大学名だけでなく、看護学部と大学院の区分を確かめる

大学ポートレートには、聖路加国際大学の看護学部と、看護学研究科、公衆衛生学研究科の各課程が掲載されています。本記事で示す就職・進学人数は看護学部のものです。大学院修了者を含めた全学の就職実績として扱っていません。[1]​​‌‌​​‌​​​‌‌‌​‌‌‌​​‌​‌​‌‌‌​‌‌‌‌‌​​‌​‌​‌‌​‌​‌‌‌‌‌‌​​​​‌‌‌‌‌​​​​‌​

大学が紹介する卒業生の活躍には、臨床の仕事に加え、専門性を高める道や国際的な活動など、長い期間を通じたキャリアが含まれます。それらを学部卒業直後の就職先や、そのまま取得できる資格の一覧と考えないことが大切です。[1]

情報を読むときに区別すること
区分確認したい点
看護学部の卒業時卒業年度、就職・進学人数、応募に必要な条件
大学院での学修研究科・課程、入学条件、学びたい内容
就職後のキャリア実務経験を積んでから進む道か、必要な学修は何か
実習先教育のために関わる施設か、就職先としての実績か

看護師としてまず臨床経験を積みたい人と、卒業後にさらに学びたい人では、調べる資料も準備する手続きも異なります。周囲が選んだ進路をそのまま基準にせず、自分は次の段階で何を得たいのかを言葉にしてみましょう。

卒業者122人の進路を人数で確認する

看護学部の進路ページは、2025年4月から2026年3月の卒業者を122人とし、最新の進路別表も合計122人です。就職は正規の職員・自営業主等102人と、正規の職員等でない者2人の計104人。大学院研究科への進学者は14人です。[1]

最新の看護学部進路表の内訳
進路人数
就職104人
大学院研究科へ進学14人
専修学校・外国の学校等へ入学1人
進学準備中1人
就職準備中2人
合計122人
[1]

就職者の職業別分類では、保健師・助産師・看護師をまとめた区分が103人、事務従事者が1人です。この一括分類から、各資格の職種がそれぞれ何人かを確定することはできません。全員が同じ仕事に進むわけではないことと、個別の内訳が不明であることを分けて読みます。[1]

また、就職者数を卒業者数で割った値を、就職希望者の就職率と読み替えることはできません。本記事では希望者の定義を補って独自の就職率を作っていません。最新の病院別就職人数や国家試験合格率も今回の原典で確認できていないため、未確認の数字は載せていません。[1]

東京都中心の実績と、自分の生活条件を分けて考える

掲載された看護学部就職者104人の地域別内訳は、東京都93人、神奈川県5人、埼玉県3人、千葉県2人、静岡県1人です。東京都での就職が中心という実績ですが、首都圏で働かなければならないという条件を示しているわけではありません。[1]

編集部提案:勤務地を比べる項目
項目比較する内容
仕事学びたい領域や希望する業務があるか
通勤・住居勤務形態を踏まえて通えるか、住まいをどうするか
費用家賃や通勤なども含め、生活を続けられるか
支援仕事での相談と、生活面で頼れる人や環境があるか
将来希望が変わったときに、何を学び直したいか

地元に戻りたい場合も、実績に多い地域だけを応募先の範囲にする必要はありません。候補施設の採用情報を調べ、大学で得られる求人情報や相談と照合しましょう。上の項目は編集部が提案する比較の視点で、特定の勤務地が有利だと判断する基準ではありません。

施設見学では職場の雰囲気に加え、新人教育、配属の決め方、勤務に慣れるまでの支援について具体的に聞くと比較しやすくなります。給与などの条件はその年度の募集資料で確認し、名称や知名度だけで働き方を想像しないようにしてください。

就職と進学を、得たい経験から比較する

最新進路表に大学院へ進んだ14人が掲載されているように、学部卒業後の選択は就職だけではありません。一方、この人数から進学が全員に適している、あるいは就職より有利だと結論づけることもできません。自分が今深めたい内容を整理する必要があります。[1]

