6学科のどの学びを仕事に結び付けたいか

東邦大学理学部には、化学科、生物学科、生物分子科学科、物理学科、情報科学科、生命圏環境科学科があります。専門以外の知識を学ぶ教養科も置かれています。学科ごとの教育と進路を確認し、自分が取り組んだ内容に戻って考えましょう。[1]​​​‌‌‌‌​‌‌​​​‌​​​​​​‌‌‌​​‌​​‌​‌​​​‌‌‌‌​​​​‌‌‌‌​‌​‌‌‌​​​​‌‌​​‌‌‌​

学科別の学びの特徴(大学公式案内を要約)
学科紹介されている学び
化学講義・演習・実験を連動させ、4年間の実験と研究へ進む
生物分子から生態まで、実験実習と野外実習を通して学ぶ
生物分子科学化学の手法から生命現象を捉え、遺伝子解析などを学ぶ
物理基本法則から物性・応用物理などを探究する
情報科学数理知能科学とメディア生命科学の二つのコースを置く
生命圏環境科学基礎理学と社会科学の視点から環境問題を捉える
[2] [3] [4] [5] [6] [7]

自分の学科と同じ名前の業界だけを探す必要はありません。対象とした物質や生物、自然現象に関心があるのか、測定・分析・開発といった取り組み方に関心があるのかを分けると、仕事との接点を見つけやすくなります。

2025年度の就職先を、学科ごとに確認する

各学科の受験生向け公式ページには、2025年度実績として主な就職先と進学先が掲載されています。次の表は就職先の一部です。企業名の掲載は配属職種や入社可能性を示すものではなく、学部卒と大学院修了後の実績を混ぜずに読みます。[2] [3] [4] [5] [6] [7]

2025年度の主な就職先の例
学科掲載例
化学TOTO、大王製紙、関東化学、三菱重工冷熱
生物ソフトバンク、ヤマサ醤油、江東微生物研究所
生物分子科学ツムラ、栄研化学、LSIメディエンス、マイナビ
物理キオクシア、キヤノンITソリューションズ、日立産機システム
情報科学ウェザーニューズ、ANAシステムズ、富士ソフト、ニトリ
生命圏環境科学東日本旅客鉄道、水道機工、基礎地盤コンサルタンツ
[2] [3] [4] [5] [6] [7]

例えばIT企業の名前があるから全員が開発職、製薬関連の会社があるから研究職、と推定することはできません。会社名から関心を持ったら、募集する法人・職種・学位条件を確認し、自分が担当したい業務を具体化してください。

大手志望の場合も、実績のある社名だけを応募リストに並べず、事業と仕事内容を比較します。今回の資料から大学別の選考基準や個人の合否は分かりません。学科ごとの就職先の違いを、そのまま学科の優劣へ置き換えることも避けましょう。

大学院・資格職・教職は、それぞれ条件を確認する

2025年度の進学先として、各学科は東邦大学大学院のほか他大学院を掲載しています。研究を続けたい場合は、進学する人がいるという事実だけで決めず、取り組みたい問い、必要な手法、指導環境を調べます。学部で応募する求人と大学院修了を条件とする求人も分けましょう。[2] [3] [4] [5] [6] [7]

理学部の案内では、臨床検査技師国家試験受験資格に関わる課程は、化学科・生物学科・生物分子科学科・生命圏環境科学科で履修可能とされ、定員制という注記があります。理学部の全学科・全学生が同じ条件で取得できるという意味ではありません。[1]

国家試験の受験資格と、試験に合格して資格を得ること、希望する仕事に採用されることは別です。教職を希望する場合も、履修する課程と免許の種類、募集する自治体・学校の条件を個別に確認してください。資格名を履歴書へ書く際は、取得済みと取得見込みを区別します。

進路比較で不足しやすい情報(編集部提案)
候補確認すること
学部卒で企業へ募集職種、学位・専攻条件、担当業務
大学院へ研究テーマ、指導体制、入試、学修期間
臨床検査技師を目指す所属学科、定員・履修条件、受験に必要な要件
教職へ免許課程、実習、採用試験の内容と日程

進学が必要か迷うときは、興味のある募集を一つ読むことと、研究室の教員に研究内容を相談することを並行して進めます。「理系なら進学すべき」と決める前に、自分の目的に必要な条件を確かめましょう。

