卒業者122人の進路と、就職者の分類を読む

大学ポートレートの聖路加国際大学看護学部のページには、2025年4月から2026年3月までの卒業者122人と、合計122人の最新進路表が掲載されています。就職者は正規の職員・自営業主等102人と、正規の職員等でない者2人の計104人です。[1]‌​​‌​​​​‌‌​‌​​​​​‌‌​‌​​‌​‌‌​‌​​​‌‌​‌‌‌‌​‌​‌​‌‌​​​​‌‌‌‌‌​​​‌​​​​‌

掲載されている最新の進路別人数
区分人数
大学院研究科への進学14人
就職:正規の職員・自営業主等102人
就職:正規の職員等でない者2人
専修学校・外国の学校等への入学1人
進学準備中1人
就職準備中2人
合計122人
[1]

この人数表と、就職希望者を分母とした就職率は別の情報です。本記事では希望者数の定義を独自に補って就職率を作っていません。大学院へ進む人や進学の準備をする人もいるため、卒業者と就職者の差をすべて就職活動の失敗と考えることもできません。[1]

就職者の職業別表では「保健師・助産師・看護師」の合計分類が103人、事務従事者が1人です。この分類から、103人全員が看護師だった、あるいは保健師や助産師がそれぞれ何人だったと分けることはできません。学部卒業者のデータであり、大学院修了者の実績は含めて扱っていません。[1]

実習の量だけでなく、学び方を伝える

看護学部の教育は教養科目、基礎科目、専門科目を組み合わせ、講義・演習・実習を通じて学ぶ構成として紹介されています。2020年度以降のカリキュラムの説明には、聖路加国際病院と協働した学びや立教大学との連携が挙げられています。履修内容は自分の入学年度の資料でも確認してください。[2]

事例を基にしたグループ学習や、チームで考える学習など、学生が主体的に参加する方法が紹介されています。サービスラーニングでは地域のニーズに沿ったボランティア活動を通して、人とのコミュニケーションや報告・連絡・相談、市民の生活への理解を学ぶと説明されています。[2]

編集部提案:学びを自己PRの材料にする
経験振り返る問い
グループ学習自分と異なる意見を受けて、何を調べ直したか
地域での活動相手の生活や要望について、何に気づいたか
演習助言を受け、練習の方法をどう変えたか
実習指導の下でどこまで行い、どこから相談したか
振り返り面接次の実習に持ち越した課題は何か

大学の教育方針には、根拠に基づいて考えること、協働、倫理的な態度、学び続ける姿勢などが示されています。これらの言葉をそのまま自己PRに並べるだけでなく、実際に行った行動を一つ添えると、自分の経験として説明しやすくなります。[2]

主な実習先と、就職が決まる先を分けて考える

大学が掲載する特色紹介では、聖路加国際病院を主な実習先として挙げ、1年次から実習が始まると説明しています。これは教育環境の紹介です。そこで学ぶことと、同病院への採用が決まることは別なので、応募する場合は採用情報と選考条件を確認してください。[3]

今回確認できた進路ページには、最新卒業者の病院別就職人数は掲載されていません。本記事では実習先の名称を新卒就職先一覧として流用せず、未確認の病院別人数も示していません。応募先を検討する際は、学内で得られる求人・進路情報と、施設が公表する採用情報を合わせて確認しましょう。[1]

編集部提案:施設見学や説明会で確認する点
比較する点質問の例
新人教育入職後に、どの段階でどのような指導を受けますか
相談体制業務で迷ったときに相談する相手や機会はありますか
配属希望を伝える時期と、配属決定の流れを教えてください
勤務勤務形態と、新人が業務に慣れるまでの進め方はどうなっていますか
継続学習働きながら学ぶために利用できる制度はありますか

上の質問は編集部の提案で、特定の施設に制度があると保証するものではありません。病院の知名度だけでは、配属先で経験することや自分に合う学習環境までは分かりません。説明会で聞いた内容を記録し、応募先を比べるときの基準にしてみましょう。

