99.3%は就職希望者143人を分母にした数字
2026年5月1日現在の2025年度卒業者の資料によると、情報学部の卒業者は239人、就職希望者143人、就職決定者142人、就職未決定者1人です。就職決定率99.3%は、決定者数を希望者数で割った割合です。[1]
| 項目 | 人数・割合 |
|---|---|
| 卒業者 | 239人 |
| 就職希望者 | 143人 |
| 就職決定者 | 142人 |
| 就職未決定者 | 1人 |
| 就職決定率 | 99.3% |
| 大学院進学 | 91人 |
| その他の進学 | 1人 |
| その他 | 4人 |
大学院進学者などもいるため、全卒業者の99.3%が就職したという意味ではありません。情報学部の率を情報科学、行動情報、情報社会の各学科の就職率に置き換えたり、自分の内定確率として扱ったりしないようにしてください。[1]
学部サイトには大学院の情報学専攻の就職率も掲載されています。学部卒業と大学院修了では対象者が違うため、企業名や率を混ぜずに確認することが大切です。[2]
情報通信業以外にも進路がある
学部の就職決定者142人の内訳は企業等137人、公務員4人、自家営業1人です。産業別には情報通信業71人、製造業23人、金融・保険業7人などが掲載されています。情報を学ぶ学生の進路を、一つの業界に限定して考える必要はありません。[1]
ただし、情報通信業への就職と、エンジニア職への配属は同じ意味ではありません。製造業や金融機関にもさまざまな職種があるため、企業の業種に加えて、募集される仕事の内容を調べましょう。
就職先所在地の集計は静岡県32人、県外110人です。県内と県外のどちらを考える場合も、配属や転勤の条件を個別に確認してください。所在地の実績が本人の勤務地を保証するわけではありません。[1]
3学科の主な就職先は2023~2025年度の実績
情報学部の就職実績ページは、3学科ごとに2023~2025年度卒業生の主な就職先を案内しています。以下は3年度をまとめた掲載例であり、2025年度だけの社名や人数として読むことはできません。[2]
| 学科 | 掲載されている組織の例 |
|---|---|
| 情報科学科 | NTTデータ東海、トヨタシステムズ、ソフトバンク、スズキ、メルカリ、浜松市役所 |
| 行動情報学科 | SCSK、電通総研、東京海上日動火災保険、LINEヤフー、総務省 |
| 情報社会学科 | 静岡新聞社・静岡放送、中日新聞社、日本アイ・ビー・エム、トヨタシステムズ、静岡県庁 |
一覧は個別の採用人数や職種を示していません。情報社会学科から情報関連企業、行動情報学科から公務などの掲載もありますが、学科名だけで応募可能な仕事が決まるわけではありません。募集条件と自分の学びを照合してください。[2]
大学院情報学専攻の就職先は、同じページの別欄に掲載されています。そちらの企業を学部だけの実績に加えることはできません。また、大手企業の定義と該当人数が示されていないため、大手就職率は算出できません。[2]
情報科学科は、実装した仕組みと評価を説明する
情報科学科は、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データベースなどを実験・演習で学びます。情報科学実験AではWebシステムの構築と性能測定・評価を扱い、チームで測定結果を分析して成果を発表する流れが紹介されています。[3]
情報科学実験CではFPGA上での論理回路設計やCPUの設計・実装を扱います。制作の経験を話す際は、完成したものの紹介に加えて、動作しなかった原因をどのように調べ、本人がどの部分を直したかを説明すると具体性が出ます。[3]
授業でチームが作った成果と、本人が担当した実装・測定・分析を分けましょう。使用技術を並べるだけでなく、なぜその方法を使ったか、どの条件で動作を確認したか、残っている課題は何かを整理してください。
行動情報学科は、分析の目的と意思決定をつなぐ
行動情報学科は、情報システム、データアナリティクス、マネジメントを組み合わせた学びを案内しています。データアナリティクスIIでは、分析目標や収集するデータの設計から、データを整え、手法を選んで分析する流れを実習します。[4]