実験・野外調査・制作で、自分が変えたことを選ぶ

化学科では1年次から4年次まで実験・研究の科目を置き、生物学科は2・3年次の野外実習も紹介しています。情報科学科では数理的なモデル化と、コンピュータを軸としたメディア・生命分野への応用を学びます。経験の素材は異なりますが、何を確かめ、どのように方法を選んだかを説明する点は共通します。[2] [3] [6]

編集部の架空の例では、測定や解析の結果が想定と違い、記録を比較して条件の違いを確認し、教員に相談しながら方法を修正した経験が考えられます。「粘り強さがある」だけでなく、どの情報から問題を絞り、何を自分で行ったかを話す形です。未実施の検証や成果は加えないでください。

経験を文章にする順序(編集部提案)
項目書く内容
問い解こうとしたことと背景
方法選んだ手法とその理由
担当自分が実施した部分と共同作業の範囲
修正予想と違った点を受けて変えたこと
結果分かった範囲と残る課題

プログラムや調査レポートを示す場合は、公開できる内容かを確認します。研究データを出さなくても、目的、方法を選んだ理由、改善の過程は説明できます。専門用語を使うときは、専門外の相手にも目的が伝わる短い補足を用意しましょう。

「専門を生かしたい」から、仕事内容への関心へ進む

志望動機で「理学部の知識を生かしたい」と述べるだけでは、どの仕事を希望するかが伝わりにくくなります。応募先が提供する製品・サービスと募集職種を調べ、自分の経験のどこに接点があるかを一つに絞ります。

例えば、分析という言葉でも、実験データを検討することと、利用者の要望を整理することでは内容が違います。仕事で実際に何を扱うのかを理解し、自分の経験をそのまま実務経験として扱わず、「この関心を深めたい」と説明できるようにしましょう。

候補が複数業界に広がっている場合は、企業の規模より先に、扱う対象、担当業務、協力する相手、学ぶ体制を比べます。説明会で確かめたい問いが見つかれば、応募先を増やすだけの企業研究から一歩進めます。

学科の教員とキャリアセンターに、違う観点で相談する

理学部は、各学科の就職担当教員による就職委員会と、専任職員・キャリアカウンセラーがいるキャリアセンターなどで支援すると案内しています。同窓会やTOHOアライアンス加盟企業なども学内の就職活動支援に関わっています。[8]

学修内容と仕事の接点は学科の教員に、求人の比較や書類・面接の準備はキャリアセンターに相談するなど、聞きたい内容を整理して利用しましょう。専門の説明が長くなる場合は、目的と自分の担当だけをまず短く書いて持っていきます。

  1. 自分の学科の実績から、興味のある募集を二つ調べる。
  2. 研究・実習・制作の経験を一つ選び、判断した点を記す。
  3. 資格や進学で不足する条件を教員などに確認する。
  4. 求人と経験のメモをもとに相談し、応募書類を一つ改善する。

学科の専門性を、身に付けた知識だけでなく自分の行動まで含めて説明できるようにしましょう。実績の一覧と自分の経験の両方を使うことで、希望する仕事を比較する軸を作れます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 理学部について確認日:2026-09-10 / 6学科・臨床検査課程対象4学科/定員制。率不使用
  2. 理学部 化学科について確認日:2026-09-10 / 教育の3つの強み、主な就職先/進学先2025年度、率/業種図未使用
  3. 理学部 生物学科について確認日:2026-09-10 / 教育の3つの強み、主な就職先/進学先2025年度、率/業種図未使用
  4. 理学部 生物分子科学科について確認日:2026-09-10 / 教育の3つの強み、主な就職先/進学先2025年度、率/業種図未使用
  5. 理学部 物理学科について確認日:2026-09-10 / 教育の3つの強み、主な就職先/進学先2025年度、率/業種図未使用
  6. 理学部 情報科学科について確認日:2026-09-10 / 教育の3つの強み、主な就職先/進学先2025年度、率/業種図未使用
  7. 理学部 生命圏環境科学科について確認日:2026-09-10 / 教育の3つの強み、主な就職先/進学先2025年度、率/業種図未使用
  8. 理学部 進路・就職について確認日:2026-09-10 / 支援体制

次の選考準備に役立つ記事