2025年開設の心理学部。旧教育心理学科の実績を参考にする
就実大学心理学部は、教育学部教育心理学科の学びを基盤として2025年4月に開設されました。現在の公式進路ページにも、心理学部の欄に掲載された2026年3月卒の実績は、教育学部教育心理学科のものであると注記されています。[1] [4]
2026年9月時点では、2025年に入学した学生の通常の4年間の課程は卒業前です。新学部の就職率や企業への採用実績として、前身学科の数字を移し替えないようにしましょう。[1] [2]
| 項目 | 人数・割合 |
|---|---|
| 卒業者 | 76人 |
| 就職者 | 64人 |
| 大学院進学者 | 8人 |
| その他進学者 | 1人 |
| 実就職率 | 95.5% |
実就職率は、卒業者から進学者を調整した人数等を分母とする大学公表の指標で、就職希望者だけの就職率ではありません。この数字から分かるのは前身学科の結果です。新学部で準備する人は、現在の学びと、応募したい仕事の条件を合わせて確認してください。[3]
4コースは、心理学を社会で使う方向から選ぶ
心理学部には、心理データサイエンス、社会・産業心理、臨床心理、教育・健康心理の4コースがあります。心理学を幅広く学んだ後、自分の関心に応じて学びの軸を選ぶ構成です。[5] [6]
| コース | 学びの方向 | 自分への問い |
|---|---|---|
| 心理データサイエンス | 心や行動を数値化し、データから課題を考える | 何を調べ、どう比較したいか |
| 社会・産業心理 | 対人関係や社会生活の課題に心理学を応用する | 集団や組織のどんな問題に関心があるか |
| 臨床心理 | 心の支援を必要とする人の理解と支援を学ぶ | 専門職として学び続けたい問いは何か |
| 教育・健康心理 | 心身の健康を理解し、支援や指導を考える | 学校や地域でどんな支援に関わりたいか |
コースの想定進路は、卒業生の就職実績とは異なります。一般企業、公務、養護教諭、心理専門職などを比較する際は、それぞれの資格や選考、必要な学修を調べましょう。入学時点で決め切れなくても、授業を通して関心を具体化していけます。
一般企業と専門職の進路を、一つの一覧で決めつけない
前身の教育心理学科の2026年3月卒の主な進路先には、トンボ、PALTAC、トマト銀行、津山信用金庫、倉敷中央病院等が掲載されています。進学先には就実大学大学院、川崎医療福祉大学大学院、ノートルダム清心女子大学大学院、鳥取大学大学院等があります。[4]
企業や病院に就職したことだけで、心理職として採用されたとは判断できません。一般職、専門職、資格を条件とする職種等の区分を募集要項で確認します。企業名が公表されていても、配属や採用経路は別に調べる必要があります。
大手企業を目指す場合も、心理学部だから応募できる・できないと決めず、仕事内容と応募条件を見てください。相手の立場を考えること、データを整理すること、根拠をもって説明することなど、学びのどの部分を仕事に結びつけたいかを整理しましょう。
公認心理師の学部科目と、資格取得までの条件を分ける
学科の資格欄には「公認心理師受験要件学部科目」、養護教諭一種免許状、認定心理士の申請資格等が示されています。公認心理師の学部科目を履修することと、国家試験の受験資格や資格そのものを得ることは同じではありません。[5]
心理専門職を目指す場合は、大学院等の卒業後の学びも含め、希望する資格の要件を個別に確認してください。公認心理師と臨床心理士を一つの資格として扱わず、対応する課程、試験、必要な経験の条件を教員に相談しましょう。大学は資格に対応した大学院の案内も示しています。[6]
また、公認心理師・養護教諭に関わる学外実習科目には履修条件があります。興味を持った段階で、履修する科目と実習に進むための条件を確かめることが大切です。資格の一覧に載っているものを、全員が卒業だけで取得できるとは考えないようにしましょう。[5] [6]
調査や実験の経験は、データの限界まで説明する
心理学部は、データの収集・分析、論理的思考、対話・協働などの力を重視しています。学びの例には心理学実験や心理学研究法、卒業研究が示されています。[5] [6]
