募集停止と、在学生の所属・支援を分けて確認する

教養学部の人間科学科、言語文化学科、情報科学科、地域構想学科は、2023年度以降の学生募集を停止しています。大学の2022年9月の告知では、2年次編入を2024年4月、3年次編入を2025年4月から停止すると示されています。[1]​​​​‌​​‌‌​​‌‌‌‌‌​​​​‌‌​​​​​‌​​​‌‌​‌​​​​‌​​‌‌​‌​​​​‌‌‌​​‌​​‌​‌‌‌‌

同じ告知は、募集停止する学部・学科の全在学生について、卒業まで入学した学科の所属と教育環境を維持し、学生生活や進路・就職支援を続けると明記しています。募集停止を理由に、一人で準備しなければならないと考える必要はありません。[1]

この記事は教養学部の在学生・卒業生向けです。履歴書では在籍・卒業時の学部学科名を使い、新しい人間科学部、国際学部、情報学部、地域総合学部の学生だったように書き換えないようにします。

4学科の学びは、履修内容と自分の経験で説明する

教養学部は人間科学・言語文化・情報科学・地域構想の4学科を設け、複数の分野を学びながら課題を考える教育を行ってきました。公式の学部案内は、それぞれ人間、言葉と文化、情報、地域の学びを紹介しています。[2]

教養学部の経験を振り返る問い(編集部作成)
学科説明の材料となる経験具体化する問い
人間科学実験、調査、人間や社会についての検討何を確かめ、どこまで分かったか
言語文化言語・作品・文化の比較や発表どの資料を読み、理解がどう変わったか
情報科学プログラム、データ、仕組みの検証目的、自分の担当、確認方法は何か
地域構想現地調査、地域の課題の分析誰に聞き、何を観察し、どう考えたか

同じ学科でも、選んだ授業や研究テーマは違います。学科の特徴をそのまま自分の能力として語らず、履修した内容と、自分が実際に行った作業をつなげましょう。

総合研究は、一つの問いをどう深めたかで伝える

学部の特色では、1〜3年次の学部共通科目と、4年次の「総合研究」を通じて、複数の分野を結び付けて考える学びを説明しています。[3]

研究の説明では、最初にどんな問いを持ち、どの資料や方法を使い、自分の理解がどう変わったかを整理します。幅広く学んだという説明に加え、異なる視点をどう結び付けたかを示しましょう。

例えば、地域の課題を調べたなら、統計と聞き取りで見えることがどう違ったかを話せます。言葉や文化を扱ったなら、資料の表現と背景をどう照合したかを説明できます。自分の研究で実際に行った手順から選びます。

編集部の架空の例です。調査で得た意見と統計の傾向が違うと気づいた学生が、対象者と集計期間を確認し、どの範囲で比較できるかを整理しました。違いを無理に一つの結論へまとめず、資料の性質を確かめた行動を伝える例です。

2025年度の実績は、教養学部のものとして読む

大学の2025年度就職状況(2026年3月31日現在)は、教養学部の卒業者429人、進学者11人、就職希望者389人、就職者384人、就職率98.7%を掲載しています。[4]

就職率の分母は就職希望者です。卒業者全員の割合でも、自分が希望企業へ採用される確率でもありません。この実績を、2023年に新設された4学部の就職率へ転用しないようにします。

学科や卒業年度が異なれば、研究内容や応募先も異なります。数字は過去の全体像として読み、自分が応募する仕事と、現在の募集条件を確認することへつなげましょう。

企業一覧は2022〜2024年度の3年間と確認する

教養学部の主な進路実績は、2022〜2024年度の3年間の一覧です。アイリスオーヤマ、NTTドコモ、東日本旅客鉄道、日本銀行、東京海上日動火災保険、マクロミル、野村総合研究所、地方公務員などが掲載されています。[5]

この一覧を2025年度単年の就職先にしたり、特定の学科から特定の職種へ採用されたと推定したりしないようにします。会社名を見つけたら、仕事内容、応募条件、配属の説明を調べましょう。

