2024年度は卒業者260人のうち就職者等204人
全学の公式進路表では、2024年度の経済学部卒業者260人のうち、進学29人、就職者等204人、その他27人と示されています。2025年5月1日現在の集計です。卒業者全体の進路なので、就職希望者に対する内定率とは分けて読んでください。[1]
学部の進路ページには、学部・大学院それぞれの主な就職先が掲載されています。ただし、本文に実績の対象年度が明示されていないため、掲載企業を2024年度の204人の就職先と結び付けることはできません。今回の記事では、人数と企業例を別の資料として扱います。[2]
大学名や就職者数は、応募先を考える手掛かりにはなりますが、自分がどの企業に合格するかを決める数字ではありません。金融に行くべきか、ITやメーカーも検討するかと迷うときは、業界名よりも、何を扱い誰と関わる仕事かを確認しましょう。
金融・IT・製造・公務などの実績を職種まで調べる
学部卒業者の掲載例には、日本政策投資銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、野村総合研究所、日立製作所、トヨタ自動車などがあります。公務には経済産業省、総務省、特許庁、宮城県庁などが挙げられています。対象年度が不明な一覧なので、現在の採用条件や人数としては扱いません。[2]
同じページの大学院修了者の一覧は別です。会計や金融に関わる名称があっても、学部卒が同じ職種に就いたとは言えません。また、学部卒の掲載先でも、営業・企画・管理などの配属は分かりません。募集する法人と職種を確認して企業研究を進めます。
| 分野 | 仕事を見る視点 |
|---|---|
| 金融 | どんな顧客の意思決定や資金の課題を扱うか |
| IT | 顧客の業務をどの立場で支えるか |
| 製造 | 製品や事業のどこに関わる役割か |
| 公務 | どの機関のどんな行政分野に関心があるか |
| その他のサービス | 利用者に何を提供する事業か |
大手企業を目指す場合も、社名の印象と仕事内容を分けます。今回の資料には大手内定率や大学別の選考基準はありません。応募先が複数分野に広がっても、自分が関心を持つ課題と役割を説明できれば、比較の軸を作れます。
経済学と経営学をともに学ぶ経験を企業研究へ
東北大学経済学部は経済学科と経営学科からなり、両分野の融合教育と少人数教育を柱としています。学科は3年次に選ぶゼミナールによって決まり、どちらに所属しても双方の授業を学べると案内されています。[3]
経済学では市場や制度、政策や歴史、統計などから社会を捉え、経営学では企業を中心とする組織の仕組みや戦略などを学びます。学科の名称だけで応募業界を決めず、自分がどんな問いを考えてきたかを振り返りましょう。[3]
| 学びの視点 | 調べてみること |
|---|---|
| 市場・制度 | 事業の背景にどんな環境変化があるか |
| 歴史・政策 | 現在の仕組みはどんな経緯でできたか |
| 統計・データ | 数字の対象と比較条件はそろっているか |
| 企業戦略 | どんな顧客へどんな価値を提供するか |
| 組織・会計 | 事業を支える役割や情報は何か |
学生の分析を企業の正解として言い切る必要はありません。「公開資料ではこう理解したが、現場ではどの要因が重要か」と質問できる状態を目指します。理論の名称を知っていることと、実務で使えることも分けて、自分の理解の範囲を正確に伝えてください。
2年間のゼミから、自分の判断を一つ選ぶ
学部の教育案内では、全員が3・4年次にゼミナールに所属し、4年次には学んだ成果を演習論文としてまとめ、発表すると説明されています。ゼミのテーマだけでなく、調べ方や議論の進め方も自己PRの材料になります。[3]
研究を担当した、データを分析したという説明だけでは、具体的な行動が見えません。何を比較し、どこで判断を変えたかを書きます。グループでの成果と自分の担当を分け、教員や仲間の助言を受けた部分も隠さず説明しましょう。
編集部の架空の例では、地域間の数値を比べる際、年齢構成が異なることに気づき、比較の条件を整理し直した経験が考えられます。「分析力がある」だけでなく、最初の比較のどこを疑い、何を修正したかを話す形です。自分の経験に置き換え、実施していない調査や結果を加えないでください。
- ゼミで調べた問いを一文で書く。
- 資料やデータを選んだ理由を記す。
- 比較の難しかった点を一つ挙げる。
- 自分の判断で変えたことを説明する。
- 結果の限界と、次に調べたいことを整理する。
論文が完成していなくても、途中で仮説を見直した経験は説明できます。良い結果だけを示すために不確かな結論を強めるより、どの範囲まで分かったかを示すことを優先しましょう。
「経済を学んだから」から、担当したい役割へ進む
志望動機で「経済学部なので金融に興味がある」と伝えるだけでは、その会社を選ぶ理由まで届きません。授業や活動で関心を持った課題を、会社が扱う顧客・事業・職種につなげて考えます。
| 段階 | 自分に問いかけること |
|---|---|
| 関心 | どんな問題を面白い、解決したいと感じたか |
| 仕事 | その問題へどのような役割で関わりたいか |
| 会社 | その企業の事業や仕組みのどこに接点があるか |
| 経験 | 関心や取り組む姿勢を示す実際の経験は何か |
| 確認 | 説明会でまだ確かめたいことは何か |
公務や進学と迷う場合にも、必要な条件と目的を別々に確認します。会計を学ぶこと、会計大学院へ進むこと、資格を取得すること、希望職に就くことは同じではありません。大学院の進路を学部卒に移さず、自分が目指す課程や募集を確認してください。
応募先を増やしていても理由が書けないなら、比較項目をそろえた二つの求人から考えてみましょう。企業の規模や知名度以外に、自分が重視する仕事内容や学ぶ環境を一つ決めると、調べる情報を絞れます。
求人と演習のメモを一緒に相談へ持っていく
東北大学キャリア支援室の個別相談はWebで予約する案内があります。実施方法は予約画面で確認してください。相談前には、興味のある求人とゼミで行ったことを一枚にまとめてみましょう。[4]
「業界を決めてほしい」とだけ相談するより、「この二つの仕事の違いが分からない」「研究で自分が判断した点が伝わるか見てほしい」と課題を示すと、次にすることを決めやすくなります。進学や専門の疑問は指導教員などにも相談します。
- 今日:関心のある二つの募集について、顧客・職種・条件を書く。
- 今週:ゼミで判断を変えた場面を文章にする。
- 相談後:志望理由か自己PRを一つ改善して声に出してみる。
応募先の整理や自己PRで迷う場合は、逆転就活塾の無料相談も活用できます。経済と経営の幅広い学びを、仕事を見る問いと自分の行動に置き換えて、準備を進めましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 卒業後の状況(進路状況調)確認日:2026-09-10 / 2024年度卒260=29進学+204就職者等+27その他
- 進路状況(卒業・修了者)確認日:2026-09-10 / 学部卒の企業名、本文対象年不明。大学院別項目
- 経済学部確認日:2026-09-10 / 経済・経営融合、3年ゼミで所属、3-4年ゼミ・演習論文
- 個別相談確認日:2026-09-10 / Web予約と実施方法