就職実績は、企業名だけでなく集計の対象を見る

大学が大学ポートレートに提供する2025年度の情報では、卒業者は197人、大学院への進学者は20人です。産業別の情報通信業は100人と掲載されています。いずれもメディア情報学部の情報で、各学科単独の人数ではありません。[1]‌‌​‌​‌​‌​‌​​‌‌‌​​‌‌​​‌​‌​‌‌‌‌‌‌​​‌​​​‌‌​‌​‌‌‌‌‌‌‌​‌​‌​‌​​​‌‌​​​‌

同じページでも、説明文の就職者数は166人ですが、進路別の表では「正規の職員、自営業主等」165人と「正規の職員等でない者」5人が示されています。相違の理由は確認できていません。そのため本記事では、これらを合算して説明文の就職率と結びつけたり、情報通信業の構成比を独自に確定したりしていません。[1]

情報通信業にはさまざまな会社・業務が含まれます。その100人全員が開発職、大手企業、放送局へ進んだと読み替えることはできません。企業規模別の割合や、本人の希望する職種への採用可能性は、この数字だけでは分かりません。

資料を見るときの確認事項
確認する項目読み方
年度2025年度卒業者と、2025年3月卒業者を区別する
組織メディア情報学部全体と各学科・大学院を区別する
分類業種は企業の事業、職種は本人が担当する仕事として分ける
分母卒業者数と就職希望者数は別。相違する表を無理につなげない

就職先の法人名は、大学公式の年度別主要就職先一覧や学内資料で確認しましょう。本記事では、その一覧本文を取得できなかったため、会社名を推測して掲載していません。過年度の採用が見つかっても、今年の採用条件と本人の合否は別に確認が必要です。

2学科の違いを、自分の経験を探す手掛かりにする

公式Q&Aでは、社会メディア学科は社会科学的な視点から情報メディアを用いた課題解決を、情報システム学科は利用者のニーズを踏まえたシステムの実現を目指すと説明しています。文系・理系という一言で決めず、自分の授業や研究の内容を具体的に確認しましょう。[4]

学科の学びと振り返る材料
学科公式案内で確認できる重点選考に向けた問い(編集部)
社会メディア学科社会や生活者を調べ、コミュニケーションや情報発信を考える誰の認識をどう調べ、どの表現や提案を選んだか
情報システム学科システムの構築と利用者のニーズの評価・改善を学ぶどの要求を実装し、動作と使いやすさをどう確かめたか
[2] [3]

これは進路の線引きではありません。社会メディア学科でも開発経験があればそれを説明できますし、情報システム学科でも利用者調査や企画の経験を材料にできます。履修した科目名だけで能力を証明するのではなく、実際に行った調査・制作・判断を示します。

社会メディアの経験は、調査の方法と伝える相手を説明する

社会メディア学科の教育案内には、社会調査、質的調査、社会文化フィールドワークなどの科目が掲載されています。調査経験を自己PRに使うなら、なぜその対象と方法を選んだのかをまず整理しましょう。[2]

例えば、調査協力者が少なかったという経験でも、誰へどのように協力を依頼し、質問が伝わらないと気づいて何を修正したかを説明できます。「コミュニケーション力がある」とまとめる前に、相手の反応を見て変えた行動を探します。ここで挙げる問いは編集部の整理方法で、特定の学生の実例ではありません。

調査・発信の経験メモ
項目残す内容
目的何を確かめ、誰の判断に役立てようとしたか
対象と方法調査した相手、集めた情報、調査できなかった範囲
自分の役割企画・依頼・記録・分析・発表のうち担当したこと
工夫理解の違いに気づき、質問や表現を変えた場面
結果と限界分かったこと、推測のままのこと、次に調べたいこと

メディアや広告の仕事に関心がある場合は、好きな番組や広告の紹介から一歩進めて、届けたい相手と目的を説明します。研究で扱ったテーマと、営業・編集・制作・調査などの募集職種の仕事を比較し、経験のどの部分を使って話すかを変えましょう。

情報システムの経験は、実装と検証を一続きで伝える

情報システム学科の案内は、システム構築に加え、利用者のニーズを調査・分析し、評価・改善する学びを示しています。動くものを作った経験だけでなく、なぜその仕様にしたのか、確認で何が分かったのかを話す材料にできます。[3]

開発経験の説明は「目的→自分の担当→難しかった点→調べたこと→修正→確認結果」の順に整理します。使った言語を列挙するだけでは、どこまで自力で行ったかが分かりません。授業の見本を参考にした部分、チームメンバーが作った部分、自分で考えた部分を分けましょう。

不具合が出たとき、条件を絞って再現した、ログを読んで原因を探した、複数の方法を比較して変更したといった過程も重要な説明材料です。利用者に試してもらっていなければ「使いやすくした」と効果を断定せず、検証した範囲と残っている確認を話します。

作品を見せる場合は共同制作の許可やデータの扱いを確認し、応募先の指定形式に合わせます。まだ作品がないなら、締切と募集条件を確認した上で、既存の授業課題を説明できる状態にすることを優先してください。慌てて他人のコードを自分の実績として提出する必要はありません。

IT・メディア・一般企業を仕事内容で比較する

応募先比較表(編集部の提案。採用実績ではありません)
調べる方向比較したい仕事の中身確認質問
IT企業開発、運用、顧客との要件整理など新卒はどの工程から担当しますか
メディア・広告関連営業、調査、編集、制作など配属職種は選考時に決まりますか
事業会社の情報関連部門社内業務の改善、システム導入、データ利用など利用者は誰で、開発と外部調整の比重はどう違いますか

大手を目指すか迷う場合も、大学名の印象ではなく募集条件を一社ずつ確認しましょう。情報系学部なら一律に優遇される、学歴で必ず落ちるといった断定はできません。必要な知識・経験、選考の提出物、勤務地、配属の決まり方を比べるほうが、応募と準備の判断に使えます。

大学提供の支援情報には、個別の面接指導・履歴書添削・自己分析、企業・業界セミナー等が掲載されています。調査メモや制作物の説明と、実際の募集要項を持参して相談しましょう。支援の受付方法と日程は最新の学内案内を確認してください。[1]

逆転就活塾への相談でも、「学部名が不安」と感じる理由を、応募先選び・自己PR・選考のどこで困っているかに分けると、次の行動を決めやすくなります。学科、卒業予定時期、応募状況、説明したい経験を一つ用意し、自分に必要な準備を具体化しましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 東京都市大学 メディア情報学部 進路・就職情報(大学ポートレート)確認日:2026-09-10 / 大学提供情報。2025年度卒業者の実績。本文と表の就職者数に相違あり
  2. 東京都市大学 メディア情報学部 社会メディア学科確認日:2026-09-10 / 確認時の学科教育案内。想定進路は実績ではない
  3. 東京都市大学 メディア情報学部 情報システム学科確認日:2026-09-10 / 確認時の学科教育案内。年度別実績ではない
  4. 東京都市大学 メディア情報学部 Q&A確認日:2026-09-10 / 学科の違い・研究と学び。掲載年度不明の資格・進学条件は引用しない