就職率90.0%と内定率95.5%は分母が異なる

大学の2025年度、2026年3月卒業・修了生の進路データでは、工学部第二部を独立した区分で掲載しています。2026年5月作成の表で、在籍者数欄166人、大学院等進学者25人、就職者127人、その他14人です。在籍者数欄はこの卒業・修了生の進路表の集計対象で、全学年の在学生数を示すものではありません。[1]‌​​​‌​‌‌​‌​‌‌​‌‌‌‌‌​‌‌‌​‌​‌‌​‌​‌​‌​​​‌‌‌​​‌​​‌​​‌‌‌​​​‌‌​​​​‌​‌‌

2025年度工学部第二部の進路
学科表の在籍者数大学院等進学者就職者その他
電気電子工学科45人8人33人4人
機械工学科63人11人45人7人
情報通信工学科58人6人49人3人
合計166人25人127人14人
[1]

就職率90.0%は、就職者127人を166人から進学者25人を除いた141人で割り、資料の注記に従い小数第2位を切り捨てた値です。就職希望者だけを分母とする就職率とは異なります。[1]

同表の参考欄にある内定率95.5%は、企業就職希望者に占める企業就職内定者の割合です。就職率90.0%や進学率15.1%と足し合わせる値ではありません。大学全体や夜間部を除いた集計の数字を、第二部の数字として使わないことも大切です。[1]

夜間の学習時間と就活の予定を具体的に組み合わせる

学部の公式案内では、授業は平日の6・7時限、18時10分~21時20分を中心に配置されています。ただし開講時限は平日16時30分~21時20分、土曜日10時40分~19時40分とも示されており、すべてが夜だけの授業ではありません。本人の時間割を見て予定を組みましょう。[2]

工学部を中心に、システムデザイン工学部・未来科学部の教員も授業を担当し、基礎から応用まで学べることが案内されています。条件を満たす場合の他学科や昼間開講科目の履修もありますが、誰でも無条件で履修できるという意味ではありません。[2]

働きながら学んでいる人は、仕事、授業、研究、選考の予定を一つの表にまとめることを勧めます。昼間に時間が取れる人も、試験や実験の準備時間を先に確保しましょう。夜間部という名称だけで就活に使える時間を判断せず、本人の生活に合わせて考えます。

社会人課程や学生職員制度も案内されていますが、第二部の全学生が同じ働き方をしているわけではありません。応募時には本人の経験を事実に沿って説明し、新卒・既卒・職務経験を要する募集などの対象条件は企業へ確認してください。[2]

3学科の就職先例と学びを照らし合わせる

学科公式ページの主な就職実績の例
学科掲載企業例
電気電子工学科JR東日本、横河電機、NECソリューションイノベータ、住友電設、矢崎総業
機械工学科三菱電機、スズキ、IHI、日立建機、いすゞ自動車、オークマ
情報通信工学科富士通、JR貨物、LINEヤフー、日本テキサス・インスツルメンツ、日立社会情報サービス
[3] [4] [5]

会社一覧の見出しは主な就職実績で、個々の企業の対象年度や人数は示されていません。隣接する2024年度の進路図や今回の2025年度人数と同じ一年度の一覧と決めず、過去の就職先の例として確認しましょう。会社名だけでは配属職種も分かりません。[3] [4] [5]

電気電子工学科のカリキュラム図では、回路理論、電磁気学、基礎実験から、電気電子工学実験や計測・制御、電力分野などへ学びを広げます。機械工学科では機械設計製図、機械工学実験、機械工作実習などが掲載されています。[3] [4]

情報通信工学科ではプログラミング、情報通信基礎実験、情報通信工学実験、4年次の情報通信プロジェクトなどが示されています。学んだ科目名に加えて、本人が設計・制作・検証で何を担当したかを言葉にすると、専門外の面接官にも伝えやすくなります。[5]

図の開講予定科目は変更される場合があると注記されています。履修の詳細は本人の年度の案内で確認し、応募先については募集職種と必要な専門性を調べてください。[3] [4] [5]

大学院進学と資格を目的から考える

2025年度は第二部から25人が大学院等へ進学しています。学部紹介では、本学大学院修士課程への推薦進学制度と一般入試による進学を案内しています。進学を考える場合は、研究したいテーマと希望職種に必要な学位を合わせて確認しましょう。[1] [2]

大学院に進めば自動的に希望の研究開発職へ就けるわけではありません。どの研究室で何を深めたいかを考え、募集情報や研究室の案内を読んで教員に相談してください。就職を選ぶ場合も、現在の学びをどの仕事で生かしたいかを具体化することが役立ちます。

資格については、授業科目の履修による取得や、卒業後の実務経験を要する例などが案内されています。目指せる資格の一覧を、卒業時に自動的にすべて取得できる一覧として読まないようにしましょう。希望職種で求められる資格を選び、担当窓口へ条件を確認してください。[2] [3] [4] [5]

夜間部の経験を自己PRへつなげる

夜間部を選んだ理由を聞かれたときは、本人の選択と、その環境で何に取り組んだかを説明することを勧めます。以下は編集部による整理の方法です。家庭事情などを必要以上に詳しく話すのではなく、学びや活動にどう向き合ったかを中心にできます。

経験を整理する観点
観点書き出す内容
選択何を学びたいと思って第二部を選んだか
制約授業・仕事・活動をどう組み合わせたか
行動設計、実験、開発、業務で本人が担ったこと
工夫時間や品質をどう管理したか
学び結果から何を学び、改善したか

仕事と学業を両立した人は、長時間頑張ったことだけでなく、優先順位の決め方や期限の管理を具体的に示せます。働いていない人も、授業、実験、研究、課外活動の中で自分が工夫した経験を整理してください。学生職員の経験を全員の強みとして語る必要はありません。

チーム開発では、担当範囲、周囲との調整、動作確認の方法を説明できます。研究では結果だけでなく、なぜその方法を選び、どこまで確かめたかを整理します。仕事や研究の内部情報は公開できる範囲を確認したうえで、本人の行動に焦点を当てましょう。

学内の就職情報と募集条件を確認する

東京電機大学は入学後からキャリアガイダンスを行い、学生専用サイトで採用情報、就職支援行事、インターンシップなどの情報を提供しています。利用には大学の認証が必要です。学内案内から自分の学年や所属に合う情報を確認しましょう。[6]

まず希望職種を二つ選び、募集対象、締切、勤務地や配属の説明を比較してください。そのうえで授業・仕事の予定と、説明できる研究や制作の経験を一つ整理します。夜間部という名称への不安だけで応募先を狭めず、条件を確かめて具体的な準備を進めましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 2025年度卒業・修了生 進路データ確認日:2026-09-11 / 2026年3月卒、2026年5月作成、第二部区分
  2. 工学部第二部について確認日:2026-09-11 / 授業時間・学び・大学院進学
  3. 工学部第二部 電気電子工学科確認日:2026-09-11 / カリキュラムと年度未記載企業例
  4. 工学部第二部 機械工学科確認日:2026-09-11 / カリキュラムと年度未記載企業例
  5. 工学部第二部 情報通信工学科確認日:2026-09-11 / カリキュラムと年度未記載企業例
  6. 東京電機大学 就職支援確認日:2026-09-11 / ガイダンス・学生専用サイト