医学科と保健学科で、進路の数字を分けて読む

東北大学医学部には医学科と保健学科があります。医師としての進路を考える学生と、看護・放射線技術・検査技術の分野を学ぶ学生を、医学部という一つの数字だけで比較しないことが出発点です。[1] [3]​‌‌‌‌‌​‌‌​​​‌​‌​​​​‌​​​‌‌​‌​‌‌‌​‌​‌‌​​‌​​​‌‌‌‌​‌‌‌‌​‌​​‌​‌‌​​​​‌

大学の全学進路表で確認できたのは、2024年度卒業者を対象とした2025年5月1日現在のデータです。医学部6年制は卒業者149人のうち臨床研修医等140人、進学者1人、就職者等2人、その他6人。4年制は卒業者145人のうち進学者58人、就職者等86人、その他1人です。[2]

この表では臨床研修医等と就職者等を別項目にしています。6年制の「就職者等2人」だけを見て就職が難しいと判断することも、臨床研修医等140人を一般企業への就職実績として扱うことも適切ではありません。4年制の数字は専攻ごとの内訳ではありません。[2]

ここで掲載した人数は卒業者の進路であり、国家試験の合格率や就職希望者に対する内定率ではありません。2025年度卒業者の数値へ読み替えず、対象年度をそろえて確認してください。

保健学科の就職先は専攻別の掲載例を確認する

保健学科の公式進路ページでは、看護学専攻に東北大学病院や東京大学医学部附属病院、放射線技術科学専攻に仙台市立病院や石巻赤十字病院、検査技術科学専攻に東北医科薬科大学病院や秋田赤十字病院などが掲載されています。ページに実績の対象年度は明示されていないため、特定年度の採用人数としては扱いません。[3]

掲載された病院名は進路例です。希望部門への配属や、その施設での採用を保証するものではありません。自分の専門に合う募集があるか、必要な資格、見学や選考の案内を各施設で確認しましょう。知っている病院だけで比較を終えず、どのような環境で専門を深めたいかを考えます。

見学や説明会で確かめる問い(編集部提案)
関心質問の方向
新人の学習支援入職後にどんな支援を受けられるか
専門との接点募集部門ではどのような業務を扱うか
配属希望と配属はどのように調整されるか
働く環境勤務形態や部署間の連携をどう確認できるか
研究への関心研究や進学との両立について相談できるか

病院の規模だけでは自分に合うかを決められません。見学した印象と、募集要項で確認した条件を別の欄に記録します。説明がなかったことは推測で埋めず、問い合わせたい項目として残してください。

看護の資格案内は入学年度による違いに注意する

看護学専攻の公式ページは、所定の単位を満たした場合の看護師国家試験受験資格を案内しています。助産師については関連科目の履修と一部科目の選抜条件を記した上で、2026年度入学生から助産師養成を廃止すると明記しています。入学年度を確認せず、全員が同じ資格を目指せると考えないようにしましょう。[4]

保健師育成は2014年度から大学院博士課程前期で行うとの案内もあります。学部の卒業、国家試験受験資格、資格取得は別です。希望する職種に必要な課程や資格を、所属の窓口で自分の入学年度と履修状況に即して確かめてください。[4]

資格の確認は進路を狭めるためではなく、応募準備の見通しを立てるために行います。募集要項の「取得見込み」の扱いも、施設ごとの案内で確認します。取得していない資格を取得済みとして書類に記載しないことが基本です。

進路メモに分けて書く欄(編集部提案)
項目記入する内容
所属学科・専攻・入学年度
課程修了した科目と今後の履修予定
資格取得済み/受験資格/受験予定を区別
応募先求められる資格と提出時期
未確認教務や採用担当へ確認したいこと

