第一期生の就活では、想定進路と実績を区別する
人間科学部は2023年4月に新設された学部の一つで、心理行動科学科を設けています。大学の採用担当者向け2026–2027案内は、新設4学部の第一期生が2027年3月に卒業予定と説明しています。[1] [2] [3]
2026年9月時点で、大学が掲載する人間科学部の進路は「想定される就職先」です。情報通信、教育・学習支援、金融・保険、卸売・小売、公務、教職などが挙げられていますが、卒業生が実際に進んだ企業の一覧ではありません。[4]
旧教養学部の人間科学科や大学全体の実績を、新しい人間科学部の実績として移し替えないようにします。今の就活では、自分の学びを説明し、応募条件と仕事内容を確認することに力を使いましょう。
心理学・スポーツ科学・社会学を、問いから説明する
心理行動科学科は、心理学を中心にスポーツ科学と社会学を学び、「臨床」「個人」「社会」の3つの視点で講義科目を配置しています。人間の心と行動を、複数の視点から実証的に考える教育です。[5]
学業を説明するときは、興味を持った問いを一つ選びます。人がどのように判断するか、集団の中で行動がどう変わるかなど、自分が実際に扱ったテーマと、調べるために使った方法を示しましょう。
心理学を学んだことだけで、相手の本音を見抜けると説明する必要はありません。自分の印象と観察・調査の結果を分けた経験、別の説明が成り立たないか検討した経験の方が、具体的な学びとして伝わります。
実験・調査は、計画と確認の手順を振り返る
学科は、1年次の基礎演習、2年次の実験・実習、3年次の演習、4年次の卒業研究を通じて、研究を計画し、データを分析する技能を育てると案内しています。[5]
自己PRには、調べたいこと、対象、方法、自分の担当、結果、考察を書き出します。「アンケートを作った」だけでなく、質問の意味が伝わるか確かめた、手順をそろえた、集計結果を再確認したなど、自分の行動を加えましょう。
少数の対象者から得た結果を、すべての人に当てはまる特徴として話さないことも大切です。どこまで確かめられ、何が分からないかを示すと、研究を慎重に扱った姿勢が伝わります。
編集部の架空の例です。調査の練習で同じ質問が人によって違う意味に受け取られると気づいた学生が、回答者の反応を確認し、質問文を分けて修正しました。心理の専門家として判断した経験ではなく、調査方法を見直した学修経験を伝える例です。
研究発表は、相手に合わせて説明を変えた点を話す
大学は、2026年3月27日に行った2025年度心理学系ゼミ3年生研究発表会を報告しています。心理学教員のゼミに所属する3年生が研究をポスターにまとめ、次にゼミへ加わる2年生も参加する催しでした。[6]
参加した人は、研究内容そのものに加え、短い時間で何を伝えるか決めたことや、質問を受けて説明を直したことを振り返れます。発表の全体を担当していなくても、自分が作った図や説明した部分を明確にします。
専門外の人へ説明するときは、背景を一文にまとめ、問い、方法、結果へ進みます。質問にすぐ答えられなかった場面も、どの資料を見直し、どこが曖昧だったと分かったかを説明できれば学びの材料になります。
一般企業と専門的な進路は、必要な準備を比べる
| 経験・関心 | 比較する進路 | 確認する条件 |
|---|---|---|
| 調査やデータの整理 | 調査支援、情報関連、業務管理など | 必要な技能、使用する道具、担当業務 |
| 相手に合わせた説明 | 営業、顧客対応、教育サービスなど | 対象者、説明する内容、研修 |
| スポーツや身体への関心 | 教職、スポーツ関連など | 採用区分、必要な資格・履修、働き方 |
| 心理的な支援への関心 | 心理専門職を目指す進路、大学院など | 必要な学修・試験、指導体制、費用 |
| 社会と人の関わり | 公務、地域や福祉に関わる事業など | 募集職種、担当範囲、選考の日程 |
