望する仕事を整理する。
  • 進学と就職を比較し、必要な条件を調べる。
  • 学校推薦の利用を考える場合は、学科のガイドラインを確認する。
  • 研究の目的、方法、自分の工夫と限界を短くまとめる。
  • 理工連携キャリア支援室や担当教員に相談し、予定を具体化する。

大学名や応募先の人気だけで進路を決めず、学びたいことと働く条件を照らし合わせましょう。資料で分かることと、担当者に確かめる必要があることを分けると、準備を一歩ずつ進められます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 東京大学 2025大学概要資料編 卒業後の状況確認日:2026-09-11 / PDF13/冊子11画像2024卒工994/院776/他進5/進計781/就125/他88。大学院修了別
  2. 東京大学 工学部確認日:2026-09-11 / 16学科、教員主所属4研究科等、工学部と研究科別
  3. 東京大学 工学部 学科紹介確認日:2026-09-11 / 2026ガイダンス16学科、5分類は編集部の整理
  4. 東京大学 理工連携キャリア支援室確認日:2026-09-11 / 現在online対面・求人実習イベント、学生声不使用
  5. 東京大学 理工連携支援室について確認日:2026-09-11 / 工学部2号館208、理工系進学就職支援。個人経歴本文不使用
  6. 東京大学 学校推薦と自由応募確認日:2026-09-11 / 各学科専攻guideline、基本内々定後辞退不可運用、併願制限の場合、学士は卒研予定内容。例示を全社保証とせず
  7. 東京大学 理工連携支援室Q&A確認日:2026-09-11 / 研究授業を妨げない実習計画・指導教員相談。古い一律採用月やABC匿名企業例不使用

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