編集部提案:進路を比較するための問い
考えている道整理したいこと
卒業後に就職するどのような現場で、何を身に付けたいか
卒業後に進学する何を学び、どの問いを深めたいか
働いた後に学び直すまず経験したい仕事と、その後の学びの目的は何か
まだ迷っている決めるために不足している情報は何か

大学の進路支援紹介では、就職した先輩だけでなく、大学院へ進んだ先輩の話を聞く機会も挙げられています。就職後の実際の学び方、進学を決めた理由、準備の際に困ったことなどを聞くと、制度紹介だけでは分からない判断材料を集められます。[1]

編集部の架空の例:就職と進学のどちらにも関心があった学生が、実習で深めたいと思ったテーマと、現場で経験したいことを別々に書いた。そのメモを持って相談し、それぞれの準備に必要な資料を確認した。これは実在する学生の体験談や、特定の選択の成功例ではありません。

免許や受験資格が関わる進路は、課程名だけで条件を判断しないようにします。大学ポートレートの資格欄には2023年4月時点という記載もあるため、現行制度と自分の入学年度に適用される条件は大学で確認してください。[1]

教員と先輩の支援を、判断材料を集める場として使う

大学が掲載する支援には、就職・進学ガイダンス、教員からの活動方法の指導、先輩との懇談、個別相談があります。さらに学生一人ひとりに担当アドバイザー2名を置き、学修・生活・進路を相談できる体制が紹介されています。[1] [2]

学びのページでは、実習の終了時などに教員と達成度を共有し、振り返る仕組みや、学修を記録するポートフォリオも紹介されています。就職相談の前に記録を見返すと、自分が得意だったことだけでなく、今後学びたい課題も話しやすくなります。[2]

看護学部には学士編入の学生もおり、さまざまな背景を持つ学生が学ぶ環境として紹介されています。これまでの専攻や仕事が異なる場合も、他の学生と同じ経験をそろえようとせず、今の看護の学びとどのようにつながったかを整理できます。過去の職歴を看護職としての実務経験と同じ扱いにしないことも大切です。[3]

編集部提案として、相談用のメモは「候補」「迷い」「確認したい質問」の三つに絞ります。結論が決まらない段階でも、どの情報があれば選べるかを一緒に整理するために相談を利用しましょう。

今日からの準備を四つの行動に分ける

編集部提案:進路準備の順番
順番行うこと
1最新の募集資料と学内案内を確認する
2仕事・勤務地・学習環境の希望を一つずつ書く
3実習や授業から説明できる経験を一つ選ぶ
4不足する情報を質問にして相談・見学へ持参する

予定表には実習、卒業に向けた課題、試験の学習、応募書類の締切をまとめます。求人ごとに必要書類や手続きが違う場合があるため、一般的な就活日程だけで動かず、自分が応募する先の案内を確認してください。

経験を話す際は、指導の下で行ったことと見学したことを区別します。患者さんの個人情報や記録を応募書類に載せず、自分が何を考えて相談し、助言から何を学んだかを説明しましょう。成果を大きく見せることより、学び続ける姿勢を具体的な行動で示すことを意識してみてください。

聖路加国際大学の卒業後の道は、人数だけでは選べません。学部卒業時の実績を入口に、自分が働きたい場所と学びたい内容を整理し、必要な情報を集めるところから進めてみましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 聖路加国際大学 看護学部 進路・就職情報|大学ポートレート確認日:2026-09-11 / 大学掲載、全文。看護学部卒2025-04〜2026-03 122/就104/院14等。就職104地域東京93神奈川5埼玉3千葉2静岡1。大学院実績と別。資格2023時点
  2. 聖路加国際大学 看護学部 学部での学び|大学ポートレート確認日:2026-09-11 / 大学掲載、全文。advisor2、実習feedback、学修portfolio
  3. 聖路加国際大学 看護学部 学部の特色|大学ポートレート確認日:2026-09-11 / 大学掲載、全文。学士編入生と多様な背景。人数比等広告表現不採用

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