臨床研修医等41人を、企業就職の数字と混同しない

東北大学の全学進路表では、2024年度の歯学部卒業者47人のうち、臨床研修医等41人、その他6人と示されています。進学者と就職者等はそれぞれ0人です。2025年5月1日現在の集計であり、臨床研修医等は就職者等とは別の欄です。[1]‌‌​​​​‌‌​‌‌‌​‌‌​​‌‌​‌​​‌‌‌‌​‌‌​​‌‌​​‌‌‌​‌​‌‌​​​​​‌​‌​‌‌​‌​​​‌​‌‌

就職者等が0人だから進路がない、という読み方はできません。歯学部公式ページでも、卒業後に大学病院等で研修し、その後は大学院や歯科医院勤務などに進む流れが説明されています。卒業直後と研修後の進路を分けて考えましょう。[2]

国家試験の合格率、研修へ進んだ割合、一般企業への内定率はそれぞれ違う情報です。大学の公式ページに図が並んでいても、同じ指標として扱わないようにします。また、今回の人数から、個別の研修先の選考通過率や希望分野への配属は分かりません。

最初に、どこで何を学びたいかを整理する

研修先やその後の進路を考えるときは、施設名や知名度の比較だけでなく、自分が身に付けたいことを言葉にします。大学病院などでどのように学ぶのか、指導を受ける体制や相談の機会がどう設けられているかを、公式の研修案内と見学で確かめましょう。

研修先を比較するための質問案(編集部提案)
項目確認すること
学習内容どのような経験を積むプログラムか
指導助言や評価を受ける機会がどう設けられているか
連携他の分野や職種との関わりをどう学べるか
生活条件勤務場所や勤務条件についてどこで確認できるか
その後の進路研修後の進路について相談できるか

これは特定の施設がその条件を満たすという一覧ではありません。実際の内容は各施設の案内で確認します。見学で感じたことと、募集文書にある条件を分けて記録し、分からなかった点は質問として残してください。

希望する研修先の募集や手続きは、一般企業の就職活動と同じとは限りません。自分の対象年度の案内を読み、提出書類と期限を整理します。大学名や学部の実績を理由に、選考の準備を省いてよいと考えないことが大切です。

基礎研究実習と臨床実習を、別々の経験として振り返る

歯学部は6年間の教育を通じて、歯科医療だけでなく研究への姿勢も育てる方針を示しています。公式の教育実施方針には、臨床実習に先立つ基礎研究で、英文論文の検討、研究の計画、実施、発表を経験することが記されています。[3]

診療に参加する臨床実習では、口腔全体や患者を総合的に捉える姿勢が重視されています。自分の実習を振り返るときは、何を見学し、どこに参加し、どんな指導を受けたかを区別しましょう。学んだ経験を、学生が独力で診療した実績として表現しないようにします。[3]

経験の棚卸し(編集部提案)
経験説明する材料
論文を読んだ研究の問いと方法をどう理解したか
研究を計画した調べる対象や条件をどう決めたか
結果を検討した予想と違った点をどう確かめたか
実習で指導を受けた助言によって何を学び直したか
発表した相手の疑問を受けて説明をどう変えたか

実習や研究の詳細は、入学年度と所属の最新シラバスで確認します。過去の案内から自分の実習日程を推測したり、他の学生の経験を自分の成果として加えたりしないことも必要です。

志望理由は「有名だから」から、学びたい課題へ

研修先を選ぶ理由を考える際には、施設への憧れに加えて、自分の学習課題と案内されている教育内容の接点を整理します。どこでも使える言葉で終わらせず、確認した内容をもとに、そこで何を学びたいかを述べます。

編集部の架空の例では、実習中に説明の順序を組み立てる難しさを感じ、指導者の助言を受けて伝え方を見直した経験が考えられます。その経験を通じて、研修でどのような助言を受けながら学びたいかを考える形です。個別施設の支援内容は確認した事実だけを使い、自分の経験に置き換えてください。

  1. 実習で深めたいと感じた課題を一つ選ぶ。
  2. 課題が生まれた理由を自分の行動で説明する。
  3. 希望先のプログラムで確認した内容を書く。
  4. そこで学びたいことを具体的にする。
  5. 未確認の点を見学や相談の質問にする。

患者や実習に関わった人を特定できる情報は、応募書類や面接の説明に含めないようにします。専門的な成果を強く見せるために、実際には判断していない治療内容を自分の判断として語る必要はありません。学ぶ姿勢と、受けた指導を生かした行動を説明しましょう。

研究・勤務・別分野への関心を段階に分ける

卒業後すぐの選択と、数年後に目指す働き方を一度に決めようとすると、迷いが大きくなることがあります。まず目の前の進路で必要な条件を確認し、その先に関心がある分野を別の欄に書いてみましょう。

研究を続けたい場合は、臨床で疑問を持ったことや基礎研究で面白いと感じた点を、研究の問いへ整理します。大学院に進むことと、特定の研究職に採用されることは別です。指導を受けたい分野、研究の方法、期間や条件を確認して比較してください。

将来の希望を整理する表(編集部提案)
検討する方向今調べること
研修募集案内・学習内容・提出書類
大学院での研究関心分野・指導体制・入試条件
歯科医療の現場での勤務求められる経験や資格・業務内容
一般企業など別分野学位・職種条件と自分の経験との接点

企業への進路に関心がある場合は、その職種の応募条件を確認します。今回の公式進路表は、歯学部から大手企業にどの程度入れるかを示す資料ではありません。企業名を推測で挙げるより、実際の募集と自分の学びの接点を調べることを優先しましょう。

進路の条件と、気持ちの迷いを分けて相談する

歯学部の窓口一覧には、履修等を担当する教務係や、学生生活・修学の相談窓口が掲載されています。専門の進路や学習に関する疑問は、所属の窓口や教員に具体的に相談してみてください。[4]

進路の比較や応募時の説明を整理する際は、大学のキャリア支援室の個別相談も利用できます。Web予約と、予約画面で実施方法を確認する案内があります。[5]

  • 今日:卒業直後の進路と、その後の希望を分けて書く。
  • 今週:候補の案内から、条件と質問を整理する。
  • 相談後:確認できた条件を追記し、志望理由を一つ直す。

将来の選択肢や自分の経験の伝え方で迷う場合は、逆転就活塾の無料相談も活用できます。研修・資格の条件は大学や募集元で確認しながら、自分が次に学びたいことを言葉にして進めましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 卒業後の状況(進路状況調)確認日:2026-09-10 / 2024年度卒、2025-05-01、歯学部47人
  2. 卒業後の進路確認日:2026-09-10 / 研修後の進路の一般説明。画像年は卒業年、試験合格率と分離
  3. 歯学部歯学科確認日:2026-09-10 / 6年の教育、基礎研究実習・臨床実習。現行履修詳細は別確認
  4. 窓口一覧確認日:2026-09-10 / 教務・学生相談の窓口
  5. 個別相談確認日:2026-09-10 / Web予約と実施方法

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