医学科は臨床と研究の経験を振り返る

医学科のシラバス案内では、初期の基礎医学等から臨床医学へ学びを進め、臨床修練、高次臨床修練へつなげる構成が示されています。高次臨床修練は学生が配属先を選択する形とされています。実際の履修や日程は、自分の学年の便覧・シラバスで確認します。[5]

進路を考える際には、どの診療分野が好きかだけでなく、臨床で学びたいことと研究への関心を別々に整理してみてください。自分が経験した実習で、何を疑問に思い、どんな指導を受けて理解を深めたかが、進路の希望を説明する材料になります。

研修先を検討する場合も、一般企業の就活日程をそのまま当てはめず、希望する研修先や所属学科の案内を確認します。この記事の進路人数から、個別の研修先への採用可能性や、選考方法を判断することはできません。

進路への関心を整理する問い(編集部提案)
振り返る経験言葉にすること
臨床での学習どのような場面でさらに学びたいと感じたか
研究への参加何を調べる意義があると考えたか
指導を受けた場面どんな助言で理解や行動が変わったか
チームとの関わり自分の役割と、他者から学んだことは何か

実習の経験は、相手の情報ではなく自分の行動で説明する

医療分野の経験を志望理由や自己PRに使うときは、個人が分かる患者情報を含めず、自分が何に気づき、何を学んだかを中心にします。学生として経験した範囲を超えて、診療を独力で担ったように書かないことも大切です。

編集部の架空の例では、「実習で相手に説明が伝わらなかったため、指導者の助言を受けて用語や順序を見直した」と整理する形が考えられます。成果を大きく見せるのではなく、助言を受け止め、次の行動を変えた点を説明します。自分の実際の経験に置き換えてください。

  1. 実習や研究から、一つの学習場面を選ぶ。
  2. 自分が担当・経験した範囲を書き出す。
  3. 難しかったことと、受けた助言を分ける。
  4. 行動を変えた点を説明する。
  5. 進路先で深めたい学びにつなげる。

企業など医療機関以外の進路に関心がある場合は、医療の学びがその職種でどう関係するかを調べます。医学部出身というだけで応募できると決めず、学位・専門・資格の条件を確認してください。今回の保健学科の病院一覧を、企業への就職実績として使うことはできません。

学科の確認とキャリア相談を使い分ける

資格や履修、専門に直結する進路については、所属学科・専攻の窓口や指導教員に、自分の状況を示して確認しましょう。進路への迷いや経験の整理には、大学のキャリア支援室の個別相談も活用できます。個別相談はWebで予約し、実施方法は予約画面で確認する案内です。[6]

相談には、希望する進路二つ、条件が分からない点一つ、実習や研究のメモ一つを用意します。医学科と保健学科の違い、保健学科でも専攻や入学年度の違いがあるため、最初に所属と卒業予定時期を伝えておくと話を進めやすくなります。

  • 今日:進路表の自分に当たる区分と年度を確認する。
  • 今週:応募や進学に必要な条件を一つの表にする。
  • 相談後:未確認の条件を確認し、経験の説明を一つ直す。

進路の比較や自分の経験の言語化で悩む場合は、逆転就活塾の無料相談も活用できます。資格・専門課程の確認は大学で行いながら、応募先を選ぶ理由と、自分が学んできたことを伝える準備を進めましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 学部・大学院・附置研究所等確認日:2026-09-10 / 現行の医学科・保健学科
  2. 卒業後の状況(進路状況調)確認日:2026-09-10 / 2024年度卒業、2025年5月1日現在、医学部6年/4年
  3. 医学部保健学科卒業後の進路確認日:2026-09-10 / 専攻別の主な就職先、年度明示なし
  4. 看護学専攻 卒業後の進路確認日:2026-09-10 / 資格受験要件、2026年度入学生から助産師養成廃止
  5. 医学科 学生便覧・シラバス確認日:2026-09-10 / 医学教育と臨床修練の構成、本文のみ
  6. 個別相談確認日:2026-09-10 / Web予約と実施方法確認

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