受験資格・免許・採用を別々に準備する

大学ポートレートの資格欄には、看護師国家試験受験資格と学士(看護学)が掲載されています。受験資格を得ることと、国家試験に合格することは別です。また、学位は免許そのものではありません。卒業に必要な学修、試験に向けた準備、応募手続きを分けて管理しましょう。[1]

同ページの取得可能資格欄は2023年4月1日時点として、養護教諭一種免許の選択制や、学士編入生は対象外という条件を案内しています。現行の履修条件を独立に確認できていないため、希望する人は大学に自分の入学年度・入学区分での扱いを確認してください。卒業生の職業分類に保健師・助産師が含まれることから、それらの受験資格を学部卒業だけで得られると推定することも避けます。[1]

学びの紹介では、4年次に全国統一の看護師国家試験対策模試を年3回利用し、苦手科目を把握する取り組みが掲載されています。これは学習支援の説明で、合格率や個人の合格を保証する数値ではありません。本記事では最新の国家試験合格率は未確認のため掲載していません。[2]

編集部提案として、実習・卒業課題・試験学習・応募締切を一つの予定表に並べます。忙しい時期に重なる手続きを先に把握し、推薦書など大学への依頼が必要な書類は、応募先の指示と学内の発行手順を確認してください。

実習経験は自分の行動と学びの範囲で話す

大学の学びの紹介では、実習の最終日または終了後の個人面接で、教員と学生が目標の達成度を共有し、振り返りを行うと説明されています。就活に使う経験を探すときは、その振り返りや学修記録を読み返すことから始められます。[2]

編集部提案として、「状況」「指導を受けたこと」「自分が行ったこと」「気づき」「次に学びたいこと」の順に整理します。学生として見学した範囲と、指導の下で行った範囲を区別し、患者さんの回復などを自分だけの成果として大きく語らないようにしましょう。

編集部の架空の例:説明の仕方を一方的に決めていたことに気づき、指導者からの助言を受けて、相手の理解を確かめながら話すよう心がけた。面接では、実習中に学んだ姿勢と、入職後も助言を受けて改善したいことを伝えた。これは実在する学生や患者さんの事例ではありません。

応募書類に患者さんを特定できる情報、記録の写し、実習先の内部資料を載せる必要はありません。どのような判断に迷い、誰に相談し、何を学んだかという自分の行動に焦点を当てると、個別の情報を出さずに経験を説明できます。

教員・先輩への相談で進路の迷いを具体化する

大学ポートレートでは、複数回の就職・進学ガイダンス、教員による活動の進め方の指導、就職・進学した先輩の話を聞く機会、個別相談を紹介しています。学生一人ひとりに担当アドバイザー2名を置き、学修・生活・進路の相談に対応する体制も掲載されています。[1] [2]

相談前に結論を出す必要はありません。希望する分野、実習で関心が強まった場面、不安に思う働き方を一つずつ書き出し、「何を調べれば判断できるか」を相談してみましょう。進学を考える場合は、学びたい内容と、卒業後すぐ進む理由を整理すると比較しやすくなります。

今日の一歩は、実習の振り返りから経験を一つ選び、応募先で確認したい質問を一つ作ることです。学部で学んだことを根拠に、入職後もどのように学び続けたいかを伝えられるよう準備してみましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 聖路加国際大学 看護学部 進路・就職情報|大学ポートレート確認日:2026-09-11 / 大学掲載。全文。卒2025-04〜2026-03 122、最新進路122/104就/14院等。資格欄2023時点、最新条件未確認。病院別人数未確認
  2. 聖路加国際大学 看護学部 学部での学び|大学ポートレート確認日:2026-09-11 / 大学掲載。全文。2020以降curriculum、主体学習、地域活動、実習feedback、advisor2、模試3回。国試率なし
  3. 聖路加国際大学 看護学部 学部の特色|大学ポートレート確認日:2026-09-11 / 大学掲載。全文。病院は実習先、1年実習。宣伝比率/先端優劣不採用

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