AIシステムIIはシステムの設計・実装だけでなく、開発日程や文書、発表も扱います。ビジネスプランニングIIは市場やニーズを調べ、アイデアを事業計画にまとめる授業です。自分が受講して取り組んだ内容を、本人の役割と判断に沿って話してみましょう。[4]
分析やAIの経験では、目的に対してデータが適切だったか、評価用の条件をどう決めたか、結果をどこまで一般化できるかを整理します。予測が当たったという結果だけでなく、使う人の判断にどう役立つと考えたかを説明できると、仕事との接点を考えやすくなります。
情報社会学科は、調査・制作で相手を理解した過程を示す
情報社会学科は、メディア/コミュニケーション、ソサエティ/公共、ライフ/コミュニティの3系を案内し、人文社会科学とデータサイエンス、情報技術を学ぶ構成です。メディア制作演習や社会調査法など、調査や制作の実践も紹介されています。[5]
メディア制作では、誰に何を伝える企画か、どんな表現を選んだか、相手の反応を受けてどう修正したかを整理しましょう。社会調査なら、問い、対象、質問の作り方、集めた情報の限界を説明します。授業紹介にある成果物を、そのまま本人の実績として話さないことも大切です。[5]
文系だから情報の仕事は無理と決めつけず、調査や企画の経験と、求人で必要とされる技術や知識を分けて確認してみましょう。開発を希望するなら実際に書いたプログラム、企画を希望するなら対象者や提案の根拠など、本人が説明できる材料を用意します。
インターンシップは事前調査と振り返りまで使う
学部のインターンシップ案内では、主な実施時期は夏季休業中とされています。科目の対象は情報学部3年生に加えて行動情報学科2年生で、大学院の科目とは区別されています。参加前に企業や仕事内容を調べ、終了後には報告書や発表で学習内容を整理する流れです。[6]
応募前に、そのプログラムで体験する仕事や参加条件を確認してください。企業名だけで選ぶより、開発、分析、企画など自分が確かめたい仕事内容を決めておくと、参加後に進路を考える材料が残ります。
| 段階 | 問い |
|---|---|
| 準備 | 何を知りたくて、どんな調査をしたか |
| 実施 | 本人が担当し、工夫したことは何か |
| 評価 | どの結果を、どんな方法で確認したか |
| 振り返り | 仕事への理解がどう変わったか |
| 次の行動 | 足りない知識や経験をどう補うか |
キャリア支援室へ、求人と経験を持ち込んで相談する
情報学部はキャリア支援室と学科別の就職担当を案内しています。学科の特性に応じた支援やインターンシップ、キャリア形成の企画が紹介されているため、自分の希望を具体化する段階でも相談先として確認できます。[2]
進学と就職で迷う場合は、学びたいテーマ、希望職種の応募条件、費用や時間を並べて比較します。進学者がいるという実績だけで進路を決めず、研究や仕事で何を深めたいかを考えましょう。[1]
今週は求人を3件選び、仕事内容と必要な知識を書き出してみてください。次に授業、研究、制作から一つ経験を選び、目的・役割・判断を短くまとめます。相談時に二つを見せると、どこが伝わり、何を補うべきかを確かめやすくなります。
学部名や学歴への不安を抱えていても、本人の準備まで否定する必要はありません。実際の募集条件を読み、技術や調査の経験を正確に説明することから、応募先を選んでいきましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 静岡大学 学部卒業就職者数・進学者数・主な就職分野等確認日:2026-09-11 / 2025年度卒、2026年5月1日
- 静岡大学情報学部 就職実績・支援体制確認日:2026-09-11 / 学科別2023~2025年度卒の進路。修了者を区別
- 静岡大学情報学部 情報科学科確認日:2026-09-11 / 情報科学実験A/C、学び
- 静岡大学情報学部 行動情報学科確認日:2026-09-11 / データアナリティクスII、AIシステムII等
- 静岡大学情報学部 情報社会学科確認日:2026-09-11 / 3系の学び・メディア制作・社会調査
- 静岡大学情報学部 インターンシップ確認日:2026-09-11 / 対象学年と事前調査・事後報告