2025年度は卒業者817人のうち738人が進学

工学部の公式進路ページは、2025年度の学部卒業者817人について、進学738人、就職49人、その他30人と示しています。基準日は2026年4月1日です。進学する学生が多い一方で、学部卒で就職した人もいます。[1]​‌​‌‌‌​​​‌‌‌‌‌​‌‌‌‌‌‌‌‌‌​​‌​‌​‌​‌‌‌‌‌‌​​‌‌‌​​‌‌‌‌‌​​​​‌‌‌​‌​​​‌​

これは卒業者全体の進路で、就職希望者を分母にした内定率ではありません。就職49人という人数から就職の難しさを判断したり、進学738人という実績から進学が必須だと考えたりしないようにしましょう。研究を続けたいか、希望職種の条件は何かを別に確認する必要があります。

就職先の業種別内訳には通信・運輸業14人、製造業12人、建設業8人などがあります。これらは学部就職者の業種であり、大学院修了者の実績とは別です。企業名を調べる際にも、学部と大学院のどちらの資料かを確認してください。[1]

5学科と、自分が取り組んだ技術を対応させる

工学部には機械知能・航空工学科、電気情報物理工学科、化学・バイオ工学科、材料科学総合学科、建築・社会環境工学科があります。同じ工学部でも、自分が扱った対象、手法、実験や設計の経験は異なります。[2]

学科の学びを振り返る問い(編集部提案)
学科自分の経験で確かめること
機械知能・航空設計や制御の条件をどう考えたか
電気情報物理回路・情報・物理のどの手法を使ったか
化学・バイオ条件の違いと結果をどう対応させたか
材料科学総合材料や測定の条件をどう比較したか
建築・社会環境安全・環境・利用者などの条件をどう整理したか

表は各学科の全員が同じ実習を行ったという意味ではなく、経験を探すための問いです。履修や研究室に合わせて、自分が実際に行った作業だけを書き出します。専門分野の名前より、何のために技術を使い、どのように確かめたかを説明できる状態を目指しましょう。

材料科学総合学科の令和7年度のページでは、学部卒業者106人のうち98人が進学したと確認できます。この学科固有の人数を工学部全体や他学科へ広げず、自分の所属の資料をたどることも大切です。[3]

大手の掲載例は卒業・修了課程まで確認する

電気情報物理工学科の就職・進学ページには、2021年度の卒業者・修了者の例としてトヨタ自動車、日立製作所、東北電力などが掲載されています。2025年度の学部卒だけの実績ではありません。年度や課程を省いて、現在の工学部卒業者の就職先として示すことはできません。[4]

材料科学総合学科のページにも日本製鉄、JFEスチール、三菱マテリアルなどの主な就職先が掲載されていますが、一覧の各社について特定年度の学部卒の採用人数は分かりません。学部卒と修士・博士の進路図が別にあることを確認した上で、候補を知る資料として使いましょう。[3]

希望企業を見つけたら、研究開発、生産技術、設計、システム関連など、どの職種の募集なのかを確かめます。掲載企業名から配属職種を推測せず、学位や専攻の条件、選考方法、勤務地を採用情報で調べてください。大手の実績があることは、個人の合格確率を保証しません。

企業比較のメモ(編集部提案)
記録する内容
募集職種実際の業務と対象となる製品・顧客
応募条件学位・専攻・必要な知識
自分との接点研究や授業で取り組んだこと
不足情報説明会で確認したい点
応募方法自由応募・推薦等の制度を確認

進学は研究の目的と仕事の条件を分けて考える

周囲の多くが進学すると、自分も進むべきか迷うことがあります。まず「今のテーマをもっと深めたい」「希望する仕事の応募条件を調べたい」という二つの問題を分けます。就職への不安だけで進学を決める前に、研究内容、期間、費用、卒業後に目指す役割を整理しましょう。

学部での就職を選ぶ場合も、大学院修了者向けの職種条件を見て諦めず、学部卒が対象の募集を確認します。逆に、修士なら希望職種へ自動的に入れるわけでもありません。自分が身に付けたい専門性と、企業がその募集で求める条件を一つずつ照らします。

推薦応募を検討するときは、所属の就職担当窓口で制度、応募可能な対象、手順、他の応募との扱いを確認してください。ある学科の推薦求人の数を、自分が利用できる求人総数や採用人数として扱わないようにします。応募先を決める前に、条件を理解しておきましょう。

  • 研究で続けて調べたい問いを一つ書く。
  • 学部卒・大学院修了それぞれの募集条件を確認する。
  • 進学に必要な期間と準備を所属の案内で調べる。
  • 指導教員や就職担当へ、迷っている点を具体的に相談する。

研究成果が未完成でも、試行の過程を説明できる

工学部の創造工学研修は、1年次を対象とする少人数の選択科目で、課題の解決方法を模索する過程を重視すると案内されています。所属学科に限らずテーマを選べる仕組みで、2026年度にもロボット、材料、都市など多様なテーマが示されています。履修した人は、その過程を経験の振り返りに使えます。[5]

研究や授業の自己PRでは、うまくいった結果だけを探す必要はありません。予想と異なる結果が出たとき、原因をどの順で考え、どの条件を確認したかを説明します。研究全体の成果と自分の担当を分け、まだ分からないことは分からないと示してください。

編集部の架空の例では、装置の測定結果が安定せず、測定順序と条件を記録し直して比較可能な形にした経験が考えられます。「粘り強く頑張った」だけで終わらせず、何を変えたのかを示す形です。実際には行っていない改善や数値を付け足してはいけません。

研究説明を組み立てる順序(編集部提案)
順番話す内容
目的何を明らかにしたいか
課題どこが難しかったか
判断何を確かめ、なぜその方法を選んだか
結果確認できたことと未解決のこと
応用その経験をどんな仕事へつなげたいか

研究内容に公開できない情報がある場合は、指導教員に確認して説明範囲を決めます。専門外の人にも理解できるよう、手法の名前だけを並べず、課題との関係を短い言葉で伝えてみましょう。

専門の相談と、伝え方の相談を組み合わせる

研究や推薦制度は所属の教員・就職担当へ、応募先の比較や経験の伝え方は大学のキャリア相談も使って整理します。キャリア支援室の個別相談はWebから予約でき、実施方法は予約画面で確認する案内です。[6]

相談前には、求人二つと研究説明のメモを用意します。「技術職に向いているか」という大きな問いを、仕事内容が理解できない、専攻条件が分からない、研究の説明が長くなる、などに分けると、次の準備を決めやすくなります。

  • 今日:学部と大学院の実績を分けて読む。
  • 今週:希望職種の条件と、研究の説明を一枚にする。
  • 相談後:未確認の応募条件を確かめ、説明を一つ改善する。

応募先選びや自己PRに迷う場合は、逆転就活塾の無料相談も活用できます。大学名や進学者の多さだけで自分の可能性を判断せず、仕事の条件と、説明できる経験をそろえて進めましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 卒業後の進路(学部)確認日:2026-09-10 / 2025年度卒業、2026年4月1日現在。画像目視817/738/49/30
  2. 工学部学科紹介確認日:2026-09-10 / 現行5学科
  3. 材料科学総合学科 進路状況確認日:2026-09-10 / 令和7年度学部106人中98人進学、主な就職先は課程別・年度別特定不可
  4. 電気情報物理工学科 就職・進学確認日:2026-09-10 / 2021年度卒業者・修了者の例、学部のみではない
  5. 創造工学研修確認日:2026-09-10 / 1年次対象の選択科目、課題解決の過程、2026年度テーマ
  6. 個別相談確認日:2026-09-10 / Web予約と実施方法

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