企業の人事に関心がある場合も、心理学部系の学びだけでその部署へ配属されるとは限りません。職種を決めて採用するのか、入社後に配属が決まるのかを募集要項で確認しましょう。
社会や人への関心を志望理由に使うなら、誰のどんな課題に関わる仕事かまで調べます。「人を支えたい」に続けて、応募先が提供するサービスや、募集職種の具体的な業務を説明します。
資格の学修と、採用される条件を分ける
学部は、保健体育の教員免許、認定心理士、社会調査士などを案内しています。公認心理師については、学部での関連科目だけでなく、大学院での所定科目や特定施設での実務経験に関する条件を注記しています。学部を卒業すればそのまま資格取得となる説明ではありません。[4]
資格を使う仕事を考える人は、自分の履修状況、受験や取得の見込み、採用先の条件を別々に確認します。認定心理士と公認心理師も同じ資格として記載せず、現在の状況を担当窓口で確かめて応募資料に書きましょう。
心理専門職を目指して進学する場合は、関心のある研究、指導体制、必要な学修、入試、費用の計画を並べます。企業への就職と迷う人も、進学後にどんな学びを深めたいかを具体的にして比較します。
実習を説明するときは、学生として観察したこと、指導を受けて行ったこと、相談して学んだことを分けます。独立して診断や専門的な支援を行ったような説明にせず、個人を特定する情報も応募資料へ入れません。
履歴書添削と模擬面接には、研究のメモを持参する
大学の就職キャリア支援部は、対面・オンラインの進路相談、履歴書の添削・アドバイス、模擬面接を案内しています。就職キャリア支援課の資料には、先輩が受けた選考内容などをまとめた試験報告書もあります。[7]
相談には、問い、自分の担当、工夫、結果を一枚に整理したメモと、関心のある求人を持参します。「心理の専門用語が多くないか」「自分の行動が伝わるか」「この職種の業務とつながるか」を確認してもらいましょう。
先輩の試験報告書は、質問にどう備えるかを考える材料です。新学部の卒業実績とするのではなく、大学の先輩が経験した選考として読み、現在の募集内容を別に確認します。
大学はキャリア支援サイトによる情報提供、TG就職支援講座、オンライン就活用の個別ルームも案内しています。研究や授業と選考が重なる場合は、利用条件や予約方法を確認し、相談日と提出期限を予定へ入れましょう。[7]
研究の一場面と、求人の一業務をつなげる
今日は実験、調査、発表の一つを選び、何を確かめたか、自分は何をしたか、どこを直したかを短く書きます。求人を一つ読み、その経験につながる業務と、まだ調べたい条件を一つずつ挙げましょう。
新学部で就職実績がまだ蓄積されていなくても、自分の学びを説明する準備は進められます。大学名や学部の歴史だけで判断せず、研究の手順と行動を伝え、大学の支援を使って進路を選んでいきましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 東北学院大学 学生募集停止のお知らせ確認日:2026-09-10 / 2023年4月新4学部、旧教養との区別。
- 東北学院大学 人間科学部確認日:2026-09-10 / 心理行動科学科、心理・スポーツ・社会。
- 東北学院大学 企業採用担当者向け2026–2027案内確認日:2026-09-10 / PDF1頁右下学長挨拶、2027年3月新4学部第一期生卒業予定。PDF画像と本文確認。
- 東北学院大学 想定就職先確認日:2026-09-10 / 想定進路で実績ではない。資格区分、公認心理師の追加条件。
- 東北学院大学 心理行動科学科 本学科の教育確認日:2026-09-10 / 臨床・個人・社会3視点、1〜4年次研究の段階。
- 東北学院大学 2025年度心理学系ゼミ3年生研究発表会確認日:2026-09-10 / 2026年3月27日、心理学系ゼミ学生のポスター発表。全学生参加としない。
- 東北学院大学 東北学院大学の就職力確認日:2026-09-10 / 対面オンライン相談、履歴書添削、模擬面接、試験報告書、TG講座、個別ルーム。