アンケートや実験の経験がある場合は、問い、対象、方法、結果、限界の順に整理します。回答者の偏り、質問の表現、集計方法に気を配ったことは、自分がどのように調べたかを伝える材料になります。
編集部の架空の例:「質問項目の受け取られ方に違いがあると考え、予備的に回答してもらって表現を見直しました。私は結果の整理を担当し、回答した人の範囲を示した上で考察しました」。自分の授業や研究を振り返るための例です。
一緒に変化した二つの数字があっても、それだけで原因と結果を証明したとは言えません。自分が確かめたことと、まだ検討が必要なことを分ける姿勢を説明しましょう。
対話の経験は、相手を決めつけずに確かめた過程を話す
心理学を学んでいるからといって、人の考えを見抜けると説明する必要はありません。相手の発言と自分の解釈を分け、思い込みがなかったかを確かめた経験を振り返ります。
グループ活動で意見が割れた場面なら、何を聞き取り、論点をどう整理し、どこで協力できる点を見つけたかを話します。相手の問題を自分一人で解決したと広げず、自分の行動とチームの成果を分けてください。
実習や相談に関わる内容を扱う場合は、個人が特定される情報を省きます。学生の立場で教員や指導者に相談したこと、振り返って学んだことを中心に伝え、独立した心理支援を行ったかのように書かないことが大切です。
養護教諭は、免許・採用試験・就職を区別して計画する
前身の教育心理学科の2025年度教員就職状況には、公立の養護教諭29人が掲載されています。ただし、資料は非常勤講師等も含むため、正規採用試験の合格者数や、新心理学部の実績ではありません。[7]
養護教諭を目指す場合は、免許に必要な履修と、志望自治体の募集条件・選考を別々に確認します。学校で子どもの健康をどう支えたいかを、授業や実習で学んだことと結びつけて考えましょう。
一般企業や進学も検討するなら、それぞれの準備と締切を同じカレンダーに並べます。教職を希望したら他の道を調べてはいけないわけではありません。希望と迷いを伝え、必要な準備を具体的に相談してください。
学科独自のキャリア科目と個別相談を使う
心理学科には「心理学とキャリア」「心理学とキャリア実践」があり、学科の支援と全学のキャリア支援を組み合わせています。キャリア支援・開発部の個別相談、保育・教職支援部の教職支援も案内されています。[5] [8]
相談には、関心のある仕事や資格を二つほど挙げ、自分が実際に取り組んだ課題のメモを持っていきましょう。心理学をどんな場面で使いたいのか、大学院進学が必要なのか、求人の業務内容は何かを一緒に整理できます。
今週は授業の実験・調査・対話の経験を一つ選び、目的、工夫、分かったこと、残る課題を書いてください。新学部の実績を待つだけでなく、自分の学びを説明できる準備を進めましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 2025年4月の新学部・教育学部刷新確認日:2026-09-11 / 心理学部は教育心理学科を基盤に2025開設
- 学生数等の情報確認日:2026-09-11 / 2026/5/1公表。進路は2025年度末。p1学部別、旧教育2学科。新心理・教育学科卒欄なし
- 実就職率確認日:2026-09-11 / 2025年度実就職率、分母注。進学中就職を加え卒業者から進学者を調整。小数第2位以下切捨て。新卒薬剤師国試別
- 進路実績・主な進路先確認日:2026-09-11 / 2026/5/1更新、2026年3月卒企業。心理欄は旧教育心理と明記。図就職率分母明記なし、実就職率と混同不可
- 心理学科確認日:2026-09-11 / 学科紹介、5つの力、実習履修条件、学部科目と資格を区別
- 心理学部の学び確認日:2026-09-11 / 4コース、1~4年の学び、独自キャリア支援、大学院と資格。企業採用意向調査は就職実績として不使用
- 卒業者の教員への就職状況確認日:2026-09-11 / 2025年度学科別・校種・公私、非常勤等を含む。採用試験合格率とは異なる
- キャリア・進路確認日:2026-09-11 / キャリア支援・開発部の個別相談、保育教職支援部