地域区分は本社所在地によると注記されています。地元で働きたい人は、企業の本社がどこにあるかに加え、自分が応募する求人の勤務地や転勤の説明を確認します。[5]

文理をまたぐ経験は、業務との接点を一つ選ぶ

学びから仕事を比べる視点(編集部作成)
経験調べる仕事確認する項目
資料を読む・比較する調査支援、業務管理、営業など情報を扱う目的と報告する相手
言葉を使って説明する顧客対応、サービス、教育関連など対象者、必要な技能・資格
情報の処理や制作開発、運用、分析支援など業務区分、必要な技術、自分の担当範囲
地域での聞き取り・調整公務、地域企業、運営など採用区分、担当業務、勤務地
研究をさらに深めたい大学院などへの進学テーマ、指導体制、入試と費用

教養学部という名称だけで、できる仕事を狭く捉える必要はありません。一方で、幅広く学んだからどの職種にも専門技能があるとするのではなく、求人の必要条件と、自分が説明できる経験を照合します。

応募先には、研究のテーマに関心を持った理由と、業務でどの行動を生かしたいかを伝えます。会社の事業紹介を繰り返すだけでなく、自分が担いたい役割を具体的に考えましょう。

在学生は教員と就職支援へ、今の状況を伝える

教養学部は、少人数の演習や、教員が相談に応じるチューター制度を特色として説明しています。研究や履修で迷う在学生は、自分の入学年度と現在の状況を伝えて相談しましょう。[3]

大学の就職キャリア支援部は、対面・オンラインの進路相談、履歴書の添削・アドバイス、模擬面接を案内しています。[6]

履歴書や面接では、「教養学部では何を学んだのか」と聞かれる場面に備え、所属学科、研究の問い、自分の担当を短くまとめます。制度変更の説明が長くなりすぎず、自分の学びに話を戻せるよう練習しましょう。

休学や卒業時期の変更などがある人は、証明書に記載される内容、現在の卒業見込み、応募する求人の条件を確認します。周囲の進み方と比べて焦るより、自分の書類と期限をそろえることが次の行動になります。

既卒者は、支援の利用条件と応募区分を確かめる

既卒者は、現在の相談受付や利用できる資料・講座の条件を大学へ確認します。在学生向けの案内がそのまま使えると決めつけず、卒業年度と希望する支援を伝えて相談しましょう。

求人では、新卒・既卒などの応募区分、卒業後の年数や経験に関する条件を確かめます。卒業後に仕事や活動を経験していれば、大学での研究と分けて、担当業務や具体的な行動を整理します。

大学は試験報告書やキャリア支援サイトなどの情報を案内していますが、過去の選考と現在の条件は異なることがあります。利用できる場合も、募集元の最新案内で確認して準備に使います。[6]

所属と経験を、短い説明に整える

今日は、自分の正式な学部学科名、在籍・卒業年度、研究の問い、担当した行動を整理します。求人を一つ読み、応募条件と、学びにつながる業務を確認しましょう。

募集停止は、そこで学んだ経験がなくなることを意味しません。教養学部で調べ、比較し、考えを直してきた行動を、自分の言葉で具体的に伝えていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 東北学院大学 学生募集停止のお知らせ確認日:2026-09-10 / 2023募集停止、編入停止時期、卒業まで所属・支援維持。
  2. 東北学院大学 教養学部確認日:2026-09-10 / 旧4学科の名称と学び、各募集停止明示。
  3. 東北学院大学 学部の特色確認日:2026-09-10 / 学部共通科目・総合研究・少人数・チューター。唯一の文理融合という旧記述は不使用。
  4. 東北学院大学 学科別の就職状況2025年度確認日:2026-09-10 / 2026年3月31日、卒429進11希望389就職384率98.7。教養全4学科。
  5. 東北学院大学 教養学部の就職状況確認日:2026-09-10 / 企業例2022〜2024年度。学部全体、地域は本社所在地。
  6. 東北学院大学 東北学院大学の就職力確認日:2026-09-10 / 対面オンライン相談・履歴書添削・模擬面接・試験報告書・支援サイト。既卒条件は未確認。

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